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2)科学的根拠と医学的根拠の違い

鍼灸治療のエビデンス(根拠)について考える時に、科学的根拠と医学的根拠の違いを区別しておく必要があります。

 

医療に携わる者であっても、ここが区別できていない人がいます(医師でもいます)。

「鍼灸治療のエビデンス(根拠)は?」と聞かれても、質問する側、質問される側双方が、この区別をできていないと、話がかみ合わないまま終わってしまいます。


もちろん、全てが解明されているわけではありませんが、鍼灸治療には、優れた科学的・医学的なエビデンスがあります。せっかく、そういうものがあるのですから、きちんと区別して理解しておかないと勿体無いですよね。

科学的エビデンスとは

科学的エビデンスでは、その現象が起こる際の、機序(メカニズム)の説明が求められます。一言で言うと、「なぜ?そうなるのか」を明らかにするのが大事なのです。


「鍼灸治療はなぜ効くのか?」という問いに答えるのが、科学的な態度となります。


研究者は、「なぜ?そうなるのか」の仮説を立て、仮説に基づいて実験をデザインし、実験を繰り返していきます。実験データが十分になったところで、論文化(主に英語で)します。


論文は、科学雑誌に投稿されます。科学雑誌にはランクがあり、NatureScienceなどのランクが高い雑誌ほど精査が厳しくされるので、掲載されれば科学的信頼性が高く評価されます。

医学的エビデンスとは

医学的エビデンスでは、その治療法がどのくらいの確率で有効なのか、の説明が求められます。どんなに科学的にに完璧な理論であっても、臨床では、様々な要素が複雑に絡み合うため、実験通りにいかないことが殆どです。鍼灸に限らず、薬であっても、人によって効果が違ってきてしまいます。


しかし、医学としては、当たるも八卦当たらぬも八卦では済まされません。この治療がどのくらい患者さんに有効であるかを知り、その中で、最善と思われる選択をする必要があります。そのため、医学的根拠では、治療の有効率のデータが重要になってくるのです。


医学的エビデンスでは、ランダム比較試験(RCT)が重要視されます。RCTは、できるだけ実験対象者の偏りを少なくし、本当の治療の有効率に近いデータを取るためにデザインされています。


RCT
のデータが集まると、論文化されます。そう言った論文を集めて、データ化し、専用の計算式に当てはめることで、より信頼度の高い有効率を求める作業をメタアナラシス(MA)と言い、その結果をまとめたものをシステマティックレビュー(SR)と言います。


医学的エビデンスでは、このSRが最も信頼性が高いとされています。


世界中の論文データからSRを実施し、結果をアーカイブしている機関の代表にコクランレポートがあります。コクランライブラリーは、医学的信頼性が最も高いものの一つとされているため、ここで認められれば、医学的エビデンスがあると言っても良いとされています。

まとめ

  1. 科学的エビデンスと、医学的エビデンスは求めるものが違う。

2. 科学的エビデンスは、現象が起こる機序を重視する。機序を証明する実験は論文化され、権威ある科学論文雑誌によって、その信頼性は保証される。


3. 医学的エビデンスは、治療の有効率が重視される。有効率を求める実験の代表にRCTがある。RCTの結果を集め、分析したものがSRである。SRのデータベースとして、コクランライブラリーが最も信頼されており、ここでの評価が、医学的エビデンスの評価となる。

 

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