札幌市・白石区の鍼灸院|医師との共同研究で磨かれた、やさしい鍼(はり)の専門家

突発性難聴・耳鳴りの症例

 

突発性難聴と耳鳴りの鍼灸治療<症例集>

症例22 突発性難聴。耳鳴りが胃腸の症状と関連していた症例

2週間忙しく寝不足が続いた後、突発性難聴・耳鳴りの症状が発症した症例です。

 

胃腸の症状を脚にあるツボで調整したところ、聴力の回復、耳鳴りの緩和がみられました。

 

施術)脚のツボ

 

通院回数)21回

 

症例21 突発性難聴が股関節の捻れを調整することで回復した例

突発性難聴が股関節の捻れを調整することで回復へ向かった症例報告 仕事から帰ってきたら突然耳が聞こえなくなり、入院しても変化が出なかった症例です。

 

股関節の捻れを足にあるツボで解消した結果、聴力の回復が見られました。

 

施術)脚のツボ

 

通院回数)12回

 

症例20 耳閉感と耳鳴り、自分の声が響く

風邪、クラブでの大音量、飛行機と、耳への負担が短期間に繰り返されたため生じた耳閉感と耳鳴りの症例です。顎を支える箇所の緊張を解消することで改善に向かいました。

 

施術)手、腰、足首のツボ

 

通院回数)3回

 

 

症例19 突発性難聴・風邪が発症のきっかけとなった

風邪がきっかけとなり発症した突発性難聴・耳鳴の症例です。鼻と喉の炎症を引き起こす首の緊張と呼吸の関係に注目したところ、解決の糸口が見えてきました。

 

施術)膝と肩甲骨のツボ

 

通院回数)11回

 

 

症例18 突発性難聴・人の声がボワーンと響く

突発性難聴・人の声がボワーンと響く 突発性難聴と診断された「人の声がボワーンと響く」症例です。ストレスが原因と言われた症状であっても、体に出ている不調のサインは様々です。体の緊張パターンにフォーカスすることで、解決の糸口が見えてきます。

 

 

症例17 3つの音程の耳鳴りがする突発性難聴

患者

男性 30代

来院

2018年 8月

通院

週2〜3回

通院回数

23回

症状

来院10日前の夜、左耳がつまったような感じがした。

 

翌日早朝、左耳が全く聞こえなかった。

 

突発性難聴」と耳鼻科で診断され即入院となった。入院中、耳鳴りが強くなり、聴力の検査値も悪化した。頚〜背中まで強いコリを感じる。

 

耳鳴りは、「キーン・ブー・ドックーン」と、音程の違う三種類の音が同時に鳴っている

 

偏頭痛が10年前からある。病院の治療だけでは不安なので、ネットで調べて当院に来院。

治療と経過

少し動かしただけで強い痛みを感じるほど首の緊張が強い。手にあるツボに鍼をすると、痛みが消失した。

 

首の痛みがとれたことにより、耳周りとアゴの緊張がはっきりとしてきた。これが耳の不調の原因と考え、脚と手にあるツボに鍼をしたところ、緊張が緩和した。

 

同様の方針で施術を続けたところ、二診目で肩こりを感じなくなり3診目で、ドライヤーやシャワーの音が聞こえるようになった

 

19診目で耳鳴りの消える時間帯が出てきた。23診目で「耳鳴りが小さくなり、感じない時間が増えた。」とのこと。

 

聴力検査の結果も良好で、耳鼻科ではほぼ回復と診断された。

 

「もう少し耳鳴りを軽減したい」とのことから、施術間隔を週に1回として通院を継続中。

使用した主なツボ

六谷R 光明R 外谷R

考察

ほぼ聴力のない状態から回復することができたのは、発症後10日と早期に鍼の施術を開始できたためと考えられる。本人の回復への意欲が高く、ペースを崩さず通院していただけたのも大きかった。重度の難聴は、無音・不自然な音が鳴り響く耳鳴りという、非日常的な症状に襲われ、不安とストレスで懐疑的になりやすいが、早期に見えた回復の兆しが患者さんの通院を支えた。

 

【YT0010868】

症例16 メニエール病と診断された耳のつまりと耳鳴り

患者

女性 40代

来院

2018年 11月

通院

週2〜3回

通院回数

3回

症状

来院一週間前から発症。右耳がつまってる感じがした後、「耳に水が入ったみたい」になり、「ボーッ」という耳鳴りが続く。4日後、耳鼻科にて「メニエール病」と診断されイソバイド・メチコバール・アデホスコーアを処方された。検査では低音部が10db落ちていた。「子供にイライラするとつまりが増す。」めまいはない。

治療と経過

背中に強い緊張があった。「イライラする」と緊張が生まれやすい箇所なので、ここを原因と考えた。スネにあるツボで緊張を緩和した。

 

発症の一週間前からマウスピースをしており、顎の違和感があるとのこと。アゴと耳の関連を考え、腰部にあるツボに鍼をしたところ、アゴの違和感が消失した。

 

同様の方針で週2回のペースで施術をした。

 

二診目で症状のある時間が断続的になり、3診目終了後、耳の問題を感じなくなった。一週間後、耳の症状は無く、聴力検査でも問題なかったとのことなので、終了とした。

 

