ドアのノックはゆっくりと

札幌市の鍼灸院 快気堂鍼灸院白石で紡がれる物語

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創造性を養うために必要なたった一つのこと(活法合宿レポート⑤)

      2016/11/03

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愛とは何か?(活法合宿2016レポート④) | ドアのノックはゆっくりと

活法合宿へ出発進行

数々の困難を乗り越え、私たち家族は、ついに活法合宿当日を迎えました。

自宅を出るのが朝6時と早いことから、普段は朝が弱い息子くんが心配でしたが、「栗原先生に会いに行くよ!」と言うと、ぱっと目を覚ましました。洗脳はまだ有効のようです。

空港までは、じいちゃんが車で送ってくれたので、余裕を持って到着できました。

IMG 4167

ここまで来れば、何も心配することはない、と心の重荷が取れた感じがしました。

合宿の発表があってから半年間の激闘が、走馬灯のように脳裏に浮かびました。

空港のロビーで、飛行機の搭乗時刻を待っていると、隣に座っていたおじさんが、息子くんに「お母さんといっしょ」のムテ吉、ミーニャ、メーコブのシールをくれました。

NHKエンタープライズ キャラクターページ | ポコポッテイト

3歳児はシールが大好きです。既に「ポコポッテイト」は終了し、ムテ吉達はリストラされ、新しく始まった「ガラピコブ〜」が斬新すぎて色々と論議を巻き起こしている事情など御構いなしに、大喜びで我がサムソナイトのキャリーバッグにムテ吉達を貼っていきます。

後頭部を強打し、一時は合宿参加も無理かと心配した息子が、笑顔でシールを貼る姿にジーンときました。

いよいよ搭乗時間となり、キャリーバッグを引いて5mほど歩いたところで、突然、息子が「うわーん」と泣きだしました。

IMG 0782

離陸間際の攻防

「どうしたの?」と聞くと? 「なんで、パパはメーコブを盗るのー!?」と息子くんが大激怒&大号泣。

初めは意味がわかりませんでしたが、息子が指差す私の太ももの裏を見ると、メーコブがくっついていました。

歩く時に、キャリーバッグが私の太ももと擦れて、剥がれたシールがこっちにくっついてしまったようです。

慌てて、メーコブを剥がし、キャリーバッグに貼り直しますが、粘着力が失われてしまっていて、すぐにペロンと剥がれてきてしまいます。キャリーバッグの表面の布はシールにとって良い環境ではありません。

貼り直しては、ペロンと剥がれ、そのたびに、息子がブチ切れます。

「これは、剥がれやすいから、後で貼りやすいものに貼りなおそうね」という提案に3歳児が理性的な対応をできるはずもなく、抱っこで落ち着かせようとしたパパの顔面に、怒りの鉄拳を叩き込んできます。

さすがに飛行機に乗り込むと、新鮮な飛行機という環境に息子の注意が向いてくれたため、無事にシートに着席することができました。

この出来事は、前日までの多発するトラブルへの対応で追われて忘れていた、最大の懸念材料を私に思い出させました。

今回の合宿の最大の懸念材料は、活法合宿が初開催であり、私たちももちろん、初参加であるということです。

主催者が何を意図し、また、参加者が何を求めているのか、初めてのことなので、わかりません。

わからないところに、息子くんという、いつ爆発するかわからない不発弾を抱えて乗り込んでいくわけです。

主催者や参加者の意図に添えず、邪魔になってしまわないか?そんな不安が頭の中でグルグルと回りだしました。

未知なるものへの挑戦

人間の活動は、創造的なものと、再生産的なものに分けられます。

再生産的な活動であれば、過去のデータに従って行動することで、ある程度の未来は予測できるので、不安はありません。

一方、創造的な活動は、まだ見ぬ新しいものを生み出そうとする未知への挑戦です。

過去のデータ通りにはいかないし、思いもよらない問題に次々と見舞われます。

どちらを採るか、状況や、環境、その人の性質にもよりますが、創造的な活動の方が、得られるものが多いし、悦びも大きいと私は思っています。

創造的な活動の妨げになるのは、不安です。

未知への挑戦に失敗はつきものです。チャレンジの末の失敗は、学びの最大のチャンスのはずです。

しかし、我々は、行動する前から、失敗しないだろうかと不安になり、挑戦に尻込みしてしまう性質をなぜか持っています。

創造性に必要なもの

この不安を克服する事が、創造性にとって最も重要なことになります。

克服するための鍵となるのが信頼です。

ここで言う信頼は、あいつは絶対失敗しないという信頼とは違います。失敗しても、一緒に乗り越え、学びにできるはずというタイプの信頼です。

今回の活法合宿、参加資格は、活法セミナーの入門編3種類、基礎編3種類を全て修了していることが条件です。

活法の技術体系は、既存の鍼灸やマッサージとは別物です。活法セミナーでは、どんなに治療歴が長い先生でも、一度経験や知識をリセットして、まっさらな状態で取り組む必要があります。そのため、当然、失敗を重ねながら学んでいくことになります。

講師の方たちは、受講者が失敗するのを前提として、そこからどう学べるかに尽力しています。

受講者は、講師と、そして一緒に活法を学ぶ仲間となら、失敗から学び、身につけれれるはずと信じて、乗り越えてきた人たちです。

不安にフォーカスすれば、際限なく恐れが生まれ、一歩が踏み出せなくなります。

私は、息子に、創造的な行動の悦びを山ほど味わえる人生を送って欲しいと願っています。

私は、活法の講師を信頼し、活法仲間を信頼し、妻と息子を信頼し、何があっても乗り越えられると、自分も信頼する事にしました。

そんなことを考えているうちに、飛行機が千歳空港を離陸しました。

初めは、物珍しさに、窓の外を食い入る様に見ていた息子くんでしたが、10分もすると雲ばかりの景色に飽き、ご機嫌が急降下し始めました。

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羽田まで1時間半、息子くんの機嫌を保ち、伊東温泉までたどり着けるのか?

未知への挑戦が、また始まりました。

つづく 

つづき>>なぜ合宿本編へたどり着けないのか?アキレスと亀のパラドックス(活法合宿2016レポート⑥) | ドアのノックはゆっくりと

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