札幌市の鍼灸院 快気堂鍼灸院白石で紡がれる物語

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経営 鍼灸

のろしを上げろ!反抗のアンチマーケティングセミナーに挑戦!?

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セミナー講師への挑戦

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7月30日、31日とセミナーの講師をしてきました。

日本美容鍼灸マッサージ協会主催の鍼灸師向けセミナーで、北海道代表3名のうちの一人として、お話しをさせて頂きました。

鍼灸師として、人前で講演をするのは2度目になります。前回が2015年の1月の札幌鍼灸師会主催の鍼灸師向け実技講習会でしたので、約1年半ぶりの講師体験です。

今回は、いくつかの新しい試みに挑戦し、思い入れの強いセミナーになりました。

チャレンジ1:経営セミナー!?

自分でも驚くのですが、今回のセミナーは鍼灸の技術系ではなく、経営についてのセミナーでした。開院4年目でしかない私が、経営セミナーの講師なんて、悪い冗談に思えますが、現実に依頼されてしまったのです。

しかも、セミナーの参加料金が2万5千円と、鍼灸のセミナーとしては高額な部類に入ります。

参加して頂いた方に「時間とお金を無駄にした」とだけは、思われたくはありません。単独講演ではありませんが、プレッシャーが重くのしかかってきます。

それでも、チャレンジしたのは、「昨今のマーケティングブームに反旗を翻してみたかった」からです。

チャレンジ2:マーケティングブームへの反抗

ここ1〜2年、鍼灸をはじめとする治療院業界に、マーケティングの波が押し寄せています。

近年、鍼灸院、整骨院などをはじめとする治療院の数が急激に増え、コンビニより多くなりました。さらに、メディアやインターネットの発達によって、治療を必要とする人達が手に入れられる情報量も爆発的に増加しました。

「腕があれば」あるいは「人間性が高ければ」食っていけると言われ、マーケティングの概念がほとんどなかった治療院業界に、他の分野のマーケティング手法を持ち込むことで、爆発的に成功する経営者が次々と生まれるようになりました。

マーケティングで成功した人達は、次に、成功したそのマーケティング手法を売るようになります。いつのまにか、マーケティング手法を売る「コンサルタント」という人種が治療院業界にひしめきあうようになりました。

インターネットで治療院の検索をすると、そういったコンサルタント系の情報で溢れかえっています。

これだけ競争が増すと値崩れが起こります。

現在は、タダ同然で治療院のマーケティング手法が手に入れられるようになりました。結果、多くの治療家が、マーケティングを取り入れるようになり、空前のマーケティングブームが訪れています。

治療院マーケティングへの違和感

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治療業界の中でも、特に鍼灸院は、経営に苦しんでいる割合がとてつもなく高いです。平均年収を見ると、お医者さんが1000~1200万円、柔道整復師が500~600万円、鍼灸師は250~300万円となっています。

去年の私もそうでしたが、生き残るのが難しいほどの経済状態に陥ると、マーケティングに活路を見いださざるを得ないという気持ちになります。実際、やってみると結果も出ます。ブームになるのもうなずけます。

しかし、なにか腑に落ちないところがあるのです。

治療院マーケティングの手法には次のようなものがあります。

・綺麗じゃない手書きのチラシを自らのポスティングでまく。

・SEO対策、PPC広告などにできるだけ資金を投入し、ネット上の情報を独占する。

・びっくりするくらい安い初回体験コースで来院を促し、高額なメニューへ誘導していく

・一生リピートし続けてもらうための、心理学に基づいたトーク術

などなど。

私も色々試してみましたが、このやり方は、治療院経営に本当にマッチするものではないと感じるようになりました。

なぜかというと、このやり方の中心に「施術」がないからです。

良い施術をすることと、集客することの関係性が極めて希薄なのです。

極端な言い方をすると、このやり方では、施術がどんなにひどくても、儲けることができてしまいます。逆に言うと、施術技術を高める努力が集客に結びつきません。

良い施術をし、患者さんに喜んで頂くための努力とは違った方向に、かなりの労力と資金をつぎ込まなければならなくなります。

もう一つ問題があります。これだけ、ブームになり、どの治療院も同じマーケティング手法をやり出すと、差が出にくくなり、結局は資金が豊富で、質より量の戦略がとれる大手の治療院が有利になってきます。

正直言うと、あまりにも皆、同じ事を言うので、いい加減、嫌になってきたというのもあります。

今回のセミナーで、私は、「施術技術」を中心とした経営戦略の可能性についてお話ししました。

経営セミナーで、既存のマーケティングに反旗を翻す内容をお話しするのは、勇気がいりましたが、鍼灸師が本当の成功を積み重ね、鍼灸の持つポテンシャルを自由に発揮し、世界に貢献していく未来のために、どこかで転換が必要な時が来るはずと考え、思い切ってチャレンジしました。