使用した主なツボ

玖路R 曲泉R 膀胱兪R

考察

子育て中、お子さんに激しく腹を立てた後、耳鳴りや耳閉感が発症するケースがある。こういったケースで、ほぼ間違いなく緊張している箇所が背中にあり、これを緩和すると耳の症状が改善することが少なくない。科学的な理屈の解明は後々の課題になるが、症例を増やして施術の精度を高めていきたい。

 

【YT0010211】

症例15 女性の声が2重に聞こえる低音性感音性難聴

患者

男性 50代

来院

2018年 9月

通院

週2〜3回

通院回数

16回

症状

来院10日前、テレビの音が響いて聞こえた。翌日、ニュースの女性アナウンサーの声が2重に聞こえた。耳鼻咽喉科で「低音性感音性難聴」と診断された。プレドニン、アデホスコーアを処方されたが、一週間経っても変化無し。ここ何日か強い頭痛もあり、ロキソニンを服用している。病院以外の方法を探して、来院となる。

同時に治療した症状

頭痛

治療と経過

耳の症状の原因となりやすい首、股関節、背中に強い緊張が見られた。首と股関節に対しては足首のツボ、背中に対しては脚と肘のツボを使って緊張を緩和した。

 

同様の方針で、週2回のペースで施術を続けた。

 

初診以降、頭痛の発症はなくなった。3診目までに低音の音がフワフワする感覚が消失し、高音のフワフワ感のみとなった。

 

6診目で聞こえが良い時間が断続的に出てくるようになり2重に聞こえる音域が狭くなった。11診目でかなりの改善を感じるが、疲れると音が2重に聞こえるようになった。

 

16診目で日常生活でこまることがなくなった。病院の検査でも数値が回復し、医師に「完治」と診断されたため、終了とした。

 

使用した主なツボ

足太陽R 申脈R 三陰交R 天井R

考察

一口に難聴と言っても、聴力が下がる音の高さは様々である。今回は、低音と高音の聴力が下がったため、音が2重に聞こえるという症状となった。日常とは異なる感覚が四六時中続くとストレスになる。それでも冷静に症状を観察し、変化を細かく報告して頂けたので、原因の特定に役だった。病院でも「完治」と診断され、術者としても嬉しい。

 

【YT0010886】

症例14 難聴・強い耳なり・鼓膜の圧迫感

患者

男性 20代

来院

2018年 3月

症状と来院理由

発症10日前より、咳、鼻水、痰が出ていた。

 

3月19日の夕方、右耳の感覚が無くなる。音が聞こえず、強い耳鳴りと、鼓膜の圧迫感があった。3月20日より耳鼻科に1週間緊急入院。星状神経節ブロックでは首の痛みが悪化した。ステロイドも副作用が出たので中止。

 

退院後、聞こえるようになったが、こもってて聞き取りづらい。「高いキーンという耳鳴りが2種類」聞こえる。

 

精神的に落ち込むと、耳鳴りと圧迫感が増悪する。

同時に治療した症状

鼓膜の圧迫感 首の痛み

治療と経過

耳まわりから首にかけての緊張が強い。上を向くと首の後ろが痛むとのこと。動きに関連する脚のツボに鍼をしたところ、上を向いても首が痛まなくなった。また、肩甲骨の動きが悪いため、スネのツボに鍼をして改善した。さらに、僧帽筋に特徴的な緊張があったので、手の甲に鍼をして緩めた。

 

同様の方針で、週2回のペースで施術を続けた。

 

5診目で検査上の数値に回復が見られたが体感は変わらなかった。9診目で耳鳴りが小さくなる。11診目で、検査上問題ない数値になるが「こもった感じが気になる」とのこと。16診目で耳鳴りがない時間が出てきた。20診目で、症状がほぼ無くなった。検査の数値も全く問題ないため、通院を終了とした。

使用した主なツボ

地機R 光明R 裏宮R

考察

風邪の症状をきっかけに聴力がほぼ消失した状態になってしまった症例。退院後すぐに来院していただいたため、発症後10日と早い段階で治療開始できたのが早期回復につながった。途中、耳鼻科の検査で問題ない数値に回復したものの、耳鳴りや耳閉感が続いた。これは、珍しいことではない。検査で問題が無い場合、耳鼻科でできることは限られる。不安な中、回復の兆しを頼りとして、計画通り通院していただいたことが、完全回復につながった。

 

【YT0010763】

症例13 耳を手で塞いでいるような突発性難聴

患者

女性 50代

来院

2018年 4月

症状と来院理由

4月9日より左耳の聞こえが悪くなる。

 

去年の1月からストレスを抱える環境にある。4月17日に耳鼻科を受診し、突発性難聴と診断された。検査では、低音部の聴力が下がっていた。

 

ステロイドが処方されたが、眠れなくなり、足の裏に水疱が出来たため服用を中止した。

 

耳は「耳を手で塞いでいる状態」のように聞こえが悪い。「ボワーンという耳鳴り」が夕方にかけて強くなる。

同時に治療した症状

肩こり 顎の不調

治療と経過

耳の症状と関連の深い、顎の緊張が強かった。関連する手のツボに鍼をして顎をゆるめた。また、首の付け根に強い緊張が2カ所あったため、臀部と足に鍼をして緊張をゆるめた。

