常に腕が重だるく、首から肩までつらい
症状
首から肩までが辛い。肩甲骨の内側にも違和感がある。 仕事柄、人の体を持ち上げたり支えたりすることが多いため、常に腕の重だるさと、首の痛みを感じている。 整形に行ったが異常はなかったが、「首の動きが悪い」と言われる。 整体に通うが、その時はいいものの、すぐに症状がぶり返してきてしまう。 辛い時はカイロを貼って温めると少し楽になる
-
来院者
30 代
-
期間
2016年4月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
1回
施術と経過
首の動きを見ると、後屈時に痛みが出て曲げられない。頚椎を探ってみると、動きが悪くなっている場所が見つかる。頚椎の動きと関わりのある手の甲に刺鍼したところ、首の動きが良くなる。また、肩甲骨の動きも、手首の動きと連動するため、手首にあるツボに鍼をしたところ、肩甲骨の違和感が消える。首の後屈痛も消失。 最後に、右の肩に違和感が残る。これは、婦人科系と関連する肩こりであると考え、足首にあるツボに鍼をしたところ、鍼をした瞬間に、肩が楽になるのを感じたとのこと。5分間置鍼をしたところ、すっかりコリが抜けて、肩も腕も軽いと笑顔が出る。
使用したツボ
まとめ
首から肩、肩から腕にかけてというのは、全身の運動との連動性に関わる。そのため、不調の原因が一つではないことが多い。一見、一箇所に見える肩こりも、注意深く探っていくと、2つ、3つの原因があることがある。肩こりの特攻穴と呼ばれるツボがあるが、効いたり効かなかったりするのは、このためである。複数ある原因を見つけるには、相応の知識と、鍼一本による変化を細かく調査する丁寧さが必要である。肩こりに関するツボに全て鍼をすればいというわけではなく、できるだけ、少ないツボで調整した方が、体への負担が少なく、回復も早くなる。たかが肩こりと侮らず、常に最善の方法を探す姿勢だけが、良い施術へとつながっていく。