札幌市・白石区の鍼灸院|医師との共同研究で磨かれた、やさしい鍼(はり)の専門家

自律神経失調症の症例

自律神経失調症の症例004

自律神経失調症の症例004

症状と来院まで

「毎日がつらい」「食べられない」「どこに行っても良くならない」——
そんな悩みを抱えた20代の女性がご相談に来られました。

1年以上前から睡眠の質が悪くなり、生活リズムも乱れがちに。
2024年7月末には、首の後ろの強いこり、吐き気、頭の締めつけるような痛みが現れ、内科で「自律神経失調症」と診断されました。薬を処方されても改善せず、他の鍼灸院に通ったものの効果は実感できず通院を中止。
「毎日がしんどい。元気な日がない。食欲もない」
そんな切実な思いで、当院を見つけて来院されました。

来院者

性別:女性/年代:20代

通院状況

  • 通院期間:2024年9月

  • 通院間隔:週1回

  • 通院回数:3回

施術と経過

吐き気や食欲不振は「お腹の緊張」と深く関係しています。
触れてみると、腹部全体、特にみぞおちのあたりが固く、ここをゆるめることが回復の鍵と考えました。

初回は、脹脛と手のツボを使って胃まわりの筋肉を緩めました。施術後には「首が動かしやすくなった」との実感も。首とお腹は密接に関係しており、両方を整えることで症状が軽くなることがあります。

2回目には腹部の緊張が全体的に緩み、みぞおちだけが残っていたため、腕のツボを追加。また、夜に「熱がこもった感じ」があるとのことから、首の緊張に関連する腰のツボにもアプローチしました。

3回目には、お化粧をして街に出かけられるまでに回復。顔色にも明るさとハリが戻り、夜の熱っぽさも消失。胃まわりの緊張をさらにゆるめて、一度施術を終了としました。

使用した主なツボ

  • 築賓(LR)

  • 四瀆(LR)

  • 次髎(LR)

担当者からの考察

この方のように、首のこりとお腹の緊張が同時に起きているケースでは、「姿勢の崩れ」と「自律神経の乱れ」が重なっていることが多いです。

特に首の周囲には自律神経の中枢が集まっており、ここに血流障害が起きると神経が過敏になり、吐き気、頭痛、のぼせ、不眠、食欲不振など、全身に影響が広がります。

首とお腹、どちらもアプローチすることで、体と心の両面が軽くなることを目指しています。


同じような症状でお悩みの方へ

「食べられない」「元気が出ない」「いろんな治療を試したけれど変わらない」
そんな不安をひとりで抱えていませんか?

当院では、お身体を丁寧にみさせていただき、無理のない方法で緊張を解いていきます。
まずはお気軽にご相談ください。

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自律神経失調症の症例003

自律神経失調症の名医札幌症例003

症状と来院まで

7月半ばにコロナにかかって以降、毎晩動悸と漠然とした不安感に襲われる。ちょっとした身体の不調に少しパニック(イライラ・焦り)になってしまう。受験も控えているため早くどうにかしたいと来院。

来院者

性別:男 年代:10代

通院期間・通院間隔・通院回数

通院期間:2024年8月~2024年10月

通院間隔:週1回~3週1回

通院回数:6回

施術と経過

背中に触れると動悸に関わる胸椎3番目~5番目に強い緊張が見られた。また首の動きを診たとき、上を向くと右胸鎖乳突筋の真ん中あたりが特に突っ張るとのこと。また仰向けで腹部の触診を行うと胸鎖乳突筋に関連する右胸肋部に張り・圧痛が確認出来た。更に掌を上に向けた状態で腕の硬さを診ると右の肘周りに強い緊張があった。ここは動悸に深い関わりがあるため、肘の内、中、外と詳しく触診をしてみると、内~中部分が非常に凝りが強かった。話を聞くと毎日ダンベルを使った筋力トレーニングを行っているとのこと。これらの情報から初診では、まず呼吸筋を緩めるために両肘頭の上に刺鍼した。刺鍼後、もう一度上を向くと「さっきよりは動きが良い」「ただまだ首が突っ張る」とのことから、次は胸鎖乳突筋を緩めるために右手のツボに座位で刺鍼したまま、再度動きを確認。すると「突っ張り感がなくなった」とより変化が出た。背中を触れると胸椎3番目の緊張がまだ見られたため、仰向けで掌を上に向けた状態で右肘内側に置鍼を行い、施術を終了した。

二診目、三診目は同様の施術を行い、該当する筋肉の硬結を集中的にアプローチすることで動悸の早期解消を目指した。すると当初ほぼ毎日あった動悸が一週間のうち1回程度に落ち着き始める。

