ドアのノックはゆっくりと

札幌市の鍼灸院 快気堂鍼灸院白石で紡がれる物語

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なぜ合宿本編へたどり着けないのか?アキレスと亀のパラドックス(活法合宿2016レポート⑥)

      2016/11/07

アキレスと亀のパラドックスというお話があります。

足が速いことでで有名なギリシャのアキレスがのろまなカメを追いかける事になった。

ハンデとして、アキレスは亀より後ろの位置からスタートした。

アキレスが亀のスタート位置までくる頃には、亀は何メートルか前に進んでいる。

その亀の位置までアキレスが走る間に、亀はさらに前に進んでいる。

とすると、いくらアキレスが亀のいる地点に到達しても、常に亀は前にいるはずなので、永遠にアキレスは亀に追いつくことはできない。

このパラドックスの肝は、時間の経過を無限に分割していく方向へ、解答者を誘導していくところにあると思います。

アキレスが追いつけない状況を時間で区切って考えてみます。計算上2秒で追いつく条件に設定します。1.9秒の時点で、アキレスが亀が前にいた位置に達したとします。亀は1.9秒分前に進んでいます。

2秒を越えると、アキレスは亀を追い越すのですが、パラドックス上の文章では、時間を1.99秒、1.999秒、1.999秒、1.9999秒と2秒に到達するまでの時間を無限に分割した状況を、巧みに描写し、パラドックスへ誘導しています。

活法合宿のレポートを書こうとして第6回目を迎えますが、未だに合宿が始まっていないのは、このパラドックスの世界に私が迷い込んでしまったからかもしれません。

楽しかった合宿、永遠に思い出に浸っていたい気がしますが、札幌は雪も降り始め、さすがに気温が30℃あった合宿から臨場感が薄れてきています。

とにかく、このパラドックスから抜け出すため、時間を分割していくのは止めようと私は堅く決心しました(早く書けよ)。

前回のレポート

創造性を養うために必要なたった一つのこと(活法合宿レポート⑤) | ドアのノックはゆっくりと

Amazonプライムという神サービス

離陸後10分ほどで飛行機に飽きた息子くん。ご機嫌が急降下し、危険な領域に達していました。

「こんなこともあろうかと」宇宙戦艦ヤマトの真田志郎ばりに用意していたものがあります。 それはiPadです。

こんな事もあろうかと

しかし、ただiPadを準備しても、通信機能が制限される飛行機内では、その性能を活かしきれません。

そこで役に立ったのがAmazonビデオです。これは、Amazonプライム会員であれば無制限で見られるビデオサービスで、おまけでついてるサービスとは思えないほどラインナップも充実しています。

Amazon.co.jp: プライム・ビデオ: Amazonビデオ

さらに、嬉しいのは、動画のダウンロードが可能なことです。iPadに見たい動画をダウンロードしておけば、通信が使えない飛行機内や、山奥、深海、宇宙でも視聴可能なのです。

今回は、スーパー戦隊好きの息子のために、「獣拳戦隊ゲキレンジャー(2007年放映)」の1話〜3話を前もってiPadに仕込んでおきました。

主人公のゲキレッドが、素っ裸でパンダの群れと森で格闘するというぶっ飛んだ冒頭から始まるゲキレンジャー、さぞ面白かろうとウキウキして息子くんに見せると、心を奪われたようにIpadを見ています。

3話の途中で、「もう見ない、あまり面白くない」とIpadを放り出されたのにはショックを受けましたが、飛行機は着陸態勢に入っており、役目は十分に果たしました。

ありがとうAmazonプライム!!お急ぎ便の恩恵は札幌では受けられないけど、送料は無料になるし、音楽も聴き放題だし、写真も無限にバックアップできるし、これで年間3900円とは驚愕です。

横浜駅での死闘

羽田からは京急に乗り、横浜を目指しました。

今回は、地理に全く疎い私のために、活研メンバーである大島伸ニ先生(横須賀市 大島治療院)が伊東温泉までの道程をプランニングしてくださいました。面倒見の良い大島さんに感謝です。

出発前に、「新幹線以外の電車は線路から落ちるから嫌だ」と謎のトラウマを告白していた息子くんでしたが、京急内では、空港で買ったお菓子に夢中で、おとなしくしてくれました。

30分ほどで横浜につき、ここでスーパービュー踊り子号に乗り換えます。

鉄道に対する興味が全くなく育った息子くんでしたが、スーパービュー踊り子号は「カッコいい、乗ってみたい」と楽しみにしていました。

スーパービュー踊り子号が来るまで1時間弱ありました。横浜駅の改札を出て、ちょっとウロウロしようか迷いましたが、そこまでの時間的余裕はないと考えて、改札を出ず、構内にあるカフェで休憩することにしました。