チャレンジ3:脱パワーポイント

プレゼンと言えば、パワーポイントが定番です。私も、講演の際はアップル製のパワーポイント的なkeynoteを使っていました。しかし、これが、プレゼンツールとして本当の正解なのでしょうか。いい加減、パワーポイントに飽きてきたので、今回はpreziというサービスを使ってみました。

パワーポイントが紙芝居形式なら、preziはマインドマップのような形式です。広大なキャンパスがあり、そこに自由にコンテンツを配置し、カメラワークを自由に設定して、伝えたい情報にフォーカスさせます。

言葉で説明するのは難しいので、実際のpreziがどんなものか、下に張っておきます。

今回は、既存のマーケティングに反して、「施術技術」中心の経営戦略という新しい視点についてお話させて頂きました。現状を否定し、新しい視点を説明するのですから、丁寧な説明が求められます。

鍼灸師の現状がどうしてこのようになっているか、患者さんが価値を感じるもの、お金の意味、施術の価値を高めるとはどういうことか、鍼灸の価値、何に注力すべきなのか、など、根本的なところから実践的な行動まで、それぞれのトピックスが複雑に絡み合った説明が必要でした。

こういった場合、preziは最適だと思いました。反対に、単純な業績発表や、ノウハウを説明するだけならパワーポイントの方が、適していると思います。

結果、わかりやすかったと高評価をいただきました。他とは、ひと味違ったプレゼンになり、込み入った内容ながら、集中を切らさず楽しんで頂けたようです。

チャレンジ4:挨拶の省略

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参加者には、貴重な時間とお金を使って来て頂いています。一分でも一秒でも、無駄にするわけにはいきません。少しでも、有益な情報をお伝えすることに集中することが、最大のオモテナシだと思います。

今回は、無駄なモノを、とことん削ってみよう!と決意しました。

例えば「私、人前で話すのが苦手でして〜(苦手ならやめれ!)」とか「私などのお話が参考になるかどうか〜(為にならないと思うなら金返せ!)」とか「主催者に頼まれて仕方なく〜(仕方ないなら出てくるな!)」などの、謙遜という名の言い訳枕詞は、参加した人にとって、全く有益ではないどころか、信頼性を下げる効果しかありません。

自分の不安を紛らわすための言い訳に、貴重な時間を費やすのは、参加者に対して失礼だと思います。

そうやって、削っていくと、「自己紹介」までも無駄な時間に思えてきました。大体、プロフィールなんて告知の時から書いてあるし、気になるなら調べればわかります。

「誰だかわからない奴だけど、聞かざるを得ない話をしている!」ができたら、本当に価値あるお話が出来た事になるんじゃないかと憧れました。

しかし、挨拶や自己紹介のないプレゼンなんて、許されるのかな〜?と不安になりましたが、世界の一流スピーカのプレゼンが見られるTEDsを見てみると、自己紹介せず、いきなり本題に入る人達が多いことに気づきました。

日本的にはわかりませんが、世界的にはこの方向性は間違っていないと勇気づけられました。

チャレンジの先に

アンケートはまだ見ていませんが、セミナー後に、参加者から直接、好感触な感想を頂きました。また、数多くのセミナーを主催し、自らも突き抜けたセミナー講師である美容鍼灸マッサージ協会会長の上田隆勇先生からも、お褒めの言葉を頂きました。

沢山の新規チャレンジに挑んだセミナー講師体験、無事、任務完了することができ、ほっと胸をなで下ろしました。

好評価を得られたようですが、このプレゼンテーションが成功だったかは、参加して頂いた人達の行動や選択がどう変わるかで判断されるモノです。

鍼灸のポテンシャルを追求し、患者さんによりよくなってもらうことに喜びを見いだす鍼灸師の成功事例が増え、鍼灸を目指す人達に夢と希望を与え、鍼灸が世界を変えていく未来へつなげることが、えらい壮大ですが、今回、セミナー講師をお受けした理由であり、目標です。

そのためにも、自分自身が、この方法でより結果を出せるよう、またチャレンジです。セミナーの準備中にも、多くの新しい気づきがありました。

快気堂鍼灸院白石は、これまで以上に技術中心へシフトしていきます。生まれ変わるリスクはありますが、鍼灸業界の未来のためにも、患者さんに、より鍼の効果を感じて頂くためにも、挑戦し続けたいと思います。

札幌市白石区の鍼灸院:快気堂鍼灸院白石

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