札幌市の鍼灸院 快気堂鍼灸院白石で紡がれる物語

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札幌の鍼灸師、ちょっとバルセロナへ行ってくる②〜限りなく透明に近いブルー

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バルセロナの地に整動鍼を広めるため、整動スペイン使節団は紆余曲折を得て、ついにバルセロナ・エル・プラット空港に到着しました。

日本から1万㎞。とてつもない距離です。

バルセロナは、どちらかというと乾燥していると聞いていたのですが、非常に蒸し暑く感じました。この湿度の高さは、バルセロナでも珍しいとのことです。

飛行機に乗っていただけなので、いまいち外国に来た実感が湧かないかもと思っていましたが、木や草などの自然のものから、看板やおもちゃなどの人工物まで、色彩の感覚が日本と全く違って、嫌が応にも外国に来たことを実感します。

特に、黄色と黒の使い方が、日本とは違う気がしました。

はじめの一歩はWI-FI

到着して最初にしたのは、ポケットWI-FIの電源をONにしたことです。

海外でうっかり日本の電話回線を使うと、超超超長距離電話になって、とてつもない料金を請求されてしまいます。そのため、基本的にiPhoneの電話回線は基本Offにする必要があるのですが、昨今、iPhone無しでは何も出来ません。

そこで、現地の回線を拾えるポケットWI-FIをレンタルする作戦をとりました。

WI-FIに繋いだ瞬間、iPhoneの時間表示が現地時間になりました。面倒な設定無しで切り替わる、こんな非常にありがたい機能を密かに備えていたのか!と、ちょっと感動しました。

踊るタクシー

入国審査を終え、現地コーディネーターの佐和子さんと合流しました。佐和子さんはバルセロナ在住の日本人女性で、今回セミナーを開催する鍼灸学校に所属しています。

スペイン語に堪能で鍼灸についても理解している佐和子さんがいなければ、整動スペイン使節団のバルセロナ訪問は実現しませんでした。

佐和子さんの案内で、私達はバルセロナのタクシーに乗り込みました。

黄色と黒の特徴的な色合いです。

タクシーの運ちゃんと早口で渡り合う佐和子さんをみて、頼もしさを感じました。

急発進したタクシーは、グワングワンと踊るようにハンドリングしながら、高速道路へ飛び込んで行きます。

メチャクチャ荒い運転です。バルセロナの洗礼を早速受けた感じです。

アレルギー鼻炎だという運ちゃんがクシャミをする度に、130キロオーバーで走る車体が揺れ、ティッシュで鼻を噛む度に、隣の車線に半分くらいはみ出します。

運ちゃんと佐和子さんのお喋りが盛り上がると、車がグワングワンと踊り出します。

「さすがバルセロナ」と整動スペイン使節団が苦笑いしていると、佐和子さんが「この人は、バルセロナでも特別荒い運転です💢」と教えてくれました。

クリ助が提唱する時差ぼけ解消の秘訣とは?

交差点で、他のタクシーの横っ腹に突っ込みそうになりながらタクシーは停車し、なんとか無事に、宿泊先のクリスタルパレスホテルへたどり着きました。

日本で言うと銀座の一等地にあるホテルの南欧風味を楽しむまもなく、荷物を置いたら、早速観光へ出発です。

10000kmの旅路を越えてきた体に鞭打って観光に出かけるのは、時差ぼけ解消のためです。

整動スペイン使節団のリーダー・クリ助の理論によると、「時差ぼけは、到着初日に限界まで体力を浪費し、ぐっすり眠ることで克服できる」とのこと。

さらにクリ助はこうも言います。

整動鍼はガウディを母としています。」と。

言葉の真意はわかりかねますが、整動鍼のルーツを探るのは、整動スペイン使節団たる私たちの使命と言えます。

日本から来た鍼灸師3人は、ガウディの代表作・カサ・バトリョを目指して出発しました。

カサ・バトリョでの焦燥

カサ・バトリョは、1905年、ガウディが50歳の時に改築を担当したバトリョさんの邸宅です。

改築といっても、原型をとどめないほど改変されていて、ガウディの作品以外の何物でも無い出来になっています。

歴史的にも、整動鍼的にも重要な建築物であるカサ・バトリョは、意外にもホテルから歩いて5分の所にありました。

日本人を含む観光客が入場のための長い行列を作っていました。

我々は、オンラインでファストパスを購入出来ることを知り、銘々のスマホを使ってその場で購入することにしました。

せっかくファストパスを買うのだから、すぐに入れるようにしようと、5分後に入場できる券を購入しました。しかし、クレジットカードの決済などに戸惑う内に、20分ほど時間が過ぎてしまいました。

