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の〇太くんと考える、鍼の本数と脳の話。(はり100本vsはり1本 ②)

" 整動鍼, はり治療研究 "

2016年9月23日

続・はり100本vsはり一本

前回は、鍼の本数を増やすと、治りが悪くなるというお話をしました。

 

はり百本 vs 少数はり・治療に最適な鍼の本数とは? –快気堂鍼灸院白石
まとめると、次のようになります。

 

治療の時に鍼の本数を増やしていくと、

 

  1. 効果が曖昧になっていく。
  2. 解消されたはずの症状が戻ってくる。
  3. 治療後、すぐに全ての症状が戻ってきてしまう。

 

では、なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。

痛み、コリの原因

身体の、痛み、コリ、張りなどの不調の原因は、身体の動きの歪みが大きな割合を占めています。

 

動きの歪みは、筋肉の連動性に問題が起きているために起こります。

 

この動きの歪みを作り出しているのは、身体のコントロールセンターである脳です。

ケガなど、何らかの原因により、脳が特定の連動を避けて動くように、身体に命令することがあります。

 

身体のバランスが崩れた状態ですが、ケガなどの原因が解消され、連動もすぐに元に戻れば問題は起きません。しかし、バランスが崩れた動きがクセ付いてしまうと、特定の所に想定外の負担が掛かり続けることになって、コリや痛みが発生するようになります。

 

このときの、コリ痛みが出る場所は、ケガなどの元々の原因がある所から、離れたところに発生することがほとんどです。

肩こりの原因は股関節?

例えば、何らかの原因で、股関節を動かす筋肉の連動性に問題が起き、股関節を内側にねじるのが苦手になると、肩こり、背中の痛み、腰痛、足首の痛み、坐骨神経痛などにつながることがあります。

 

これは、身体の動きの連動というのは、解剖学的な筋肉の関連性の範囲にとどまらず、身体全体に及んでいるということを示唆しています。

 

この、広範囲に及ぶ連動性をコントロールしているのは脳です。

 

身体の動きの歪みは、連動性を処理する脳のプログラムが、間違いを修正できないままになっているため、発生するのです。

鍼はメッセージ

鍼は、ツボというポイントに刺激を与えることで、「身体をこういうふうに動かしましょう」というメッセージを脳に送ることが出来ます。

 

メッセージといっても、鍼一本を身体に刺入するという刺激は、脳に対して、かなりの強制力を発揮するので、命令と言った方が近いかもしれません。

 

鍼からの命令を受けた脳は、命令された箇所の連動性を正常に近い状態に戻すので、動きのバランスが整い、影響を受けていたところの痛みやコリも解消されます。

 

例えば、足のスネにあるツボは、股関節のねじりに関する命令を、脳に送ることが出来ます。

 

そのツボに鍼をすると、即座に、股関節が内側にねじりやすくなり、同時に、股関節の歪みが原因で引き起こされていた、肩こり、背中の痛み、腰痛、足首の痛み、坐骨神経が改善します。

 

このように、鍼一本のメッセージは、身体全体のバランスに強い影響を与えます。

ねじれ03

素晴らし過ぎるのは問題でもある

一本の鍼で、多くの症状にアプローチできるのは素晴らしい事ですが、これが諸刃の剣となります。

 

問題は、2本目以降です。

 

2本目の鍼をするときは、すでに、脳と身体が一本目の鍼の命令に従っている状態です。

 

例えるなら、学校から帰ってきたら、母親に部屋の掃除を命じられ、めずらしく真面目にやっていたら、父親に突然呼ばれ、たばこを買ってこいと命令された、そんなかんじです。

 

一つ目の命令よりも、二つ目の命令の方が、集中力がやや劣るのは仕方ありません。

 

さらに、買い物の途中に、町のガキ大将に野球の球拾いを命じられたり、帰ってきたら、家に居候している猫型ロボットにネズミを追い払ってくれと言われたり、そうこうしているうちに、最初の掃除のことなんか、すっかり忘れてしまうでしょう。

ネズミ狩り

鍼の場合も、鍼の本数が増えるごとに、脳が命令を処理しきれなくなっていくようです。

 

また、一本目でせっかく整ったバランスが、2本目の影響を受け、バランスにほころびが生まれ、3本、4本と身体全体のバランスが変化させられていくうちに、すっかりバランスを崩してしまう、ということも起こります。

 

これが、10本、20本、あるいは100本!?になると、脳は、もう、ワケわかんなくなると思います。

 

このように、鍼を増やしすぎると、効果が曖昧になっていき、最初の症状が戻ってくるという現象が起きてしまいます。

治療後の問題

さて、治療後の変化についてです。

 

例えば、カラオケ教室に行って、三郎先生に歌を習うことを考えてみます。

北島

「今日は、呼吸の仕方を重点的にやりましょう」とテーマを絞ったレッスンを受け、

「一週間後の次のレッスンまでに、今日の感じを持続できるようにして下さいね♡」と言われて帰るのと、

 

「おまえのは歌とは呼べない、、、、。大体、呼吸がなってないし、リズムもとれてない、音程もお粗末で、歌詞も理解できてない、音楽が作られた背景にも、、、、云々」と言われまくり、「次回までに、今日やった50のポイントを出来るようになっておくように!!」と言われるのでは、どちらが身につきやすく、最終的に上達が早いでしょうか?

 

同様に、鍼でも、一つの命令を与えて、次までにしっかりそのバランスでの動きを身体に覚えてもらい、その上で、新たな課題に取り組む方が、根本的な回復への近道になるのではないでしょうか。

 

10も20も、場合によっては100も命令を与えられたら、次までには絶対忘れちゃいますよね。

 

前回お話ししたように、鍼の本数を増やせば増やすほど、すぐに症状が戻ってきてしまうのは、このためなのです。

鍼は少ない方が良い、、、はずだけど

正確にツボを捉えたときの、鍼の威力は、全身に影響を与える強力なものです。

 

そのため、不用意に鍼の本数を増やすと、ツボがどんなに離れていても、効果が干渉し合い、効果が曖昧になったり、治療後の経過が思わしくなくなってしまいます。

 

「鍼の本数は少ない方が良い」と遙か昔から言われ続けてきましたが、動きの連動性に注目し、鍼を一本するごとに効果を検証することで、「本当にそうなんだ。」ということが、はっきり分かってきました。

 

しかし、実際の臨床では、どうしても鍼の本数が増える傾向にあります。

 

これはどうしてでしょうか。

 

次回は、「少数の鍼」「多数の鍼」それぞれのメリット・デメリットを考えることで、少数の鍼がなかなか浸透しない原因について考えてみたいと思います。

カテゴリー: 整動鍼, はり治療研究.
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