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なぜ鍼灸師が活法を学ぶのか。活法応用セミナー☆体幹編で見えてきたもの。

" 活法, 鍼灸治療, 整動鍼 "

2017年7月22日

活法コンプリート

7月9・10日の二日間、東京で活法セミナー応用☆体幹編を受講してきました。

 

活法とは日本古来から伝わる整体法です。

 

詳しくはこちら≫活法とは

 

活法セミナーには入門編が3編、基礎編が3編、応用編が3編と、計9編のセミナーがあります。

 

セミナーの分け方は、技の使用頻度順になっています。難易度ではありません。

 

入門編は使用頻度の高い汎用性に優れた技が集められています。

 

続く基礎編は各論的になります。

 

例えば、入門編では腰痛全般に使える技を取り扱うのに対して、基礎編では脊柱管狭窄症やすべり症に特化した技を取り扱うといった具合です。

 

さらに応用編ともなると、かなりマニアックな技が多くなっています。

 

今回の体幹編では、受け手が椅子に座ったまま腰痛を治療できる「腰痛消散座法」、ハムストリングスの緊張を緩和する「しゃちほこ」、精神疾患にも有効な「幸せ法」などなど、痒いところに手が届くような技、18項目27手を修得しました。

鍼灸師が活法を学ぶ意味

今回の体幹編を修了し、私は活法セミナー9編全てをコンプリートしたことになります。

 

2年半という歳月と、それなりのお金がかかりましたが、それだけの甲斐があったと受講後に感じました。

 

なぜ鍼灸師が活法整体を学ぶのかと、疑問に思うかもしれません。

 

お前は鍼灸(整動鍼)をこの世で最高の施術のごとく吹聴しているくせに、なぜ専念せんのかと。

 

私は心と身体という二つの面で、活法を学ぶ意義が大いにあるのではないかと考えています。

心の意義

鍼灸師が活法を修得する意義の一つに、凝り固まった心を一度リセットするためというのがあります。

 

活法は「動きを整え、動けないのを動けるようにする」ことを施術の目的としています。

 

動けないから痛い」と活法では考えるからです。

 

一方、一般的には「痛いから動けない」と考えられています。

 

そのため、活法以外のほとんどの施術は、痛みを鎮めることを目的としています。

 

動けないから痛い」のか「痛いから動けない」のか、真相の解明はまだですが、活法で痛みが一瞬に軽減されてしまうのを何度も体験すると、「動けないから痛い」に分があるように感じてきます。

コペルニクス的転回

最先端の医学研究でも、「動けないから痛い」と考えられるようになってきています。

 

2014年に改訂された医師向けの腰痛ガイドラインでは、最も推奨される腰痛治療として認知行動療法が挙げられています。

 

認知行動療法は、痛みを確認しながら腰を動かして、痛みを鎮めていく療法で、「動かないから痛い」という考えに合致するやり方です。

痛みを抑えるのではなく、動きを整えることで症状を改善するというコペルニクス的転回は、これまでの医療の常識を覆し、全く新しい治療法と成果を生み出す可能性があります。

 

整動鍼はその一つであると、私は思っています。

常識が視野を狭める

動きを整えることを考えたとき、これまでの筋肉や筋膜、神経など、解剖学をもとにした思考では理解できません。

 

また、動きを整える考え方は、気血水や五行、経絡などの東洋医学的思考ともかけ離れています。

 

整動鍼をはじめとして、動きを整える治療をする際、解剖学や経絡を一旦リセットしないと、先入観が邪魔になって失敗することが往々にしてあります。

 

鍼灸師は免許を取得するまで、鍼灸の学校で徹底的に解剖学と東洋医学を勉強させられます。

 

一度身についてしまった思考の癖は、なかなか払拭できないものです。

 

活法で「動きを整えると痛みが消える」を徹底的に経験し、自分が自在に操ることができるようになれば、解剖学や東洋医学に囚われることなく治療に集中できるようになります。

身体の意義

鍼灸師が活法を修得する意義のもう一つは、受け手を自在にコントロールする身体作りです。

 

活法では狙った効果を出すために、受け手を自在にコントロールする必要があります。

 

そのための工夫が、活法の動きの随所にちりばめられています。

 

例えば、「同調同化」という工夫もその一つです。

 

どんな施術であれ、注意深く観察すると施術者と受け手の身体が奇妙に同調する現象があることに気付きます。

 

活法はこれを施術に利用します。

同調同化の利用

例えば、活法には指圧のように、術者の指で受け手の筋肉を深く押していく技もあります。

 

このとき、術者が「さあ、おしてやるぞ」と力むと受け手も力んで筋肉が硬くなり、指が入りづらくなります。

 

これに負けじと指を押し込むと、受け手が痛みを感じます(この痛みが好きという人もいますが、筋肉にはダメージが蓄積されます)。

 

反対に、術者が脱力すると受け手も同調して力が入らず、指が簡単に筋肉の奥にまで沈み込みます。

 

鍼灸でもツボを探すとき、つい一生懸命になって力んでしまうことがあります。

 

すると患者さんも緊張し、筋肉が硬いところだらけになり、どれがツボなのか判別しにくくなります。

 

整動鍼はツボをとるのにミリ単位の精度を求めるので、こうなると致命的です。

 

鍼灸師が同調同化を知っていれば、自分が力を抜くことで相手にも力ませず、精度高くツボがとれるので成果もあがります。

活法の応用

同調同化以外にも、活法には受け手を自在にコントロールするためのヒントが豊富に揃っています。

 

これを身につけることで、鍼灸はもちろん、他の療法であっても多くの恩恵を受けるはずです。

 

ただ、頭でわかったからと言って、臨床で出来るわけではありません。

 

活法の技を繰り返し稽古し、自然と工夫を備えた動きが出来るようになってはじめて、実戦で力を発揮できるようになるのです。

 

このように、活法は繰り返し練習することで、術者に心と身体の変化をもたらします。

 

この活法の心と身体があると、臨床での成績が随分と違ってくるのです。

憧れは宇宙飛行士

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活法セミナーをコンプリートし、多くの技を習いました。

 

これを身体に落とし込むまで、まだまだ時間がかかります。

 

私は現在、整動鍼の可能性の追求に没頭しているため、活法の臨床での出番は減りましたが、活法の心と身体を手に入れるため、積極的に復習を繰り返したいと思っています。

 

鍼灸師は頭でっかちになりやすい性質を持っています。

 

何かあると、二言目には古典に帰れと言われ、古代中国の風俗や文化、言語に長け、古典を正確に暗唱できる鍼灸師が重宝されるきらいがあります。

 

趣味としては高尚で素晴らしいですが、臨床は頭脳だけでなく心と肉体を伴う必要があると私は考えています。

 

施術者として、宇宙飛行士のように頭脳明晰な上に心も身体も強い人に憧れます。

 

治療とは、人体という小宇宙の探索みたいなものです。

活法で鍛えて、小宇宙を探索するのにふさわしい、心と身体を手に入れたいと思っています。

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