ドアのノックはゆっくりと

札幌市の鍼灸院 快気堂鍼灸院白石で紡がれる物語

*

トラウマ大宴会(活法合宿2016レポート⑩)

      2017/06/08

トラウマ誕生

ひそかに世界初の偉業が達成されるなど、盛りだくさんだったお風呂。

(前回のお話>>Think Different.(活法合宿2016レポート⑨) | ドアのノックはゆっくりと

次は、合宿の華、宴会です。

しかし、一つ問題がありました。

それは、私が宴会に対するトラウマを幼少期より抱えていると言うことです。

あれは、小学一年生の頃、近所に住んでいたPちゃんという女の子の家に遊びに行った時のことです。

Pちゃんの部屋にある木製ベッドの足元に、タイガーマスクのマスクが無造作に置いてあるのを私は見つけました。

キキとララ、キティーちゃん、マイメロちゃんが並ぶファシーな昭和女子の部屋の中にあって、どう猛なトラの顔を模したマスクは何か官能的な香りさえする、得体の知れない迫力を有していました。

ラバーマスク タイガーマスク
by カエレバ

「こ、これは何?」

ドキドキしながら聞くと、Pちゃんはこう答えました。

「これ、パパが宴会で使うやつ。ビールを飲んで、酔っ払うでしょ。そしたら、これをかぶってジャンケンをするの。負けたら服を脱いでいくんだよ。」

「服って、どれくらいまで脱ぐの?お尻は?」

「お尻が出るまでぬぐんだよ、やってみる?」

「い、いやだ、、、。」

普段は昭和の父親らしい威厳に満ちたPちゃんの父親を、マスク姿でお尻を丸出しにさせるなんて、「ビール」や「宴会」とは、なんて恐ろしいものなのだろうと幼心に刻み込まれました。

癒えない傷

この「宴会」や「ビール」に対する得体の知れぬ恐怖感は、41歳になっても変わっていません。

学生時代は帰宅部で、鍼灸院開業まではまともに就職したことがない私は、現実の宴会に参加した記憶がほとんどなく、宴会とは、ビールで酔っ払った男女が、トラのマスクをかぶり、尻丸出しの狂態をさらすものだという妄想に支配されたまま現在に至っています。

しかし、ついに本格的な宴会へ参加する機会が巡ってきたのです。

最悪、息子くんに私の狂態を見せることだけは避けたい。不安に苛まれならも、あるいは活研の仲間とならトラウマも払拭できるかも、という淡い期待を抱いて、息子くんとともに宴会場へと向かいました。

準備はしっかりと。が活研流

宴会場に入ると、講師陣がせっせと準備に勤しんでいました。活法の講習後、我々がお風呂に入って大騒ぎしている裏で、講師陣は休み時間を返上して作業していたのです。

ふと、部屋の隅を見ると、壁際のテーブルの上に、ウーロン茶のペットボトルやオレンジジュースのデキャンタとともに、涼しげな水滴を身にまとった瓶ビールさん達が大量に並んでいました。

私の脳裏にトラのマスクがよぎりました。

膝の力が抜けそうになりましたが、腓骨を拳でぶっ叩く活法の技「腓骨上げ」を自らに炸裂させ、体裁をなんとか保ちました。

宴会場正面に用意されたホワイトボードには、文字や数字の書かれた紙が縦横6×6枚貼られていました。

一番上の列の紙を見ると、右から「活法」「政治・経済」「芸能・ニュース」「雑学」「なぞなぞ」と続き、左端の紙には謎のマークが描かれていました。

「これは、クイズ大会があるな。」パネルクイズアタック25のテーマソングをそらで歌いきれるほどの熱心な視聴者だった私にはピーンと来ました。しかし、あのどこか見覚えのある謎のマークは何だろう?と考えていると、息子くんが謎のマークを指差し、「あー!ジュウオウイーグルだ!!」と叫びました。