 

週2回のペースで2診目以降も同様の施術を行った。4診目で調子の良い日と悪い日が出てきた。6診目で、ほぼ普通に聞こえるようになり、耳鼻科でも正常と診断された。

 

聞こえ方に波があったので、週に1度のペースで施術をし、8診目で常時調子が良いとのことなので、通院卒業とした。

使用した主なツボ

外谷L 大臀L 太衝L

考察

難聴・耳鳴りはストレスが原因と耳鼻科で言われることが多い。ストレスを心の問題とすると、現代医学では手の施しようが無い。ストレスを体の現象と捉え、体の緊張に翻訳すると、鍼で施術が可能となる。発症から2週間で鍼の施術を開始できたのが早期改善につながった。ステロイドに弱い体質が功を奏した、考えるところの多い症例。

 

【YT0010778】

症例12 低音性感音性難聴・耳鳴り

 

患者

男性 50代

来院

2017年 10月

症状と来院理由

3週間前に「左耳の中に水が入ったような感覚」がしたため、耳鼻科を受診。低音性感音性難聴と診断される。薬(プレドニン、アデホスコーワ、メチコバール、ファモチジン)を服用しているが回復しない。「こんなに薬が効かない人は珍しい」と医師に言われる。水中にいるような耳鳴りがする。朝起きたばかりのときと、人と話しているときに特に気になる。

同時に治療した症状

肩こり

治療と経過

「肩甲骨の所を押すと耳に響く」とのこと。スネにあるツボに鍼をすると、押しても響かなくなる。首に強い緊張があったため、足のツボに鍼をして緩めた。同じ方針で施術を続けたところ、2診目で聴力の回復が見られ、3診目で耳鳴りがほとんど気にならなくなったので、治療を終了した。

 

使用した主なツボ

懸鐘L 大鐘L

考察

低音性感音性難聴の場合、薬を服用して2週間変化がないと、回復の可能性は医学的にほぼ無いとされている。しかし、鍼治療の場合、3ヶ月以内であれば改善の可能性があるため、今回のように発症後3週間経っていても、まだ早期の部類に入る。難聴の原因としてウイルス説、内耳の血流不足説、内リンパ水腫説、加齢説など、様々なものがあるが、すべて、内耳の機能が落ちていることが共通する。機能を回復させることをメインとした鍼治療が出来れば、今回のような早期回復が見られる例も少なくない。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

 

【YT0010658】

症例11 低音性感音性難聴から「めまいのないメニエール」に診断名が変わった難聴

 

患者

女性 40代

来院

2017年 9月

症状と来院理由

来院二週間前、仕事中に電話対応した際、左耳がつまった感じがして聞こえにくかった。4日後、ご主人の声が聞こえなくなり、耳鼻科を受診。低音性感音性難聴と診断された。薬(メニレット、メチコバール、ATP腸溶錠)を服用して一週間でやや回復したが、その2日後、聴力が再び落ちた。医師に「めまいのないメニエール」と言われる。鍼で難聴が回復した事例をネットで見て、来院に至った。

 

同時に治療した症状

肩こり

治療と経過

「耳の症状が出てから肩こりがひどくなった」とのこと。耳の血流に関連する緊張が肩にあった。手のツボに鍼をして緊張を解いた。また、耳に影響を及ぼすアゴの緊張が確認されたので、骨盤と手に鍼をして緊張を解消した。「肩こりが無くなって、耳も良い感じ」とのことなので、同じ方針で施術を続けた。2診目で夜のつまりが楽になり、3診目で「母親との電話が普通に聞こえた」。4診目で聴力が健常レベルに回復し、「つまり感もしばらない」「仕事中も遠くの人の声が聞こえるようになった」とのことなので、治療を終了した。

 

使用した主なツボ

六谿L 膀胱兪L 外谷L

考察

発症後、20日以内に施術を開始できたのが早期改善につながった。耳鼻科では、原因が掴みにくいこのタイプの症状は、感音性難聴、突発性難聴、メニエールと診断名が二転三転することがあり、患者さんは不安を感じやすい。耳の血流を阻害する身体の緊張に注目すると、診断名に関わらず、結果が出ることが少なくない。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

 

【YT0010634】

症例10 突発性難聴(低音)、ブワンとした感じがある。

 

患者

女性 60代

来院

2018年 2月

症状と来院理由

1月16日、右耳の聞こえが悪くなり「ブワンとした感じ」がした。18日に耳鼻科で突発性難聴(低音部)と診断され、ステロイドによる治療を開始した。

 

22日の検査で聴力に変化無が無かったため、一週間入院して点滴を受ける。

 

やや回復したものの、低音部が40db~50dbの間で上下する状態が続く。右耳の「ブワンとした感じ」が強い。

 

耳鼻科で「年齢的なものなので、、」と言われるが、少しでも改善できないかと考え、ネットで知った当院へ来院した。

 

アデホスコーア、メコバラミン、レバミド錠を服用中。

同時に治療した症状

腱鞘炎

治療と経過

 

