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Jazzと鍼灸(3)自由を手にした音とツボ

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kindofK

ジャズの革命

1959年、歴史を変えたジャズ屈指の傑作、マイルス・デイヴィスの「カインド・オブ・ブルー」が発売されます。ジャズの停滞がこの「カインド・オブ・ブルー」よって、ついに打ち破られます。


画期的だったのがモード奏法と呼ばれる表現手段でした。

コードの功罪

それまでのジャズをはじめとしたポピュラーミュージックは、コードが理論の中心でした。演奏できる音もコードに従って決められていました。ジャズマンたちは、自由な演奏をしようといろいろ工夫をしてみましたが、結局コードの縛りからは逃れられず、ジャンルの完成と停滞が訪れました。

停滞を打破しようと様々な試みが行われ、ジャンルが乱立しては、消えて行きました。

そんな中、ついに、マイルス・デイヴィスはコードの呪縛を打ち破り、新たなルールに基づく世界の創造に成功するのです。

すごい、やったぜ!

マイルスが「帝王」と呼ばれるのも納得です。

モードの新しい息吹

マイルスが注目したのは、音階です。
ドレミファソラシというのが西洋音楽の通常の音階なのですが、それ以外にも世界には多くの音階が存在します。
例えば、ドミファソシと並んだ沖縄音階。音階をなぞって弾くだけで沖縄っぽい空気が漂ってきます。

マイルスはドーリア人が使っていたとされるドリアン音階、リディア人が使っていたとされるリディアン音階など、西洋音楽理論が確立する前の、古い教会で使われていた音階に注目します。

かなりざっくり言いますと、モード奏法とは、コードを一旦おいといて、民族特有の音階に基づいて自由に演奏することと言えます(異論は認めます、、)。

音に自由を取り戻せ

コードでは、音の価値に隔たりがありましたが、モード奏法では、どの音も価値が並列になり、自由度が増しました。(実際は、どの音階かはっきりせるために、使う音の工夫はあります。)

自由になった途端、音に対する審美眼やセンスがシビアに求められるわけですが、とにかく、コードから音が解放されたのです。

解釈を広げるために、どんどん複雑化していったコード中心の演奏に比べ、シンプルなルールで演奏されるモードジャズですが、その質感は、不思議と深い響きがあり、洗練された都会的な印象もあります。揺らめく旋律は日本の書道を彷彿とさせるとも言われました。

なんだか、崇高な芸術作品の雰囲気さえ漂います。

時代を超える条件

「カインド・オブ・ブルー」は大ヒット、1000万枚以上の売り上げを記録し、なんと今でも売れ続けているそうです。

そして、「カインド・オブ・ブルー」に参加していたジョン・コルトレーンやビル・エヴァンスなどを中心に、次の世代を代表するジャズミュージシャンたちがモード奏法を取り入れ、発展させていきます。

ただコードを捨てるのではなく、モードという新しいルールを作ったからこそ、受け継がれ、発展し、時代を超えたムーブメントになったのです。

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黄帝内経を超えて。

鍼灸は、2000年以上前に記された黄帝内経に基づいて発展してきました。

黄帝内経が提唱する経絡を中心とするシステムは、もちろん尊重すべき叡智を有しているのは疑いありません。しかし、臨床にいると、鍼灸治療にはそれ以上の可能性を感じるのも確かです。

この、黄帝内経という巨大な壁を越えようと、様々な試みがなされています。
西洋医学的に分析してみたり、トリガーポイントという視点から再構築してみたり、頭に針を刺して万病を解決しようとする頭皮針が試されてみたり、中には、加持祈祷の類と変わらないような怪しげな治療法もあったりと、現在、鍼灸の治療法は百花繚乱状態です。

鍼灸の革命

そんな中、私が最も注目するのは『整動鍼』です。

『整動鍼』とは、群馬にある養気院の栗原誠先生が提唱する新しい鍼の治療法です。

「経絡という優秀すぎるデザインが、ツボの可能性を隠してしまっているところがあるのではないか」と栗原先生は考えました。
(この辺のツボと経絡の関係が、ジャズの音とコードの関係を彷彿とさせます!)

そこで、ツボを、一旦、経絡から解放してみようとなりました。ただ、一から理論を再構築するには、途方もない労力と時間がかかります。進むべき道を示してくれるマイルストーン(指標)が必要でした。

 

日本民族特有の活法からヒントを得る

そこで、注目したのが、日本の古来からある、民族特有の整体術・活法です。戦国時代の兵士を回復させるために発展したと言われる活法。その即効性と効果の高さには、治療のプロである鍼灸師も度肝を抜かれます。

この効果の元になっているのが、独特の人体に対する理論です。筋肉の張力と動きの関係を中心として構築された理論は、西洋医学を始めとする、止まっている姿勢での解剖を基にした人体理論とは一線を画しています。そして、運動器疾患については活法の理論の方が、しっくりと納得しやすいことも多く、実際に、病院ではどうしようもない腰痛が、活法によって一瞬で回復することも多々あります。

この活法の理論で鍼灸をやったらどうなるか、というのが「整動鍼」のチャレンジなのです。

西洋科学の影響を受けていない、民族特有の活法理論。ジャズのモード奏法で取り入れられた民族特有の音階とそっくりではないですか!

整動鍼とモードジャズ

鍼治療に活法の理論を取り入れてみると、ものすごい効果が生まれました。特に、それまで、鍼灸が不得意だった運動器疾患治療の即効性と再現性に絶大な効果をもたらしたのです。

使っているツボや、鍼を刺す方法は変わらないのです。ただ、経絡を離れ、ツボの捉え方を刷新した結果、ものすごいことになったのです。

モードが音をコードから解放したように、整動鍼がツボを経絡から解放したのです。自由な可能性を新たに手に入れたツボたちは生き生きと輝きを放っているかのように感じます。

整動鍼の抗いがたい魅力

昨年、私は、整動鍼と活法を習得するため、全力を注ぎました。出られるセミナーには全て参加しました。本セミナーは日、月と2日間あるので、鍼灸院の休診日を日・月に変えてしまいました。

東京でしか習えないため、交通費や宿泊費もかかります。かかった金額は新車が買えるんじゃないかと思われるほどです。

はたから見れば、常軌を逸した執着ぶりに見えるかもしれません。しかし、それだけの価値がると、私は思っています。

もし、あなたがジャズミュージシャンで「カインド・オブ・ブルー」のレコーディング現場に参加できるとしたら、、、、これを逃す選択肢はないですよね。鍼灸師として「整動鍼」には、それと同じ価値を感じるのです。

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ついに待望の「脊柱編」

現在、整動鍼は「脊柱編」「四肢編」「腹背編」と三つのセミナーがあります。その中で、唯一私が受けていなかった「脊柱編」がついに、4月17日・18日に開催されます。同じ内容のものが5月8日・9日にもあります。私は2つとも受けるつもりです。
最も基本的で、最も整動鍼らしさのある「脊柱編」、今からワクワクしっぱなしです。
ジャズも鍼灸も好きだという鍼灸師の方、一緒に新しい時代の息吹を感じてみませんか?

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Jazzと鍼灸(1)鍼灸師はJazzがお好き?Jazzと鍼灸の意外な共通点。

 Jazzと鍼灸(2)二つの世界の革命前夜

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