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足首捻挫は一日で歩けるようになるか!?鍼灸パパの挑戦。

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家族との旅行中に足首を捻挫してしまいました。受傷直後は足を地面につけると激痛が走り、歩くのもやっとの状態でした。

実は、鍼灸師である私は足首捻挫の施術を得意としています。

足首の捻挫と鍼治療(テーピング vs 整動鍼)

  足首を捻挫したとき、みなさんはどこに相談しますか? 一般的には、病院(整形外科)や整骨院が頭に思い浮かぶことと思います。鍼灸は捻挫の施術のイメージが薄いかもしれません。 鍼灸の教科書でも ...

これは、鍼の効果を実体験するチャンス!」だったのですが、残念ながら鍼を旅行に持って来てないという失態を犯していました。

しかし、鍼灸の知識を応用することで、次の日には、ほぼ不自由なく歩けるようになりました。

今回は、足首捻挫を受傷してから歩けるようになるまで、私がどのような対処をしたのかをお伝えし、捻挫治療の新たな可能性について考察してみたいと思います。

足首捻挫で歩けなくなる

一泊二日の家族旅行の初日、北湯沢のホテル「森のソラニワ」のキッズパークで、私は6歳の息子と鬼ごっこに興じていました。鬼である息子から逃れようと、ボールプールに飛び込んだとき、足首を捻って転倒してしまいました。

捻った瞬間から「これはあかんやつや、、、」と思うほどの痛みが足首の外側に発生し、5分ほど動けませんでした。43歳のオッサンが苦悶の表情でプラスチックボールの海に埋まっている様は、ピーター・グリーナウェイの映画並みのシュールな光景だったと思います。

何とか立ち上がり、足を地面につけると、激痛のため冷や汗が出てきました。歩くのもままならない状態に「せっかくの家族旅行、はじまったばかりなのに」と追い詰められた気持ちになりました。息子の「まだ鬼ごっこやろうよ!」とせがむ顔が、ごっこではなくリアルな鬼に見えるほど、精神が逼迫していました。

 

足首が捻挫していたら歩く?歩かない?

私が使う整動鍼という鍼の技術は、足首捻挫の施術を得意としています。整形外科で「回復まで1〜2ヶ月」と診断された足首の捻挫を、1〜2日で回復させた例も少なくありません。

一般的には、足首の捻挫に対して、安静・冷却・圧迫・挙上という処置をするのが常識です。いわゆるRICE処置です。「動かすな・歩くな」安静と固定がデフォルトです。

しかし、整動鍼の考え方は大きく異なります。整動鍼では「痛みがあるのは動けないから」と発想を転換します。足首の動きを邪魔している原因を解消してあげると、捻挫が短期間で治ってしまうのです。RICEとは真逆に「動かそう・歩かせよう」を目的とするのが整動鍼の特徴です。

臨床経験から「鍼さえすれば旅行を乗り切れる」と自信がありましたが、まさかこんなことになるとは思っておらず、残念ながら今回は鍼を持ってきていませんでした、、、

足首捻挫に鍼無しで挑む

幸いなことに、私は活法という日本古来から伝わる整体術も習っています。活法には固定と移動という、鍼施術の代打要因もこなせる、ありがたい技が存在します。今回は、それで対処することにしました。

ちなみに、活法には足首の捻挫に大変効果的な技が別にあるのですが、セルフでは難しい技なので今回は断念しました。

捻挫の際、足首の動きを邪魔しているポイントは、スネから膝にかけての範囲にあります。丁寧に探ってみると、過度に緊張したポイントがありました。ここに指をあてながら、足首を動かします。

初めは痛みで顔が歪みましたが、4〜5回動かすうちに、痛みが引いていきました。試しに立ってみると、足首の外側にあった痛みは3割くらい減っていました。代わりに土踏まずの所に痛みを感じます。最も痛い部分が緩和すると、他の痛い部分が見えてくることはよくあります。私は、土踏まずの痛みに対応するスネのポイントにも固定と移動を施しました。すると、全体的な痛みが4割ほど減りました。

固定と移動で何をしているかというと、足首の動きを正常に戻そうとしているのです。捻挫をした瞬間、衝撃とダメージにより足首の動きが歪みます。足首の動きの歪みは、体を守ろうとする防御本能から生まれる過度な筋肉の緊張が原因です。それが解消しきれないでいるので、足首の動きが歪んだままになり、痛みが生まれてしまうのです。

固定と移動により、過度な緊張を緩和すれば、動きの歪みが解消して、痛みがとれるのです

結果、歩けるようにはなりましたが、角度によってはまだ痛みでガクンと来ます。鬼ごっこは続けられないと判断し、プールに移動しました。プールでも痛みはありましたが、固定と移動をもう一度やってみると、泳ぐ分には痛みを全く感じなくなりました。

足首捻挫で歩いた夜

プールの後は夕食です。歩くとまた痛みが出てきました。夕食はバイキングだった上に、食堂がサッカー場かと思うくらい広かったので、かなり歩きました。そのため、後半は足の痛みが増してきました。

食事が終わると、足首の熱感が強くなってきました。体も熱くなり、熱っぽいだるさを感じました。痛みで眠れないほどではありませんが、疲れた体に熱っぽいだるさは堪えました。翌日は、雪山でソリ滑りの予定でしたが、難しいかな?と思い始めていました。

足首捻挫でも雪山を歩く

夜が明けて、痛みは4割くらいになっていました。朝食の時は、まだ痛みで足を引きずっていました。雪山ソリ滑りは迷いましたが、息子とこうやって過ごせる時間も人生で限られているなぁほと思い、行くことにしました。

雪山では、無理をしない範囲で痛みを避ける動きを控え、できるだけいつもと同じ動きで足首を使うようにしました。1時間ほど雪山を上り下りしましたが、不思議と痛みは薄れていきました。

その後、息子の強い希望でホテルのキッズコーナーに戻り、魔の鬼ごっこが再開されました。ここでも、できるだけ普段通り足首を使うことを意識しました。驚くことに、小走りなら走ることが出来ました。

組織のダメージ ≠ 足首捻挫の痛み

足首の調子が随分良くなったので、帰りの運転に支障はありませんでした。

家に帰ってすぐに鍼をしました。鍼をすると、痛みが9割ほどなくなり、翌日はほとんど痛みを感じなくなりました。仕事中、足首に負担がかかる正座をしても、痛みはほぼ感じませんでした。

もし、最初から鍼を使えたら、もっと早く回復した可能性があります。

ふと見ると、くるぶしの下、踵腓靭帯のあたりに内出血の後が濃く浮かび上がっていました。組織が損傷を受けているのに、痛みが全く無い不思議。

実は、最新の研究でも痛みの正体はまだ掴めていません。もし、痛む患部の組織の損傷が痛みの原因では無く、動きの歪みが原因だという整動鍼の理屈を証明できたら、既存の医療は大きく変わるでしょう。臨床で何度も経験しているので、証明できる日は近いと思っていましたが、自分で実際に体験して、確信へと変わりました。

まとめ

内出血するほど組織にダメージがある足首の捻挫でも、動きの歪みを整えれば、一日でかなりの回復が見込めることを実際に体験しました。

この技術が広まり、有効に利用されれば、人類にとって足首捻挫が怖いものではなくなるかもしれません。

鬼ごっこで捻挫した全てのパパが、すぐに笑顔を取り戻せる日を夢見て、鍼灸の臨床と研究にますます打ち込んで行きたいと思います!

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