肩こりは普段感じないとのこと。

 

右側のアゴの緊張が強かったため、手首にあるツボで緩めた。また、背中に盛り上がるほど緊張している箇所があった。スネのツボに鍼をして緩めると、身体全体の緊張が緩み、腱鞘炎の痛みも和らいだ。

 

同じ施術を3診目(週二回)まで行ったところ、聴力の著しい回復が見られた。夜間だけ「ブワンとした感じ」が強いとのこと。治療を週一回に変更して継続。

 

5診目後、仕事の都合で治療間隔が空いた際、聴力の低下が見られたが、6診目後の検査で回復を確認。

 

8診目で違和感がほぼ消失したので治療を終了した。

使用した主なツボ

養老 陰陵泉 肘4

考察

突発性難聴特有のコリは少なく、胃腸関係のツボに強い緊張があり、全体的な不調の原因となっていた。

 

耳の症状は繊細なところがあり、鍼をしすぎても良い結果にならないことが多い。

 

ポイントを絞ることが重要であるが、今回のようにセオリーから外れた症状に対しても対応できるように、部分に囚われることなく、全身の丁寧な観察が重要である。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

 

【YT0010730】

症例9 突発性難聴・張力は回復しつつあるが、耳のつまりと耳鳴りがある

患者

女性 30代

来院

2017年 6月

症状と来院理由

6月3日、朝起きると「左耳に水が入っている感じ」がした。「高い音を聞くとプッシュホンのような音」が聞こえる耳鳴りがする。

 

6月7日に耳鼻科を受診し、突発性難聴と診断される。点滴(メチコバール・アデホスコーア)治療で検査の値は回復しつつあるが、つまっている感じと耳鳴りは変わらない。

 

「耳の左右で電話の音の高さが違って聞こえる。エアコンの音みたいな音を聞くと砂嵐のような音に聞こえる。高い音を聞くとピーッという音がする。」とのこと。

 

仕事の同僚に早く治した方が良いと言われ、ネットで当院を見つけ、6月10日に来院。

 

ファモチジン、イソバイド、プレドニン、五苓散、アデホスコーア、メコバラミンを服用中。

同時に治療した症状

肩こり

治療と経過

首から肩にかけての筋肉に耳の症状特有の緊張があったため、手の甲にあるツボとスネにあるツボに鍼をした。

 

2日後に「耳鳴りが楽になり、耳の詰まりがとれてきている。」とのこと。同様の治療を行う。初診から6日後の3診目、「耳鳴りが気にならなくなり、病院での聴力検査でも左右同じ値になり完治と診断された」とのことなので治療を終了した。

使用した主なツボ

光明R 中渚R

考察

病院の治療で回復傾向にあったが、もう一つ取りきれていなかった症例。発症から一週間という好条件で施術出来たので回復が早かった。当院の鍼治療は、不必要な緊張をとることのみを目的にしているため、病院の治療との併用に問題はない。早い来院は、早い改善の可能性が高まる。病院の治療中でも、鍼治療を選択肢として考えていただけたらと思う。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例8 伝染性単核症で入院後発症した突発性難聴。

患者

女性 10代

来院

2017年 6月

症状と来院理由

来院一週間前の6月8日、朝起きたとき右耳が聞こえづらかった。3日経っても改善しなかったので耳鼻科を受診。ビタミン剤と血流を良くする薬(アデホスコーア)を処方されたが、効果を感じていない。身体を温めたり、半身浴をしたところ、多少良くなった感じもあったが、すぐに元に戻ってしまう。

 

6月3日まで伝染性単核症で入院していた。6月7日、学校に復帰したが、翌日難聴が発症。

 

アルバイトが立ち仕事で、肩こりを感じている。右のこめかみに片頭痛を感じることが不定期である。小学校のとき、顎関節症と言われ、カイロに通ったことがある。

 

ネットで当院を知った母親のすすめで来院した。

同時に治療した症状

肩こり

治療と経過

首肩を触診すると、耳の周囲に突発性難聴特有の緊張があった。これを緩和するために、関連する足のツボに鍼をしたところ耳の周囲の緊張が緩んだ。

 

次に股関節を検査すると、右の股関節に強い緊張があったので、関連する足首のツボに鍼をしたところ、股関節の緊張が消失し、耳周りがさらに緩む。

 

加えて、僧帽筋に緊張があったので、手のツボに鍼をして緩めた。ここで「聞こえが良くなっている」とのことなので、この日の治療を終了した。

 

治療の翌日、朝起きたときに「治ってる」と感じた。

 

次の日の耳鼻科の検査で「正常値になったので、もう来なくても良い」と言われる。

5日後に2診目の来院。予防をかねて、前回と同様の治療をし、肩こりが緩和されたのを確認したので、治療を終了とした。

 

使用した主なツボ

光明R 申脈R 中渚R

考察

低音性難聴を含め、突発性難聴は高齢者のイメージがあるが、今回のように10代・20代での発症も珍しくない。突発性難聴の大きな原因である肩こりが、若い世代でも発症することが多いためである。今回は、症状が出て1週間以内に来院していただき、治療を早く始められたので、1回の施術で回復するというスピード解決が可能になった。鍼治療は突発性難聴に対して改善確率の高い施術であると多くの方に認識してもらい、早く治療が開始できるような態勢を作っていきたい。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

