ドアのノックはゆっくりと

札幌市の鍼灸院 快気堂鍼灸院白石で紡がれる物語

*

愛とは何か?(活法合宿2016レポート④)

      2017/06/08

All You need is Love

サンキュー

上の写真は、「愛とは何か」について悩む、21歳の私です。

物心ついたときから、「愛とは何か」について考えていました。

私が生まれ育った、70年代後半から80年代というのは、「愛こそ全て」という価値観が支配する時代でした。

テレビや雑誌などのメディアから、音楽、映画などのエンターテインメントやアートに至るまで、「愛至上主義」の大合唱。

そんなご時世でしたから、世間知らずの少年が、この世を支配する最も重要な「愛とは何か?」について、きちんと理解したい、できることならこの手で掴みたい、と思うのは自然な流れです。

しかし、なかなかこの問いに対する確かな答えを得ることはできませんでした。

愛は定義できない?

The Wild Wind, Lee Vining, Ca / ™ Pacheco

正体を正確に掴みにくいのは、「愛」という言葉は、究極に抽象的で、バカみたいに広い意味を持っているからだと思います。

例えば、「愛しているから殴れない」と言われて、「それは間違っている」と言うのは難しいけど、「愛してるからこそ殴るんだ」と言われても反論できない場合もあります。

「愛とは赦すことです」と言う人もいるし、「愛してるからこそ憎いんです」と言う人もいます。

「愛さないという愛し方」という、どう見ても矛盾する言葉さえ、何か深い意味があるように思えてしまいます。

愛という言葉は、あまりにも広い意味を内包するので、どんな風にも表現できてしまうのです。

まさに、全てを包み込む「愛」の真骨頂ですが、正確に言い換えることができないというのは、しっかりと理解する妨げとなります。

そのため、「愛とは何か」については、一人一人が自分なりに感じ、解釈するしかないのです。

では、私なりの「愛」とは何なのか。

恥ずかしながら、30歳を過ぎても、愛については分からずじまいでした。身体はみるみるオッサン化していくのに、「愛について考え続ける」という、終わる当ての無い思春期が永遠と続いていました。

愛を追い求めて、手に入れたもの

この問いに終止符を打ったのが、息子くんの誕生でした。

息子くんが生まれ、初めてこの手に抱いたとき、不思議な感覚に襲われました。

IMG 0748

自分の父親、母親、そして、じいちゃん、ばあちゃん、そして、ひいじいちゃん、ひいばあちゃん、さらに、、、と連綿と自分まで続く長い長い祖先からの繋がりを感じました。自分だけでは無く、マナコさん(妻)の長い、長い祖先からの繋がりも感じました。その人達が、大事に大事に繋いできた、とても、とても暖かいリレーのバトンが自分の手の中にありました。

何にも代えがたい、この嬉しくて愛おしいバトンを、長ーい、長ーい道のりを経て、やっと息子くんに手渡せたと感じました。

手渡せたことを、自分に繋がりのある、全ての人に感謝しました。

その時、穏やかで、優しくて、今までに感じたことの無い心地よい感情が、体中に溢れました。

それ以来、「愛とは何か」について悩むことは無くなりました。

最も大事だと言われていた「愛」については、まだはっきりした答えは出ませんが、自分にとって最も大事なものを私は得られたのだと思います。

Accident

念願の活法合宿を二日後に控えた夜、最後の試練が待ち構えていました。

うどんを吐くまで息子を笑わせたKomatudaくん騒動も収束に向かい、静かな時間が流れていました。

私は、活法合宿に持って行く資料を治療室で整理していました。その時です。ガラガラガッシャーンという、不吉な音が玄関から聞こえてきました。慌てて行ってみると、玄関の堅いコンクリートの床に息子が仰向けに倒れていました。のぞき込むと、目は開いていましたが、身体は力が入らず、動けない感じでした。

