札幌市の鍼灸院 快気堂鍼灸院白石で紡がれる物語

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札幌の鍼灸師ちょっとバルセロナへ行ってくる〜①クリ助ツボに立つ〜

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42年間、海外旅行へ行った事が無かった私が、日本発の鍼技術(整動鍼)を広めるためにバルセロナへ行くことになりました。

出発は夜だったため、当日15時まで通常通り施術をしました。

患者さんの中には、「あれ、バルセロナ行ったんじゃなかったの?」と、<ハワイへ行くと言い張って結局行けなかったが、恥ずかしいので旅行の日程期間は家に閉じこもって隠れているのび太>的な嫌疑をかける方もいましたが、概ね順調に出発することが出来ました。

しかし、やはり初海外、バルセロナに辿り付くまで、様々な事件が私を待ち構えていました。

遙か遠きバルセロナ

バルセロナへ行くための旅程は次のようになってました。

  • 千歳空港 7月3日 19:00発
  • 羽田空港 20:35着
  • 羽田空港 7月4日 0:01発
  • ドーハ(ハマド空港)4:55着
  • ドーハ(ハマド空港) 7月4日 8:10発
  • バルセロナ(バルセロナ・エル・プラット国際空港) 14:14

時差があるため、分かりづらいことになっています。

羽田空港からドーハまで5時間くらいに見えますが、到着時間は現地時間なので、飛行機には10時間54分乗っていることになります。

ドーハからバルセロナまでも7時間5分、羽田からの1時間30分を合わせると、19時間半ほど連続して飛行機に乗ることになります。

これほどの時間、飛行機に乗った経験はありません。

シミュレーションしようにもイメージも出来ないので、ジョジョの奇妙な冒険第2部のカーズを見習って、考えるのをやめました。

北の大地を後にする

5歳の息子としばらく会えないので、出発直前に、千歳空港のドラえもんミュージアムでで思い出作りをしました。

そして、意を決して、手荷物検査のゲートへ。

ゲートをくぐった瞬間、もう一度だけ息子の顔を見たくなってしまって振り返りましたが、息子はもういませんでした(涙)。

西野カナと携帯のバイブ機能

飛行機は順調に羽田へ到着しました。

羽田は国内線と国際線のターミナルがかなり離れています。私は調べもせず京急で行けばいいやと思っていたのですが、偶然、無料シャトルバスの看板が目に入り、「よっしゃラッキー!」とバスに乗り込みました。

私以外は外国人しかいないバスの中で、順調に旅程がすすむ幸運を噛みしめたいところでしたが、心の中は「早く息子に会いたい」という切ない思いで溢れかえっていました。

自分がもし西野カナだったら、身体の震えが携帯のバイブレーション以上の振動となり、バスの中全員が自分の携帯を確認するという事案が発生したでしょう。

スペイン使節団結成

羽田国際線ターミナルには21時に着きました。

「外国人が考えた日本」風味満載のデザインと、見渡す限りの外国人が、外国旅行気分を盛り上げてくれます。

 

ここでバルセロナへ同行する仲間と待ち合わせをしていました。

整動協会会長であり、整動鍼の創始者である栗原誠先生(クリ助)と、整動鍼セミナー講師の坂口友亮先生(グッチ)の二人です。

私達には、整動鍼を世界へ広めるというミッションが託されています。

一昔前なら、命がけになったであろう使命を共有する3人。決意を込めて、自分たちのチームを整動スペイン使節団と名付けました。

3時間の待ち時間は、手続きなどをしているとあっという間に過ぎ去り、いよいよ出国ゲートへ向かいました。

俺たち、グッチのこと忘れないよ

真っ新なパスポートと旅券を係員に提示し、卵形のマシーン(簡易X線検査?)の中で万歳をすると、意外とあっさり出国ゲート通過に成功しました。

先に通過したクリ助と合流し、一息入れます。

しかし、グッチがなかなか来ません。

グッチの姿を探すと、手荷物検査の所でカバンを空けられていました。

なんだか嫌な予感がしました(I have a bad feeling about this.)。

知的な印象と、命を賭すことさえ顧みない反骨精神の危うさが同居するグッチの風貌は、往年の日本◯軍を彷彿とさせます。

テロ対策の重要性が説かれる昨今、そんな見た目をしていること事態が罪なのかも知れない、と一人妄想に耽っていると、グッチが警備員に連れられて、外に出て行ってしまいました。