患者さんの声
M・Sさん
女性 19歳
札幌市豊平区

鍼灸は何十本も針をさされるイメージでしたが、実際は3カ所くらいしか針をささず驚きました。しかもほんの数秒さしただけで、抜いた直後から症状の改善が自覚でき、鍼灸に来て良かった、、、、!と思いました。

 

※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません。

症例7 副鼻腔炎がきっかけで発症した突発性難聴。

患者

男性 30代

来院

2017年 4月

症状と来院理由

3月27日、朝目覚めると右耳が聞こえなかった。副鼻腔炎があったので、風邪をこじらせたものと思って放っておいた。2週間ほどして、鼻の症状は治ったが耳は戻らないので耳鼻科を受診した。

 

「受診が遅かったね」と医師に言われ、突発性難聴と診断される。内服薬と点滴(ステロイド)の治療を受けたが効果を感じられなかった。

 

めまいの自覚は無いが、眼振の検査で陽性。今までは無かった仕事中の車酔いをするようになった。

 

入院を勧められたが「それでも完治は難しいけどね」と医師に言われたため、他の治療方法を探すことにした。母親の知り合いに、突発性難聴に強い鍼灸院があると紹介され、来院に至る。

同時に治療した症状

めまい

治療と経過

触診すると、後頭部と首の境目、股関節、肩甲骨に強い緊張が見られた。それぞれ、耳の不調、めまいに関連するポイントであったので、ふくらはぎ、足首、仙腸関節のツボに鍼をして緊張を緩める治療を週に2回のペースで繰り返した。

 

1診目から2診目までは「あまり変化を感じない」との事だったが、3診目から「ボリュームが少し、いいような感じがする」ようになった。

 

治療を繰り返す毎に、聞こえが良くなり、5診目終了後に聴力検査をしたところ、問題が無いレベルに回復していた。

 

6診目終了時に確認したところ、「聞こえ方も問題なく、車酔いもしなくなった。」「静かなときに集中すると耳鳴りはあるが、気にならないレベルである」との事なので治療を終了とした。

使用した主なツボ

承山R 申脈R 仙稜R

考察

高音がほとんど聞こえない状態で、病院でも難しいと言われた症状であったが、短期間でほぼ完治に至った。

 

要因として発症から一月以内に鍼治療を開始できた事、鍼治療に専念していただけた事、症状がハッキリしていたことがあげられる。

 

常に緊張を強いられる職場のためか、著しくコリの強い部分が見られたが、このように症状がハッキリしている方が原因も特定しやすいため、改善の早いことが経験上多い。

 

耳が聞こえないままになるかもしれないという強い不安の中、鍼治療を選択していただく患者さんの気持ちにできるだけ応えられるように、臨床での成果を重ねていきたい。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例6 ジェット機の音のような耳鳴りで眠れない

患者

女性 80代

来院

2017年 3月

症状と来院理由

 

2016年12月24日、突然「ゴーッという電化製品を使ってるような、あるいは飛行機に乗ってるような音」がし出した。

 

「部屋が狭いので反響して音が大きくなっているように感じる」ため、自分の部屋で寝ることが出来なくなり、3カ月間スパに泊まって生活している。

 

一件目の耳鼻科では高血圧の薬、二件目の耳鼻科では精神安定剤を処方されたが改善せず。三件目で感音性難聴と診断され、2週間の点滴治療を受けるが変化は見られなかった。処方されたアデホスコーワ、プレドニンを服用している。

 

耳鳴りが強くなると腰痛も発生する。

 

「これ以上病院に来てもダメだ」と言われ、精神科への転院をすすめられる。状況を見かねた知り合いが、インターネットで当院を探し出し、来院をすすめられた。

同時に治療した症状

腰痛

治療と経過

 

耳鳴りが強くなると腰の痛みが発生することから、関連性を探ると、仙腸関節部分、股関節、腰部脊柱起立筋の緊張が強かった。肘、足首、膝にあるツボに鍼をしてそれらを緩めた。首の可動域を見ると、左に振り向くことが出来なかった。手にあるツボに鍼をすると可動域が改善した。顎関節にも強い緊張があったので、関連する手首のツボに鍼をしたところ、アゴの動きがスムーズになった。

 

同様の治療を1診目〜7診目まで、週に2回のペースで行った。

 

回数を重ねる毎に、耳鳴りの弱い時間が増えていった。

 

1診目の後、自分の部屋で2時間過ごせた。2診目の後、自分の部屋で21時まで過ごせたが耳鳴りが強くなってきたので、スパに泊まった。3診目の後、自分の部屋で寝ることができた。「ジェット機の音が小型機になった」と感じる。5診目の後、ぐっすり眠れるようになった。7診目までに、ジムで運動も出来るようになり、日常生活に支障を感じなくなったとのことなので、治療を終了した。

