慢性上咽頭炎の症例 007:風邪のあとに長引いた喉の痛みが改善した症例
慢性上咽頭炎の症例 007:風邪のあとに長引いた喉の痛みが改善した症例

症状と来院までの経緯
性別:女性 年代:60代 1ヶ月前に風邪をひき、3日間ほど発熱。その後、ひどい咳が2週間ほど続き、今度は喉の痛みが長引くようになりました。「咽頭炎に鍼灸が対応している」とホームページでご覧になり、当院へ来院されました。
通院期間・間隔・回数
通院期間: 2024年6月
通院間隔: 週2回からスタートし、2週間に1回まで延長
通院回数: 7回
施術内容と経過
【初診】
痛みがあったのは、喉の突き当たりとその少し下のエリア。ここは頚椎の下部にあるコリの影響を受けやすい場所です。ご本人も首の後ろにこわばりを感じていたため、肘にあるツボと、足の脛(すね)にあるツボに鍼をして、頚椎下部の緊張を和らげました。
【2診目(3日後)】
「喉の痛みを忘れていられた」とのこと。今は鼻の奥に少しだけ痛みを感じる程度まで軽減していました。初診と同じ方針で、首のコリをさらに緩めました。
【3診目・4診目(週1回)】
1週間に1回のペースで継続し、喉の痛みはなくなりました。やや痰のからみが気になるとのこと。首の根元、鎖骨に近いところが左側だけ硬かったため、足の甲のツボを使ってそこを緩めました。
【5診目・6診目(10日に1回)】
まだ首のコリが少し残っていたため、ペースを10日に1回に落として治療を継続。6診目で喉の諸症状は改善しました。
【7診目(2週間後)】
来院時に良い状態を維持できていたため、治療を終了しました。
使用した主なツボ
肘七(ひじなな):肘まわりのツボ。頚椎下部の緊張を和らげる。
足三里(あしさんり):脛にあるツボ。からだ全体の巡りを整える。
地弓(ちきゅう):首・喉まわりの緊張を緩める。
まとめ(鍼灸師の視点)
風邪をきっかけに上咽頭に炎症が起きたとき、首や肩のコリで血流が悪くなっていると、炎症が治りにくくなってしまうことがあります。いつもならすぐに治る喉の痛みも、慢性化してしまうとつらいものです。
今回の症例も、頚椎下部や首の根元のコリを緩めることで血流が整い、長引いていた喉の痛みが改善していきました。喉の痛みが2週間以上長引くようなときは、早めに対処することをおすすめします。
※個人の症例であり、効果効能を保証するものではありません。症状や回復には個人差があります。