追悼イベント「ありがとうグッチ」という企画をクリ助に相談をし始めたところで、グッチがもう一度ゲートを通過して、無事に合流してきました。

 

グッチの話によると、ボトル入りのボディーソープが引っかかったとの事です。液体の国外持ち出しは強く規制されています。

出発前に散々アナウンスがあったのに、知的なグッチが冷静な判断を欠いて手荷物に入れてしまうくらい、日本のボディーソープは中毒性があるようです。

規制の対象としては当然かも知れません。

ちなみに空港で没収されるときは「カット」と言われる豆知識をゲットしました。

10時間54分の搭乗体験

カタール航空のエアバスA350という巨大な飛行機でドーハへ。

予約の関係でクリ助達と離れた席になりました。

私は3人並びの真ん中の席でした。

私の右隣は、モデルのような金髪美人でした。高度4万フィートの淡い思いでを期待しましたが、金髪美人はずっと寝てました。

私の左隣は、役職の高そうなおじさんでした。CAさんが何度もご機嫌伺いに来ていました。でも、ずっと寝ていました。

席は、通常のジャンボジェットより広く、映画も見放題だし、ゲームも出来て、想像以上に快適です。

グッチの方を見ると、ほとんどの時間をパズルゲームに費やしていました。

クリ助は、じっと目をつむってヘッドホンで何かを聴き続けていました。スペイン語の学習か、クリ助の脳内に存在するツボの世界を堪能しているかのどちらかだったと思います。

機内食と異文化

機内食は出発2時間後と8時間後の2回出ました。洋食・和食・ベジタリアンメニューから選べます。私は和食を選択しましたが、特筆する味ではありませんでした。

そして、デザート。

デザートのゼリーには、心ときめく42歳です。

ゼリーのカップだと思って喜び勇んで蓋を空ました。

しかし、それは水でした。ミネラルウォーターがゼリーのカップみたいなのに入っているのです。

フライト中、最も異国文化を感じた瞬間です。

やるせない気持ちを映画やゲームでは癒やすことが出来ず、私はその後のほとんどの時間を息子への想いを綴ったポエム制作に費やしました。

そうこうしているうちに、ドーハに到着しました。

灼熱のアッザムリーダー

大好きな映画「アラビアのロレンス」で見た、あの砂漠の太陽が、そこにありました。

気温が冗談かと思うくらいに高く、湿気もすごい。

熱さと湿気で、空調の効いた空港のバスの窓が曇っていて外が見えず、つり革や手すりはベチョベチョに濡れていました。

「これが外国か、、」と異国の空気を楽しんでいましたが、すれ違う車の90%がトヨタ車だったので、不思議な気持ちになりました。

未知との遭遇

空港には、香水のような匂いが充満していました。日本では嗅いだことの無い不思議な匂いです。

出発まで3時間ほどありました。

空港のベンチに座り、日本から持ってきたペットボトルのお茶を飲んでいたときのことです。

「Excuse me!」と、突然、肌の浅黒い男性に声をかけられました。訛りの強い英語でまくし立てられたので、何言ってるか良くわからなかったのですが、どうやら空のペットボトルが欲しいと言ってる模様。

残っていたお茶を飲み干し、ペットボトルを渡すと、「自分はスリランカから来た」と言って、なぜかペットボトルを渡した私では無く、クリ助と握手を交わし、去って行きました。

スリランカ人にとって空のペットボトルとは、どんな価値を持つのか?

謎は解かれることがないまま、私達は灼熱のドーハを後にしました。

クリ助、ツボに立つ

バルセロナまでは7時間のフライトです。

機内食は、出発2時間後に朝食っぽいのと、到着1時間前に、軽めの昼食が出ました。正直、あまり美味しくなかったです。

今回は、クリ助とグッチと3人並んだ席が取れました。

クリ助の12歳から鍼灸専門学校時代までのエピソードを聞くことが出来ました。しょうがっこう6年生からツボに立つ感覚があったとのこと。やはりクリ助は、普通じゃ無いですね。

整動協会の目的は、クリ助を越える鍼灸師を量産することなので、そのためのヒントとして、心に深く刻み込みました。

バルセロナ・切なさは希望へ

バルセロナの予習としてガウディの本を読んでいると、高校時代の切ない気持ちが蘇ってきました。

しかし、あの頃と違って、自分には仲間がいます。

逃避の地では無く、希望を繋げる地として向かうバルセロナ。

どんな冒険が待っているでしょうか。

飛行機はついに、バルセロナ・エル・ブラット国際空港へと着陸しました。

つづく

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