使用した主なツボ

曲池R 申脈R 陰谷R 養老R

考察

耳鳴りの治療が比較的短期間で成果が出た例。年齢的なことを考慮すると、耳鳴りを0にする事は難しいが、日常生活に支障を来さないレベルであれば、改善の可能性は低くない。発症から3ヶ月以内だったことも大きいが、何より、恐さはあるはずなのに、部屋に帰って寝るというチャレンジをし続ける積極的な姿勢が、早期の改善を可能にしたと考えられる。このような姿勢は、飛び抜けて早く良くなる人に共通するものである。鍼治療が治すのでは無く、治るためのお手伝いをしているという原則を、強く実感することができた症例。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例5 砂嵐のような「サー」という強い音が続く突発性難聴・耳鳴り

患者

女性 30代

来院

2016年 11月

症状と来院理由

2016年9月に喉が痛くなり、3日後、右耳がもわっとしてイヤホンの聞こえが悪いことに気付く。

 

耳鼻科を受診したところ、突発性難聴と診断。その後、検査の数値は少し良くなっていたが、10月14日に出張で飛行機に乗った際、「ボワーン」と強い耳鳴りを感じた。検査をすると数値が悪化していた。

 

10月21日より入院。鼓室内ステロイド投与、高圧酸素療法、循環改善薬、赤色レーザーによる星状神経節刺激を受けたが効果がなかった。

 

「このまま聴力は回復しないかも」と諦めかけたが、「出来ることはやってみよう」と考え、突発性難聴・耳鳴りを専門とする当院へ11月5日に来院した。

 

砂嵐のような「サー」という強い耳鳴りがする。

 

同時に治療した症状

肩こり 腰痛 膝痛

治療と経過

右肩のコリが強く、アゴの不調もあり、難聴の原因であると考えた。

 

手と骨盤にあるツボに鍼をするとコリが取れ、アゴの動きもスムーズになった。

 

4診目まで同様の治療をしたところ、検査の数値に回復がみられた。肩の重さを感じなくなり、「趣味であるカラオケに行ってみたが耳は辛くなかった」とのこと。

 

順調に回復していたが、12月9日の検査で数値が悪化。不眠で悩んでいるとのことなので腰のツボを使ったところ、ぐっすり眠れるようになり、耳鳴りも小さくなった。

 

15診目まで、検査結果は小康状態が続いたが、「仕事に復帰する事を考えるとストレスを感じ、それがいけないかもしれない」とのこと。ストレスを感じているとき特有の部分に緊張があったため、関連するスネのツボへの治療を加えた。

 

すると、1月6日の検査で数値が大幅に回復。その後順調に回復し、19診目で難聴・耳鳴りともに日常の活動中は気にならないレベルとなった。通院間隔を緩める。

 

20診目後の検査数値も回復を示していた。大学病院の医師からは、「もう病院に来る必要は無い」と言われる。長時間カラオケをすると、耳の奥に痛みがあるが、それ以外は気になる症状はほとんど無い。

 

本人の希望で、検査数値のさらなる改善を目指し、治療を継続中。

使用した主なツボ

外谷R 胞肓R  腎兪R 玖路R

考察

突発性難聴・耳鳴りに悩む方の典型的なコリがあり、それを解消することに集中した。

 

 

順調な改善への軌道に載ったと思ったところで、数値が下がり、患者さんもショックを受けたことと思う。

 

 

一進一退が続く中で、一回の治療ごとに体の変化は出ていたため、通院を続けて頂いた。

 

 

患者さんの不安は相当なものであったと思うが、諦めず治療計画通り通っていただけたのが結果に繋がった。

 

 

症状を改善するのは施術者だけの力ではない。患者さんと信頼し合い協力することの重要性を再確認した症例。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

患者様の声

60dbまで下がってしまった聴力が20dbまで回復しました。 ≫ 全文を読む

症例4 突発性難聴・音が二重に聞こえる、左だけ音が遅れて聞こえる。

患者

女性 50代

来院

2016年 12月

症状と来院理由

コールセンターに勤務している。12月8日、仕事中にヘッドホンの音が二重に聞こえる。電話のコール音も左耳だけ遅れて聞こえる。不安になり、その日のうちに耳鼻科を受診。

 

突発性難聴と診断され、突発性難聴を専門に扱うA耳鼻咽喉科を紹介される。A耳鼻咽喉科では毎日通院するように言われ、点滴(ステロイド)と薬(アデホスコーワ、プレドニン)による治療を続けているが、効果を感じられない。

 

ネットで突発性難聴を専門としている当院を見つけるものの予約がとれず、2年前より通っている地元の鍼灸院で治療を受けるが、変化は感じられなかった。

 

その後、「カイロに行って揉んでもらった」が、効果を感じられなかった。

 

12月21日に当院へ来院。

同時に治療した症状

頭痛 首・肩・背中の重さ

治療と経過

一診目>左の首から肩にかけて広い範囲で緊張が強かった。腰の問題が原因と考え、骨盤に鍼をして腰を調整したところ、左半身の緊張が緩和した。次に、アゴの動きに堅さがあったため手首の鍼で調整した。

 

二診目>前回の治療後、「頭痛は感じなくなった。」「二重に聞こえていた電車のアナウンスが聞きやすくなった。」とのこと。耳周りの緊張の原因が股関節にあると考え、足首に鍼をして調整したところ、耳周りの緊張が大幅に緩和した。