時間オーバーで入れないかも!?約5000円が数分で露と消えるのかぁぁっ?という不安を抱きつつ、入り口のスペイン人男性にスマホの画面を提示すると、恐ろしいほどあっさりと通してくれました。日本人とは異なる、スペイン人の時間感覚に助けられました。

カサ・バトリョに込められたもの

ガウディがカサ・バトリョにどんな思いを込めたかについては諸説あります。

私が感じたのは、海です。

青色に濃淡をつけた中庭のタイル。

サザエのような貝を思わせる部屋の電灯。

海面のごとく波打つ窓と壁。

亀の甲羅を思わせる窓ガラス。

エレベーターを降りて中庭を望む箇所にあるガラスは意図的に波打っていて、覗くと海中のような感覚になります。

バルセロナという大都会のど真ん中にいるのに、海底洞窟のような佇まいがあります。

ヨーロッパの中でも夏の暑さで知られるバルセロナ。カサ・バトリョの海底を思わせる雰囲気が、清涼な過ごしやすさを住人にもたらすのではないでしょうか。

10代の頃、写真集で見たときは、住みにくそうだと思っていましたが、実際に来てみると不思議な居心地の良さを感じます。

波打った壁のため、家具を選びにくい(家具もガウディ設計のものが置いてありました)所と、掃除がしにくそうな所は気になりましたが、、、。

限りなく透明に近いブルー

いつものことですが、この日、私は整動Tシャツを着ていました。

カサ・バトリョ見学の際に、解説を聞けるプレイヤーとヘッドホンが渡されます。このヘッドホンの色が、偶然にも整動Tシャツと同じスカイブルーでした。

同じ色のヘッドホンとTシャツを身につけていると、スタッフだと思われるのか、外国の方に何度も「カメラのシャッターを押してくれ」と頼まれました。クリ助のジャンプ写真を熱心に撮っていたのも、勘違いされる要因だったかも知れません。

ある外国人男性には、全くわからない外国語でまくし立てられました。日本人らしく笑顔でごまかしてシャッターを押して確認してもらったところ、失望のまなざしを向けられ、何度も取り直させられたりしました。プロっぽい何かを期待されていたのでしょうか。申し訳ないことです。

バルセロナで「いただきます」を頂く

カサ・バトリョを後にした私達は、小腹を満たすために、カサ・バトリョの隣の建物にあるカフェ「Faborit」に入りました。

時刻は18時を回っていました。しかし、あたりは昼間のような雰囲気。

夏のバルセロナの日没時間はなんと22時近く。

1日が2回あるような不思議な時間感覚になります。そのため、バルセロナの皆さんは22時頃夕食を食べるとのこと。

18時だとまともなレストランはオープンさえしていません。

我々は、ハムとチーズを挟んだパン(名前が難しくて覚えられませんでした)とフレッシュオレンジジュースを注文しました。

支払いはクレジットカードで。バルセロナのお店は、大体カードでの支払いが出来ます。懸念されたグッチのJCBのカードでも問題なく支払えました。

カードを通すと、円での決算か、ユーロでの決算かを選べます。同じ事なのでしょうが、円で決算すると日本円でいくら払ったか把握しやすいと思いました。

パンは注文してから火を通し、フレッシュジュースはその場で果物をジューサーにかけるので、少し時間がかかります。

品物を渡されるときに、金髪の可愛らしい店員さんがやや険しい顔で「Where are you from?」と聞いてきたので「ハポン(日本)」と恐る恐る答えました。かなり混み合っていて機嫌が悪そうだったので、クレームでも言われるかとビクビクしていると、突然満面の笑みで「いただきます!」と言われました。

思いがけない日本語に驚くとともに、異国の地で外国人から聞いた初めての日本語、それも微妙に使い方が違う感じがとても気分をリラックスさせてくれて、嬉しくなりました。

万国共通

我々はテラス席へ向かいました。

テラスにはなぜかブランコの席がありました。

ブランコには、抜けるように白い肌をした細身の女性が跨がっていました。色素の薄い金髪をたなびかせた彼女は、何事かを上の空でブツブツ呟きながら揺れていました。

過剰な自己憐憫を外部に強制的に訴えかける彼女の真っ赤な編み目調のドレスは、さすがのバルセロナでも浮いていました。

彼女のおかげで、「こちらにもメンヘラ系がいて、雰囲気ややってることも変わらないんだな」とコスモポリタニズムの一端に触れることができた気がします。

カサ・バトリョが目の前に見える絶好のロケーションで頂く軽食とフレッシュなオレンジュースは抜群に美味でした。

特に、フレッシュオレンジジュースの極上のうまさは、私達の脳を狂わせる破壊力を持っていて、この後の旅に大いに影響を及ぼします。

つづく

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