IMG 8128

「大丈夫?」と私が訪ねると「ウワーン!!」と大きな声で泣き出しました。

私が息子を抱き上げたところで、マナコさん(妻)も来ました。

状況を見ると、どうやら、子供が乗る自動車のおもちゃの上に立って遊んでいたら、車輪が滑り、頭から地面に落ちたようです。

「意識もあるし、大丈夫。」そう、自分に言い聞かせました。状況的に、病院へ行くほどでは無いと判断しました。

しかし、冷静でいられたのは、ここまでです

息子の後頭部を触ると、たんこぶができていました。

たんこぶは非常に大きく尖っていて「とんがりコーン」のようでした。

見たこともない、大きさと形のたんこぶに、私は冷静さを失いました

さらに、泣き止んだ息子が、歯をカチカチと鳴らし始め、止まらなくなりました。

この不随意運動が、ショックによるものなのか、脳に何らかの障害が出始めたためのものか、判断できるほどの冷静さは、すでに失っていました。

「はやく、病院へ!!」と、それしか考えられなくなりました。

頭部へ衝撃を受けたときの注意事項

怖いのは、頭蓋内出血です。次のような兆候がある場合は、要注意とされています。

  • 2歳以下は90cm以上、2歳以上の場合は150cm以上の高さから落下した場合
  • 頭を打ったときの記憶が無い場合
  • 頭痛がどんどんひどくなる場合
  • 嘔吐した(複数回吐いた】場合
  • 手足のしびれ、片麻痺がある場合
  • けいれんが起きた場合
  • 意識が無い、眠り込んでしまう場合
  • ぼんやりしている、話が通じない、的外れのことを言う場合

息子の状況を見ると、ぼんやりして、話が通じない感じがしますが、3歳児は、もとから言ってることがぼんやりしているので、判断に迷うところです。

身体の症状も、正確に聞き出すのは難しい。

歯のカチカチが止まらないのは、けいれんに当たるかどうか。症状が出るのが48時間後の場合もあるといいます。

頭の中で、色んなことがグルグル回ります。

そして、今までに体験したことの無い、真っ黒な感情が私の心をむしばんでいく感じがしました。

この感情は、恐怖に近いものでした。

「やっと手にした、最も大切なものが、失われてしまう。」そういった予感があるだけで、地面の底が抜け、漆黒の闇に落ちていくような感覚に襲われます。

IMG 2199

彷徨う

時間は20時を過ぎていましたが、車で3分の所に白石こどもクリニックという23時まで診療しているありがたい小児科があり、そこへ飛び込みました。

10分ほど待たされた後、看護師さんに事情を話すと、「うちでは診れない」と言われました。

小児科は、どちらかというと内科が主体です。こういった場合、重篤だったときの責任がクリニックでは負えないので診てもらえない可能性があるというのは、冷静であれば行く前に気づけたかも知れません。

看護師さんに、札幌市の「病院案内サービス」に電話するように促されました。

子供に健康上の問題が起こったときに、病院に連れて行くべきか、どこに行くべきか、あるいは救急に連絡すべきか、迷ったときは「病院案内サービス」に連絡する事が推奨されてます。

今回も、ここに真っ先に連絡すれば、余計な時間をとられずに済んだはずですが、思いつけませんでした。

自戒を込めて、連絡先を載せておきます。

病院案内

0120-20-8699

携帯電話からは

011-221-8699病院案内で、車で30分ほどの中村記念病院(脳神経外科専門病院)を紹介され、そちらに電話すると、すぐに来て下さいとのこと。

車で向かう間、息子がイビキをかき始めました。疲れて眠りこけているだけだと思うのですが、脳血管障害があるときもイビキが出るので、私の心中は穏やかではありませんでした。

医師の診察では「意識もしっかりしているし、CTの必要もないと思います。」とのことで、やっと一安心。

「旅行は大丈夫ですか?」とマナコさんが医師に聞くと、

「大丈夫です。ただ、頭など打たないように」との返答があり、さらに安堵しました。

息子は、次の日、保育園を休みましたが、いつもより寝る時間が長かったくらいで、すぐ元気になりました。

たんこぶのあった場所を触ると、「なんで、いたいところにさわるのー!!」と怒りますが、驚いたことに、たんこぶは無くなっていました。子供の快復力はすごい。

今回の反省点としては、我を忘れてベストな判断ができなかったこと。そして、テンパっていたために、妻にきつく当たったことです。

次に、何かあったときの課題にしたいと思います。子育ては、失敗と成長の繰り返しです。

IMG 7879

いざ、伊東温泉へ

子供がいると、大きなイベント前に様々な問題が発生するものです。今回は、家族3人でなんとか乗り越えました。心身ともにヘトヘト感は満載ですが、ついに!!念願の合宿当日がやってきたのです。

つづく

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