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突発性難聴の患者さんに、耳鼻科の医師がドライな態度をとるのには理由があった。

" 突発性難聴・耳鳴り, 鍼灸治療, 整動鍼 "

2017年2月27日

突発性難聴に悩む患者さんの告白

当院は突発性難聴と、それに伴う耳鳴りの治療に力を入れています。


鍼治療に工夫を重ね、改善率を高めています。


そのため、突発性難聴・耳鳴りに悩む患者さんの来院が非常に多くなっています。

 

当院での治療がはじまり、回復の兆しが見え始めると、患者さんは少し安心されるのでしょうか、素直なお気持ちを聞かせて頂ける機会も増えます。


先日は、突発性難聴で来院3回目、聴力に回復が見られ始めた患者さんが、次の様なことをお話しして下さいました。


耳鼻科に行ったら、お医者さんに、悔いの残らないように色々やっていきましょうと言われ、頭が真っ白になった。」と。

医師の発言には理由が或る

病院では、突発性難聴・耳鳴りの原因はストレスだと言われます。それにも関わらず患者さんにストレスを与えかねない、このような発言を医師がするのはなぜでしょうか。


そこには、医師にそう言わざるを得なくさせる、突発性難聴特有の理由があります。


それは「病院の治療で突発性難聴が治る見込みは、医学的にほとんどない」というものです。

突発性難聴治療に根拠はない?

現代の医師は、EBMEvidence Based Medicine)に基づいて治療を行うことになっています。EBMとは治療の根拠となる医学的証拠です。


国際的にEBMの最も信頼性の高い拠り所とされているのがコクランレビューです。

 


コクランレビューは、治療に関する医学論文を集め、内容を数値化して分析し、その治療がどのくらい有効なのかをシステマティックレビューという形で発表しています。


そのコクランレビューで、突発性難聴治療に関するEBMは「ない」とされています。


例えば、病院の突発性難聴治療で代表的なステロイド治療についての報告を見てみると、この治療について発表されている医学的論文は4しかありません。


ちなみに、腰痛に関する鍼治療については40本以上の論文が分析されています。医療としてマイナーな分野の鍼治療で40本以上なのですから、突発性難聴の特殊さは際立っています。


さらに、4本のうち2本は信頼性が低すぎて分析に値しない内容であるとコクランレビューは報告しています。


残った2本のうち1本は「ステロイド治療は意味が無い」という論文です。


もう一本が「自然治癒では3割だった快復率が、2週間以内にステロイド治療をすれば6割の改善率があった」という論文です。しかし、残念ながら、この論文もデータの取り方に信頼性がないとコクランレビューでは判定されてしまっています。

つまり、突発性難聴・耳鳴りに対するステロイド治療の医学的信頼性のある報告は0ということになります。

 

その他、高圧酸素療法や、鼓膜内に直接ステロイドを注射する方法なども、信頼性があるデータはありません。

突発性難聴、臨床での実際

アメリカの突発性難聴治療のガイドラインでは、「ステロイド治療はあまり意義が見いだせないので、患者に勧めなくても良い」となっています。


ごく一部で行われている抗ウイルス薬の治療に至っては、悪化のリスクの方が極めて大きいので、やらないことを推奨されています。


実際の医療現場ではもっと切実なデータが出ています。


2010
年に発表された、朝隈真一郎(朝隈耳鼻咽喉科医院)、村井和夫(岩手医科大学名誉教授)の論文によると、耳鼻科での治療による治癒率は3割弱にとどまると報告されています。


この数字は、自然回復(治療せず放っておいても治る割合)と変わらない治癒率です。


また、18年間治癒率が向上していないことも報告されています。

医師の気持ち

こんな状況ですが、突発性難聴患者さんには、今のところ耳鼻科しか第1選択がありません。


耳鼻科の医師も、根拠がないなかで、唯一あるのがステロイド治療の怪しげな論文のみで、これに頼るしかなく、医学データ的には意味のあるのかないのか分からない治療を続けざるを得ないという状況なのです。


そして、2週間を過ぎると病院の治療で回復したという報告はほぼ0になります。医師のやるせなさもわかります。


突発性難聴は、回復しないとそのまま聴力が低下したままになり、耳鳴りも一生続くとされています。


そうなると、あとはメンタル的なケアが重要になりますが、耳鼻科の医師はメンタルの専門家ではありません。


やるせなさと、それでも何とか奇跡的に良くなればという思いが、冒頭に挙げた切ない発言を医師がせざるを得ない理由だと思います。

鍼治療の可能性

一方、当院の治療では、2週間を過ぎて治療を開始しても、かなりの確率で改善が見られます。3ヶ月以内ならば7割の改善率があります。1ヶ月以内ならばさらに確率は上がり、8割以上になります。当院と同じ治療法を採用するグループに所属する鍼灸治療院もほぼ同じ改善率を出しています。



突発性難聴の原因は医学的には分かっていませんが、耳の奥にある音を感じる細胞への血流が不足しているのが主な原因ではないかと言われています。


その仮説から、鍼治療で耳の奥の血流を回復させてあげると、仮死状態であった細胞が息を吹き返し、聴力が復活してくるのではないかと我々は考えています。

鍼治療技術の革新が改善率を高めた。

当院は当初、耳の周りや首、肩への鍼治療で、耳の奥への血流回復を図っていました。その時の改善率は3~4割でした。


しかし、新しい鍼の技術である整動鍼を採用した結果、改善率が飛躍的に向上しました。


コリのある耳周りや首、肩に直接鍼をするのではなく、コリを生み出している根本的な原因の手や足などに鍼をし、体の動きをダイナミックに調整するのが整動鍼の特徴です。

突発性難聴治療に使う主なツボ


残念ながら、3ヶ月を過ぎると途端に改善率は下がってしまいます。この3ヶ月が、耳の奥にある、音を感じる細胞が仮死状態で耐えられる限界ではないかと考えています。

突発性難聴の症例

次の例は発症9日後と、比較的早い時期に治療を始められた例です。

☆他の症例を見る ≫ 突発性難聴・耳鳴りの症例 

突発性難聴に対する鍼治療の課題

もちろん、整動鍼による治療は、医学的根拠が保証されているわけではありません。


コクランレビューで取り上げられるレベルの論文化には、多額の資金と労力が必要で、鍼灸師という医療者の中でも社会的地位が未だ確立されていない立場には大きなハードルとなっています。(臨床試験に必要な資金は桁が違うため、通常は製薬会社の資金協力をもとに行われることがほとんどです。鍼治療に投資する勇気ある製薬会社は世界に存在するでしょうか?)


しかし、臨床でこれだけの成績が出ているのなら、我々が掴んでいる突発性難聴の原因と治療法は、正解にかなり近いところにいるのではないかと考えています。


突発性難聴・耳鳴りに悩む方のため、臨床で成果を出すのはもちろん、ハードルは限りなく高いですが、医学的証明のための道を探ること、そして、整動鍼を習得して同じ成果を出せる鍼灸師を増やしていく事に、力を尽くしていきたいと思っています。


病院で治療を開始して2週間を過ぎても成果が出ないとき、「後悔しないように、、、」という切ないセリフを医師が言う必要の無いように、代わりに、「まだ鍼治療がありますよ!」と患者さんが希望を繋ぐセリフを言ってもらえるような、そんな未来ができるだけ早く訪れるように、私達の挑戦は続いています。

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