R0010685

ジュウオウイーグルとは、日曜朝7時半から放送されている、小さなお友達に大人気の番組「動物戦隊ジュウオウジャー」の主人公の名前です。

謎のマークはジュウオウイーグルのシルエットでした。

息子くんのために、講師陣は、わざわざジュウオウジャーのクイズを用意してくれていたのです。

さらに、「こちらが、谷地家の席ですよー」と橋本代表に案内された先には、私たち夫婦の豪華な食事の他に、息子くんのためにお子様用のご馳走が用意されていました。

▲大人用の料理

▲息子くん用

私のわがままで、息子くんと妻を参加させていただき、受け入れていただけるか心配がありましたが、予想をはるかに超えた歓迎ぶりに、ただ、ただ、感動しました。

乾杯!そして、、、

渡邉航也先生(シーベルズ大磯)の音頭で乾杯となり、合宿の華、宴会がスタートしました。

旅と講習の疲れを癒すため、黄金色のビールが、活研メンバーの胃の中へ次々と流し込まれていきます。

烏龍茶のグラスを握り締めた私は、「トラのマスクを誰かがすでに被っていたらどうしよう」という不気味な疑心暗鬼に襲われ、活研メンバーの顔を見ることができず、うつむき、身を硬くしていました。

その気配を察知したのか、息子くんもパパとママに抱きついて離れません。

せっかくの宴会、息子くんにも楽しんでもらわねば、、と思いはするのですが、トラのマスクが頭の中でぐるぐる回り、如何ともし難い状態です。

そんな私を見かねたのか、隣に座っていた、渡邉航也先生が、息子くんに「お化けだぞー!!捕まえちゃうぞー!!」と近づいて来ました。すると、息子くんは大はしゃぎ。やってることは小松田さんとそんなに変わらないのに、さすが、子育てパパの航也先生です。息子くんは、さっきまでの硬さが嘘のようにとれ、キャッキャと航也先生と遊び始めました。

硬さが取れた息子くん、後はやりたい放題です。カメラ片手に、宴会場を走り回ります。活研メンバーの皆さんも、そんな息子くんを優しく可愛がってくれました。

▲ジュウオウイーグルと活法講師陣

▲ジュウオウタイガーになりきった栗原先生と

トラウマを克服する妙薬

ここにいるのは、みんな治療家なのです。誰かを助けたい、誰かの役に立ちたいと、強い思いを持つ人たちなのです。もっと患者さんのために出来ることはないか?と活研に参加し、伊東温泉まで来て、活法の練習をしている人たちなのです。

何を恐れる必要があったのか?と思ってしまうほどに、みんな優しく、楽しく、まっすぐな人達の集まりだということを再認識しました。

同時に、私の頭の中を占領し続けていたトラのマスクも、出てこなくなりました。

周囲の人間の優しさと信頼こそが、トラウマを克服する最高の特効薬なのかもしれません。

食事が一段落すると、クイズ大会が始まりました。栗原先生所有の本格的な早押しマシーンもも登場。

こういった飲みの席での余興って、楽しめた記憶がありませんが、今回はもの凄く楽しめました。

講師陣の準備の賜物か、参加メンバー全員が「楽しもう」という強い気持ちで統一されていたためか、クイズだけで最高に楽しい2時間を過ごしました。

結果は、「ジュウオウジャーのクイズは息子くんだけしか答えない」という暗黙のルールを大きなお友達がみんなきちんと守ったため、谷地家チームが優勝しました。

橋本代表から「特別に頑張ったで賞」の景品までもらった息子くんは、大喜び。大興奮のうちに、宴会は終了となりました。

素晴らしき一日

その後は、裏の川辺に移動して、みんなで花火大会をしました。アラフォーの男女十数名が、色とりどりの炎に歓声をあげます。

信頼できる仲間と童心にかえれることが、こんなにも心地よく、そして、どれだけ貴重なことか、初めてわかった気がします。

手持ち花火を銃に見立てて攻撃しあったり、口にくわえて「リアルドラゴン花火だ」と走り回る藤沢組のやんちゃなふるまいにさえ、愛おしさを感じました。

その後は、一つの部屋に集まり、深夜2時すぎまで盛り上った2次会に突入。

その前に、私は息子くんを寝かしつけるため、家族用の部屋へ。

電気を消し、床に着くと、息子くんが

「ねえ、パパとママ〜、今日は、本当にいい日だったね!明日もいい日かなぁ?」と言いました。

息子くんとの付き合いは4年近くなりますが、こんなこと言ったのは初めてです。

「来てよかったなー」と、嬉しさが体の隅々まで巡っていくのを感じました。そして、私はこう答えました。

「もちろん、明日もいい日に決まってるよ!!」

つづく

つづきはこちら>>忘年会シーズン到来!はじめての宴会芸はこれで決まり!!(活法合宿2016レポート⑪) | ドアのノックはゆっくりと

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