札幌市・白石区の鍼灸院|医師との共同研究で磨かれた、やさしい鍼(はり)の専門家

慢性上咽頭炎の症例 006:更年期から続く「激しいのぼせ」と「意識が朦朧とする症状」が改善した症例

慢性上咽頭炎の症例 006:更年期から続く「激しいのぼせ」と「意識が朦朧とする症状」が改善した症例

慢性上咽頭炎の症例006

症状と来院までの経緯

性別:女性 年代:50代 7年前、閉経に向かう時期から「上顎から鼻にかけて熱くなる感じ」を自覚。5年前からは多忙な日々が続き、常に落ち着かない状態でした。 先日、お子様の受験が終わり子育てが一段落したタイミングで、安心感からか症状が急激に悪化。のぼせが頭頂部にまで広がり、常に頭がボーッとして**「意識が朦朧(もうろう)とする」**ほどの状態に。 処方された漢方薬を服用しても効果が感じられず、髪の毛が抜けていくほどの深刻な症状に不安を覚え、「自分は上咽頭炎ではないか?」と調べ、当院に来院されました。

通院期間・間隔・回数

  • 通院期間: 2025年1月~2025年7月(現在は月1回のメンテナンス継続中)

  • 通院間隔: 週2回からスタートし、症状の改善に合わせて月1回へ

  • 通院回数: 9回

施術内容と経過

【初診】

お身体の状態を確認すると、全身に熱を帯びて発汗も目立ちます。特に頭頂部に熱が籠もっている一方で、下半身には冷えがある「上熱下寒」の状態でした。 腰と膝の内側にあるツボを使用し、上半身に停滞している熱を下に降ろす治療を行いました。施術直後、患者様は「さっきより暑くないかも」と体感の変化を口にされました。

【2診目(4日後)】

患者様が変化をメモにまとめてきてくださいました。「上顎から頭頂部の熱さを感じなくなり、抜け毛も減った。気になっていた口臭もなくなった」と、短期間で大きな変化が見られました。 引き続き熱を逃がす治療を行い、この日は頭部に2本の鍼を同時に刺鍼。また、のぼせの根本原因と考えられる頚椎3番目のコリを解消するため、ふくらはぎのツボを使い緩めました。

【3診目・4診目】

同様の施術を継続。症状が安定してきたため、通院間隔を1週間に空けました。

【5診目(2週間後)】

「ヘアアイロン(コテ)を使ってから、こめかみから後頭部にかけて熱い」という、これまでとは別の部位に症状が出現。触診により首の付け根の硬さが原因と判断し、足首と足の甲のツボを用いて緊張を緩和しました。

【6診目(1ヶ月後)】

「調子は良かったが、たくさん歩いた後に骨盤周りが痛む」とのこと。骨盤の緊張はのぼせの再発にも繋がるため、脊椎の緊張を緩めて腰回りの動きを改善しました。

【7診目以降】

日常生活に支障をきたすほどの熱感は消失。「何か新しいことを始めたい」という前向きな気持ちも出てきたため、現在はメンテナンスとして月1回の治療を継続しています。

使用した主なツボ

  • 上髎(じょうりょう):骨盤内の血流を整え、熱のバランスを調整。

  • 飛陽(ひよう):頚椎のコリを緩め、のぼせを解消する。

  • 項強(こうきょう):首から後頭部にかけての緊張を緩和。

まとめ(鍼灸師の視点)

病院で「上咽頭炎」と明確な診断名がつかない場合でも、今回のように強い熱感や倦怠感、精神的な不安を抱えて来院される方は非常に多いです。 目に見えない微細な炎症が、自律神経を乱し、のぼせやイライラ、そして抜け毛といった深刻な症状を引き起こします。

今回の症例は、首や肩の「コリ」によって熱が上半身に閉じ込められ、下半身への血流が阻害されている状態でした。鍼治療によって適切な部位のコリを和らげることで、血液が全身を正しく巡るようになり、異常な熱感も速やかに改善へと向かいました。

同じように「更年期だから仕方ない」「検査で異常がないから原因がわからない」と一人で悩まれている方にこそ、ぜひ鍼灸治療の可能性を知っていただきたいです。

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