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NHKのあさイチで東洋医学特集!鍼灸師として気になったポイントBEST5

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NHKの情報バラエティー番組「あさイチ」で、「東洋医学で1年を元気に!」特集が1月4日に放送されました。

鍼灸師と漢方専門医が、東洋医学との付き合い方を伝授するという内容で、限られた時間で可能な限りわかりやすく伝えるための工夫が随所になされていました。

患者さんの質問に対して、ついつい、いい気になって独りよがりな説教を小一時間してしまうような私にとって、学ぶべき点が多い、素晴らしい番組でした。

しかし、専門家である鍼灸師として、どうしても気になる点がいくつかあったので、ランキング形式でご紹介したい!というのが、今回の主旨です。

では、早速行ってみましょう。

第5位・鍼灸院を選ぶ際のポイントが衛生管理って、大丈夫?

番組の最後に、「鍼灸を受けてみたいんですけど、鍼灸院を選ぶポイントを教えてください」という奈良県の視聴者カンロさん(30代)からの質問が寄せられていました。

番組の進行上、あまりに都合の良い質問に、カンロさんの実在に不安を感じましたが、それに対する解答が、

・学会に所属して研鑽していること

・きちんと丁寧に対応してくれること

・衛生管理がきちんとしていること

の三つでした。一つ目は良いとして、二つ目・三つ目って普通の医療機関なら最低限の基準だと思うんですけど、そこを選ぶポイントって言われると、それさえ出来てない所が多いのかなって不安になりませんかね。

自分の周りの鍼灸師は全員余裕でクリアしてるので、そこからの比較がポイントだと思うのですが、、。

第4位・鍼灸が効く理由!と意気込んだ割には、、。

「この後、鍼灸が効くメカニズムを大紹介!!」と、鍼灸師でも気になるフリの後に紹介されたのが、ふくらはぎに鍼をしてエコーで筋肉の変化を確認するという実験。鍼をするとエコー画像に変化が出たので、筋肉が緩んでいると確認したとのこと。そこからツボの周りには神経や血管が集まっていて、鍼をすると血流が増加し、筋肉が緩むので鍼が効くという説明に繋がっていました。

昨年のNHKスペシャルでも、鍼治療の科学的根拠として紹介されていましたが、これを見たとき自分の脳内のリトルキムタク「ちょ、まてよ!」とつぶやきました。

科学的根拠というのは、「論文化→査定を通過後に論文誌で発表→追試などが繰り返されて評価される」という過程を経て認められるものです。実験や結果がいかに素晴らしくても、それだけでは科学的根拠としては弱いのです。

百会というツボに鍼をするとストレス物質が減るという話も出ていましたが、論文を探してみると、研究をした大学が自ら発行する雑誌に発表されただけのもので、根拠としては弱いものでした。

鍼治療に科学的根拠がないかと言えば、そういうわけでもなく、評価された論文はきちんとあるので、その辺を紹介して欲しいなぁと思うわけですよ。分子生物学の話とかになると、わかりやすさからは離れてしまうから、あえて避けてるのかもしれませんが。

第3位・20分間が無駄?

東洋医学のミソって、病名にとらわれず、その人の体質や、そのときの体の状態に合わせたアプローチをするところだと思うんですよ。実際、番組前半は、鍼灸も漢方もそういう紹介をされてたし、気・血・水の説明を交えながら、わりと時間を割いて解説されてたんです。

ただ、その後、「便秘のときどうすればいいですか?」とスタジオから出た質問に対する答えが「天枢というツボを押しましょう」って、、、体質・環境どこいったのかと。

今までの20分は何だったのかと。

「ツボ押し健康法」は、視聴者がもっとも食いつく話題なので、飽きないで見てもらうには必要なネタだから、やるのはいいんすけど、「体質・環境によりますが、、」と一言付け加えるか、テロップなど出さないと、言ってること矛盾しちゃいますよね。

まあ、東洋医学自体、なんだかんだ理屈をこねた後、結局は特効穴かよ!!というところもあるので、正確っちゃあ正確なんですけどね。

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第2位・NHKって会陰ローラー好きだね

これも昨年のNHKスペシャルのときから気になってるんですが、紹介されている鍼灸はスタンダードな鍼灸ではないんです。っていうか、鍼灸って人によってやり方がバラバラで、統一されたスタンダードがないのが現状なんです。例えば、番組内で肩こりに鍼を21本使った症例が紹介されていましたが、100本使うところもあれば、うちのように3〜4本で済ませるところもあります。

その辺をもう少し説明しておかないと、視聴した人が興味を持って鍼灸院調べてみたら、思っていたのと全然違うので不安になったり、やっぱり鍼灸って怪しいと思ってしまう可能性があります。

個人的には、スタンダードがないというのは医療としては致命的だと思っています。色んな要因が絡み合って、スタンダードの確立は長年にわたって進んでいませんが、施術方法では無く効果という視点なら基準を築けるのではないかと考えて、私も医師と協力しながら研究をすすめています。NHKたん、取材してくれないかな〜(上目遣い)。

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ちなみに、番組で紹介された頻尿に対して会陰ローラーをするって、鍼灸師でもごく一部の人ですからね。

頻尿には他にも効果的なツボがあって、普通はそちらを使います。股間じゃ無くて手や足にあるツボです。昨年のNHKスペシャルでもかなりの時間を割いて紹介してたけど、NHKって会陰ローラーよっぽど気に入ったんですね。

第1位・綾瀬はるか様の美しさ

正直、綾瀬はるか様をこれほど真剣に見た経験がありませんでした。番組が4Kを意識した作りのためか、うちの7年もののプラズマテレビでもかなり高精細に映されておりまして、普通ならあらが見えそうなところを、綾瀬はるか様はテクノロジーの酷薄さをものともせず、ため息が出るほどの美しさを振りまいておられました。

綾瀬様は幼少の頃から、お母様の煮出してくれた漢方を服用されていたという冒頭に紹介されたエピソードも、鍼灸師である私に高得点を献上させる要因となりました。

SL機関車を「アイ、エル、、なんでしたっけ?」と言ってしまったトンチンカンなセリフも含めて、一挙手一投足の美しさに目を奪われている間に、番組が終了となり、東洋医学のことなんか頭の中からどこかに行ってしまったほどでした。見返す用に録画をしていて本当に良かったです。

鍼灸はすごいんです

なんだかんだ言いましたが、まだまだマイナーな分野である東洋医学・鍼灸の情報をお茶の間に届けて頂けるなんて、鍼灸師としては感謝しかありません。NHKではこの後も、東洋医学・鍼灸の紹介が続くようです。これを一過性のブームに終わらせないよう、興味を持って頂いた方の期待に応えていけるよう日々研鑽を重ねます。

なんて、お題目を並べてみましたが、実際は、そこまで力んでいません。なにせ、皆さんの期待以上に鍼灸は凄いんですから。

鍼灸をもっと多くの方に知ってもらい役立てて貰えるよう、思春期43歳は情報発信に力を入れていきます!

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