ただ、唯一あったのが、なぜかコスメカフェ?で、化粧品も買えるし、お化粧もできますよという、斬新なコンセプトのカフェ。

リフレッシュステーション – 横浜駅「リフレスタ」 | オーブ クチュール | 花王 ソフィーナ

当然のことながら、こういう雰囲気が好きではない息子くんは、「ここ嫌だ、早くスーパービュー踊り子号に乗りたい!!」と大泣きし始めました。

気ぜわしい日常の合間に、静かにメイクの時間をとってリフレッシュしてもらう目的でデザインされた洒落乙な店内に、3歳児の理不尽な絶叫がこだまします。

「こんなこともあろうか」と、またしても真田志郎的備えを投入。

こんな事もあろうかと

今回は、動物戦隊ジュウオウジャーシールブックです。大好きなジュウオウジャーだけでなく、歴代スーパー戦隊のシールを合わせて345枚のシールが収められた最強のアイテム。奥の手としてとっておきたかったのですが、止む終えません。

しかし、予想に反して、シールブックは効力を発揮しませんでした。一瞬泣き止んだのですが、大好きなジョウオウエレファントのシールをはがそうとしたら、足のところが切れてしまい、またも大絶叫&大泣きです。

ここでは、対処できないと考えた私たちは、市場価格の1.5倍はするであろう3人分の飲み物に手をつけないまま、店を飛び出しました。

改札を出ない限り、もう行くところもないので、仕方なくホームに出ました。

さすが横浜です。北海道では見たこともない数の長い電車が、引っ切り無しに到着しては出発して行きます。

息子くんを抱っこしたまま、電車を指差し「あれはなんだ!スーパービュー踊り子号か?いや、横浜線だった、すごい!緑の線が入ってるね。あれ、あっちは踊り子号か?いや、成田エクスプレスだった」などと、語りかけると、息子くんは泣くのをやめ、少し落ち着いたようでした。

ただ、喋るのをやめると、息子くんがぐずりだすので、40分の間、抱っこして歩き回りながら、それほど興味も知識もない電車の解説を続けました。

腰は悲鳴をあげていましたが、万が一ぶっ壊れても、活法合宿で治してもらえると踏んで、無理を続けました。

当てもないのに、「あれこそスーパービュー踊り子号かもしれない」と散々言いつづけたので、本当に踊り子号が、その光り輝く車体をホームに現したときは、嬉しくて涙が出ました。

By: nubobo

スーパービュー踊り子号!!

待ちに待ったスーパービュー踊り子号が停車すると、中から白い制服を着た女性の車掌さんが出てきました。なんと、ここで切符拝見とのこと。前近代的なシステムに面食らいましたが、ちょっとした異国に来た感じがして、旅をしているという実感が増しました。

横浜から、伊東温泉まで、「踊り子号」と「スーパービュー踊り子号」の二つの選択肢がありました。わざわざ時間調節までしてスーパービュー踊り子号にしたのには、わけがありました。

それは、スーパービュー踊り子号には、キッズルームがあるという理由です。

10号車に設けられたキッズルーム。息子くんを連れて行くと、なんの説明もないのに、大急ぎで靴を脱ぎ、遊び用のマットに飛び込んで行きました。

ただ、柔らかいマットが敷いてあるというだけで、どうして子供はこんなに盛り上がれるのでしょうか?電車一両の半分くらいのスペースを所狭しと走り回り、飛び跳ねます。

「ゴーカイチェンジ!!」と絶え間なく叫びながら跳ね回る息子。海賊戦隊ゴーカイジャーごっこに熱中しています。そこに、同い年くらいの男の子がやって来ました。「何してるの?」と息子くんに話しかける男の子。根っからのマイペースの息子は、無視して、独りゴーカイチェンジを繰り返しています。

「ねえ、何してるの?」めげない男の子は、息子くんに何度も問いかけます。

「何してるの?」「ゴーカイチェンジ!!」「何してるのってばー」「ゴーカイチェンジ!!」

このやりとりが10分くらい続いた所で、息子君が折れて「ゴーカイジャーごっこだよ!!」と言うと、男の子は嬉しそうに「一緒にやろう、、ねえ、僕は何役?」と言い出しました。

しかし、案の定、息子くんは無視。「ゴーカイチェンジ」「僕は何役?」「ゴーカイチェンジ」「僕は何役?」の人類の歴史上最も無意味なやりとりが30分続きました。

そして、ついに、「じゃあ、ゴーカイブルー」というセリフが息子くんから発せられると、男の子は喜びを爆発させて「ゴーカイチェンジ!!ゴーカイブルー!!」と連呼しまくりました。

その後も「ゴーカイチェンジ!!」「ゴーカイチェンジ!!」と2人で同じセリフを叫びながら飛び跳ねているという、大人から見ると極めて生産性の低いルーチーンが永遠と続きます。これで大喜びできるなんて、子供って面白いですね。

そうこうしているうちに、2時間弱が過ぎ去り、ついに、私たち家族は伊東温泉に降り立ちました。

息子くんが、移動中どこかで寝てくれるかもという淡い期待は、当然のごとく覆され、様々な困難を乗り越えた疲労が癒えぬまま、合宿へとなだれ込むことになりました。

果たして、二日間、乗り切ることができるのか?

長い長い旅路の果て、パラドックスの謎も解き明かし、ついに、活法合宿本編のスタートです!!

つづき>>治療技術が生まれる瞬間(活法合宿レポート2016⑦) | ドアのノックはゆっくりと

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