 

二診目以降、同様の治療を週に2回の間隔で繰り返した。三診目で耳の詰まった感じがなくなり、四診目で「遅れて聞こえたり、二重に聞こえるのはなくなった。」「普通に生活している分は大丈夫になった」とのこと。

 

七診目で「何の違和感もない」との事なので治療を終了した。

使用した主なツボ

外秩辺L 養老L 申脈L  中渚L

考察

検査での数値はそれほど悪くないが、検査で計測できないピンポイントの周波数が聞こえなくなり、二重に聞こえたり、遅れて聞こえるという症状が発生したと考えられる。

 

「耳鼻科は、毎日通院しなければならなかったり、担当医によって話す内容が違ったりして、すごく負担に感じた。」とのこと。突発性難聴のメカニズムが医学的には解明されてないため、このような事が起こる。

 

発症から1ヶ月以内の来院だったこと、首肩の緊張が強く、突発性難聴特有の体のクセが明確に出ていたことから、4回の治療で改善が見られ、耳鼻科への通院回数も減らすことが出来た。患者さんの不安や負担を出来るだけ少なくするのも我々の役目である。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

患者様の声

『初めて先生とお会いした日「良くなりますからね」の言葉で希望を持つことができ諦めずにやってこれました』≫全文を読む

症例3 交通事故が発端となった突発性難聴・耳鳴

患者

男性 30代

来院

2016年 11月

症状と来院理由

7月10日に交通事故に遭う。事故後、数日してから肩・首の痛みが強くなる。同時に「右のこめかみが重くなる」頭痛も発症。整形外科では異常なしと診断され、週に1度、肩にブロック注射をし続けているが、改善せず。
9月17日、音楽ライブに行ったところ、右耳が聞こえづらくなる。耳鼻科では水平型の突発性難聴と診断され、プレドニン(ステロイド薬)を処方された。10日間服用を続けたが、検査(オージオグラム)の数値が悪化した。他の耳鼻科を受診したところ、「感音性難聴はわからない」と言われ、処方されたイソバイドを2週間続けたが、変化は無かった。

 

有効な治療をネットで探したところ、突発性難聴に鍼治療が良いと知り、専門鍼灸院である当院へ来院。来院時、右耳は「ノイズ混じりで音が割れている感じ。人の話す声が良く聞こえない。自分の話す声が不快に感じる。キンキンとした耳鳴りがある。」状態であった。意識して音を聞こうと集中すると、耳鳴り、頭痛、めまい、吐き気が発生する。

 

 

同時に治療した症状

首・肩の痛み 頭痛 めまい 手のしびれ

治療と経過

触診で、右の首から肩甲骨にかけての強い緊張を確認した。肩甲骨の動きの不調が強い緊張を発生させ、難聴へと繋がっていると推察した。事故の影響を考え、仙腸関節と肘のツボに鍼をしたところ、肩甲骨周辺の緊張が緩和、手のしびれも消失した。さらに、手と足のツボに鍼をしたところ、首の緊張が軽減し、頭痛、耳鳴りが気にならなくなった。

2診目以降も週に2回のペースで同様の治療を続けた。3診目で高い音の耳鳴りが消失した。5診目以降、頭痛が再発しなくなった。6診目以降、耳鳴りの無い時間が出てきた。首、肩の痛みも感じなくなる。7診目で耳鳴りがほぼ消失した。「耳の聞こえ具合が7割回復し、生活上不快な感覚はなくなった」とのこと。「さらに聴力を回復させたい」と考え、通院を継続中。

 

使用した主なツボ

仙陵R 肘一R 申脈R 承山R 水泉R

考察

交通事故の影響が、突発性難聴へと繋がったと考えられる症例。病院では、画像診断上の異常は無く、事故から難聴発生まで2ヶ月の期間があったため、関連性を見いだせなかったと思われる。事故の衝撃で、本人の自覚が無くても肘や足の動きに歪みが生じ、時間が経過してから、負担が蓄積した首や肩に症状が現れることが多い。突発性難聴は、首や肩の過度な緊張が、内耳の血流障害を引き起こし発生するのが主な原因の一つと考えられている。今回は、原因となっている肘や足の不調に注目し、治療できたことが早期の症状改善に繋がった。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

患者様の声

「最初は諦めかけていた治療も、次はどんな変化があるんだろう?と好奇心と希望を持つことができるようになりました。」≫ 全文を読む

症例2 仰向けになると強くなる低い音の耳鳴り

患者

女性 30代

来院

2016年 6月

症状

5日前より、耳鳴りが気になるようになった。仰向けで寝ると、低い音の耳鳴りが心臓の鼓動と一緒に響いて気になる。耳鳴りのせいで眠れない。4年ほど前、同様の耳鳴りに襲われた。そのときは、耳鼻科を受診し、処方された薬によって、3ヶ月ほどで気にならなくなった。耳鳴りは左の耳の方が強い気がする。耳の周りも張っている気がする。他の症状で通院歴がある当院に相談となった。

 