間隔を二週間に空けた四診目は動悸は無く、不安感が一度だけとのこと。肘周りの緊張はかなり緩み、肘へのアプローチを変更。「肘頭上の鍼・肘内側の鍼」から「肘内側の鍼のみ」とした。

更に間隔を三週間に空けた五診目も動悸は見られず、負荷をかけた筋トレを行った後、不安感が一度出たとのこと。基本の治療は四診目と変わらないが、受験勉強のストレスからか胃が張るような感じがあるとのことで、腕の真ん中に鍼をした。

六診目は特に問題がないとのことで一旦治療を終了した。

使用した主なツボ

天井LR、合谷R、曲沢R

まとめ

コロナの後から続いた動悸や不安感は、体の緊張が関係していることもあります。
特に背中や肘、首まわりのかたさを整えることで、少しずつ症状が落ち着いていきました。

受験への不安や毎日の筋トレも影響していたようですが、体がゆるんでくると、心も自然と落ち着いていく様子が見られました。
「最近、気にならなくなってきた」という言葉が何よりの変化だと感じます。

自律神経失調症の症例002

自律神経失調症の名医の症例002

症状と来院まで

10年前から慢性的な倦怠感や肩こり に悩んでおり、病院で治療を受けながらも十分な改善が見られず、「少しでも良くなるなら」との思いで来院されました。

強い倦怠感が続いており、日常生活のほとんどを横になって過ごす状態 でした。家事は体調が良いときにまとめて行っていましたが、途中で症状が悪化し、最後までできないことも多い とのことでした。

また、1日のうち座って過ごせる時間は約1時間程度 で、それ以上は横にならざるを得ない状況でした。

来院者

性別:男性

年代:40代

施術と経過(慢性疲労の症例)

1回目の施術

この方は特に 上半身の強い倦怠感 に悩んでいました。

施術後、「倦怠感をあまり感じない日もあり、2時間ほど座ったまま過ごせた」とのこと。

 

4回目までは

肩やお腹、背中の張りを緩める施術を行いました。

調子が良くなり、活動量が増えたものの、動きすぎると倦怠感が出ることがある 状態。ただし、以前よりも 体が楽に感じる ことが増えてきました。

また、2時間以上座って過ごせるようになった という変化が見られました。

 

5回目以降から

体の調子が安定し、外出できる機会が増えてきました。

たまにお酒を飲んだ際に下痢気味になることはあるものの、日常生活には支障がない 状態です。

現在も 2~3週間に1回のペース でメンテナンスを継続しています。

 

使用した主なツボ

築賓L、委中L、曲泉RL

まとめ

慢性疲労は無理をすると症状がぶり返しやすいですが、定期的に鍼でケアを行うことで体調を安定させることができます。

 

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自律神経失調症の症例001

症状と来院まで

首肩凝り、背中の張りはここ3年ほど常に感じていたが、春からデスクワークが増え、体を動かす機会が減ってから下痢や食欲がないなど体調不良が続くようになった。この先余生が短いのかと不安になり、眠りも浅くなり2~3時間しか眠れず、起きてしばらく経っても動悸が止まらない。按摩やカイロプラティック以外に方法は無いかと来院。

来院者

性別:男 年代:40代

通院期間・通院間隔・通院回数

通院期間:2024年9月~2024年10月

通院間隔:週2回~週1回

通院回数:7回

施術と経過

呼吸に関わる背中全体の緊張が強く、特に動悸の原因となる胸椎4番目に圧痛が見られた。また、上を向くとくらくらとめまいのようなものを感じるとのこと。首の緊張が強いとめまいを感じやすいため、確認すると頭部から首の移行部が硬くなっていた。首~背中にかけて全体の緊張に対して肘のツボ、胸椎の緊張に対しては手首のツボを使用した。すると上を向いたときのめまいが消失。背中の圧痛も見られなくなったため、初診はここで終了した。

初診以降、朝の動悸の時間が短くなった。引き続き、同様の施術を行い5診目には夜も眠れ、動悸も少しすればおさまるようになったため、間隔を週に一度に空けてみた。

6診目には動悸が気にならなくなり、登山などもできるようになった。7診目も症状が安定していたため、一度治療は終了した。

使用した主なツボ(3つまで)

天井LR、支溝R、曲沢R

まとめ

長時間同じ姿勢でのデスクワークにより筋肉が緊張し、体が常に興奮状態になっていたことが考えられる。首から背中にかけての大きな筋肉が全体的に硬く張っている状態だった。休むべき時に休まず筋肉にストレスを与え続けていると、交感神経が優位になり動悸、息切れ、食欲不振、不眠といった体調不良に繋がる。鍼の他に肩甲骨を動かすセルフケアや呼吸法など家庭での過ごし方を患者様にもご協力をいただいたお陰で早期の回復へ向かった。

 

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