同時に治療した症状

肩こり

治療と経過

耳のトラブル時の特徴的なコリが、左側の首や肩にはっきりと現れていた。このコリを緩めるために、手や足のツボに鍼をした。本人とともに、コリを確認すると、ほとんど感じない程度になった。その他のポイントにもコリが見られたので、足と腕のツボに鍼をしたところ、即座に消失した。首、肩を動かしてもらうと、「今までにないくらい楽だ」とのこと。仰向けに寝てもらい確認してもらうと、「ほぼ耳鳴りはない」との事なので治療を終了した。

使用した主なツボ

養老L 僕参L 三陰交R 曲池R

考察

耳鳴りが1回の鍼治療で劇的に回復した症例である。今回のように、発症から時間をおかず鍼治療することが出来れば、劇的に回復する例も少なくない。耳鳴りをはじめとする耳関係のトラブルの治療は、発症から早ければ早いほど早期回復の可能性が上がる。病院での治療を一通り経てから来院される方が多いため、鍼治療の開始は遅れがちである。今回のように、好条件での治療機会はまだまだ多くない。こうした症例を通して、早期治療における鍼治療の有効性を多くの方に知って頂けたらと思う。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例1 全く聞こえなくなってしまった突発性難聴・耳鳴

患者

男性 30代

来院

2016年 9月

症状と来院理由

9月20日 朝、起床すると、左耳が聞こえず、耳鳴がした。すぐに耳鼻科を受診したところ、突発性難聴と診断された。早期の入院を薦められ、21日から28日まで入院した。

 

入院中の治療は、ステロイドの点滴が中心だったが、効果を感じられなかった。

 

医師には、突発性難聴の原因として、「頚が硬くなっているためではないか」と言われた。

 

左耳の後ろに圧迫感がある。「飛行機に乗っているときのように、耳抜きをしたくなるような辛い感じがする。」とのこと。

 

症状が出る以前から、慢性的に、後頭部左側がこっている。月一回、カイロに行って施術を受けていた。

 

発症、2日前に、カイロにて施術を受ける。

前日には、スパにあるオイルマッサージを受ける。

 

耳鳴は、セミが鳴いているような高音のタイプ。「アクセサリーがカチャカチャ、チリチリこすれるような金属音に近い。」とのこと。

 

ネットで、突発性難聴・耳鳴に鍼治療が効果的であると知り、退院翌日、9月29日に当院へ来院した。

 

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治療と経過

<一診目>

本人の申告通り、耳の後ろから後頭部にかけて、強い緊張がみられた。関連する手、足、股関節のツボに鍼をしたところ、後頭部の緊張が緩和し、「ピリピリとしていた感覚がなくなった」とのこと。

 

<二診目>

前回の治療後、「左耳のこもった感じが薄れ、キンキン響いていた感じも良くなった。同時に、右耳の聞こえも良くなった。」とのこと。前回と同様の治療。

 

<三診目>

耳鼻科での聴力検査で、聴力の回復が見られた。聞こえはするが、イヤホンで覆われたような荒さで聞こえる。高い音の耳鳴もまだ残る。前回と同様の治療。

 

<四診目〜六診目>

「治療を受けるごとに聞こえ方がはっきりしてきた。後頭部のしめつけ感も大幅に改善された感じがする。」とのこと。一番強かった緊張がとれ、噛みしめるくせによる、顎の問題がはっきりしてきたため、そちらの治療を中心に切り替える。六診目まで同様の治療を続けた。

 

<七診目>

聴力はさらに改善し、ほぼ正常に回復した。「こんなに良くなるとは思わなかった」とのこと。耳鳴りは、日中の仕事中や、会話をしていると気にならないが、就寝前の静かな環境では高い音がする。

 

オージオグラムでも、聴力の大きな改善が確認されたが、耳鳴りをより改善させるため、通院を継続中。

同時に治療した症状

左後頭部のこり 頭痛 アゴの痛み

使用した主なツボ

中渚L 僕参L 後谿L 申脈L 養老L 足太陽L

考察

2回目の治療で、聴力の改善がみられた。その後も、治療を繰り返すごとに順調に回復し、鍼治療開始から3週間(7診目)で、ほぼ正常な領域まで回復した。突発性難聴が発症してから八日後と、早い段階で鍼治療を開始したのが功を奏した。突発性難聴の治療は、発症から早ければ早いほど早期の回復が見込める。難聴の患者さんは、病院をはじめとする様々な治療を一通り経てから当院へ来院される方が多いため、このような好条件で治療できる機会は多くない。難聴に取り組む専門鍼灸院のデータからも、早期治療の有効性は明確である。突発性難聴、耳鳴の選択肢として、はり治療の優先順位が上がるように、努力していきたい。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

 

 

施術料金 
初検料  施術料
1.000円(税込) 5,500円(税込)
滞在時間(目安) / 初回:60分 2回目~:30分

 

滞在時間は目安です。十分な変化が確認できた時点で終了します(余計な刺激で回復を妨げないため)。

 

院長指名の場合、初回1万円、2回目以降5千円の追加料金がかかります(施術内容は他の鍼灸師と同様です)。詳しくはコチラ。

 

営業時間(完全予約制)

 

9:00〜12:00 × ×
13:00〜19:00

(最終受付 18:20)

× ×

 

※完全予約制です。来院前に必ずご連絡下さい。

 

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