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【札幌・白石区】突発性難聴と鍼灸 ― 耳鼻科との併用を調べた論文(2026年・36研究・3,360人)を読む

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【札幌・白石区】突発性難聴と鍼灸 ― 耳鼻科との併用を調べた論文(2026年・36研究・3,360人)を読む

 更新 | 執筆:谷地一博(快気堂鍼灸院白石 院長・鍼灸師・医学修士)

2026年に公開された36研究・3,360人のネットワークメタ解析で、耳鼻科の標準治療に鍼を併用したグループの有効率が高かったと報告されました。ただし、エビデンスの確実性は低く、著者自身が暫定的な解釈にとどめるべきとしています。突発性難聴は時間との勝負です。まず耳鼻科へ。

札幌市白石区の快気堂鍼灸院白石です。突発性難聴は、ある日突然、片方の耳が聞こえにくくなる病気です。耳鼻咽喉科での早い受診と治療が何より大切とされています。

一方で、「耳鼻科の治療と一緒に、鍼灸も受けてみたい」というご相談をいただくことがあります。2026年10月、突発性難聴に対する耳鼻科の標準治療と鍼の併用に関わる研究のまとめが学術誌に公開されましたので、内容をできるだけ正確にご紹介します。なお、この記事は論文の要旨(アブストラクト)をもとにしています。

論文の概要:突発性難聴に対する「標準治療との併用」を調べた研究

論文名
The clinical efficacy of acupuncture therapy in patients with sudden sensorineural hearing loss: A systematic review, meta-analysis and network meta-analysis

掲載誌
Complementary Therapies in Medicine(2026年10月24日オンライン先行公開)

研究の種類
システマティックレビュー・メタ解析・ネットワークメタ解析

規模
36の研究、合計3,360人の突発性難聴の方のデータ

検索対象
PubMed、Embase、コクラン・ライブラリーなどの英語圏のデータベースと、中国の論文データベース(CNKI、Wanfang など)。2026年1月1日までに発表された研究

どんな研究か

中国・広州中医薬大学のグループが、補完医療の学術誌「Complementary Therapies in Medicine」に発表した、システマティックレビュー・メタ解析・ネットワークメタ解析です(2026年10月24日オンライン先行公開)。

PubMed、Embase、コクラン・ライブラリーなどの英語圏のデータベースに加え、中国の論文データベース(CNKI、Wanfang など)も含めて、2026年1月1日までに発表された研究を検索しています。最終的に36の研究、合計3,360人の突発性難聴の方のデータがまとめられました。

なお、突発性難聴と鍼についてそれ以前に発表されたメタ解析(28件のランダム化比較試験・2,456人)は、突発性難聴と鍼治療のメタ分析の解説ページでご紹介しています。今回のネットワークメタ解析は、それより新しい研究です。ほかの論文の解説は突発性難聴の最新研究・論文まとめにまとめています。

報告された結果

  • 耳鼻科で行われるガイドラインに沿った標準治療に鍼を併用したグループでは、標準治療のみのグループに比べて、論文で用いられた判定基準による「総合的な有効率」が約1.19倍(リスク比1.19、95%信頼区間1.15〜1.23)だったと報告されています。研究間のばらつきを示す指標(I²)は11.1%でした。
  • 多くの試験で、純音聴力検査(いわゆる聴力検査)の数値も同じ方向の結果だったと報告されています。
  • 鍼のやり方の比較では、論文中で「extra acupuncture」と呼ばれる方法が併用の第一候補、通常の鍼がその次とされています。
  • 期間は3週間程度が現時点での目安とされ、それ以上延ばしても意味のある上乗せは見込みにくいと書かれています。
  • 高気圧酸素療法との関係については、両者の違いを区別できるだけの根拠がまだ限られているとされています。

著者自身が指摘している限界

結論部分で著者は、「一部の鍼の方法は補完的な選択肢になりうる」としつつ、「CINeMA という方法で評価したエビデンスの確実性は低すぎるため、暫定的な解釈にとどめるべき」と明記しています。

なお、確実性が低いと判断された具体的な理由(個々の研究の質、盲検化の有無、研究が行われた地域の偏りなど)は、要旨からは確認できませんでした。

この結果をどう受け止めるか

当院では、この論文を次のように受け止めています。

1. 確実性は低い。 著者自身が「暫定的な解釈にとどめるべき」と書いています。「有効率が高かった」という報告は、あくまで今ある研究をまとめるとそういう傾向が見られた、という段階のものです。

2. 標準治療が先。 この解析で調べられているのは「鍼だけ」ではなく、「耳鼻科での標準治療に鍼を併用した場合」です。鍼が耳鼻科の治療の代わりになると読める内容ではありません。

3. 鍼灸は併用の選択肢のひとつ。 耳鼻科での治療を受けながら、ほかにできることを探したい方にとって、検討材料のひとつになる研究だと考えています。

まず耳鼻科へ。

4. 時間との勝負。 突発性難聴は発症から治療開始までの時間が大切とされています。聞こえにくさ、耳の詰まり、耳鳴りなどに気づいたら、迷わずできるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。

札幌市白石区の当院の考え方(耳鼻科との併用について)

快気堂鍼灸院白石は鍼のみの施術で、マッサージなどは行いません。耳を直接刺激するのではなく、手足のツボを中心に、少ない鍼でお体の緊張を整えることを大切にしています。

耳の症状でご相談いただく方には、まず耳鼻咽喉科を受診されているかを確認しています。耳鼻科での治療中の方、治療を終えたあとの方も、お体の状態をうかがったうえで、当院でできることをご説明します。当院の施術の進め方は突発性難聴の鍼灸についてのページでくわしくご紹介しています。

よくある質問(突発性難聴と鍼灸・耳鼻科との併用)

Q. 耳鼻科に行かずに、鍼だけを受けてもいいですか?

A. まず耳鼻咽喉科を受診してください。今回の論文も、耳鼻科での標準治療に鍼を併用した場合を調べたものです。突発性難聴は時間との勝負ですので、受診を後回しにしないことが大切です。

Q. 耳鼻科で治療中ですが、並行して鍼を受けられますか?

A. 併用は可能です。まずは当院にご相談ください。治療の内容や経過をうかがったうえで、施術を考えます。ご相談・ご予約は予約ページから受け付けています。

Q. 論文の「3週間」は、当院でも3週間通う必要があるということですか?

A. 論文では3週間程度が目安とされていますが、確実性は低いとされており、一人ひとりに当てはまるものではありません。通院の頻度や期間は、お体の状態をうかがってご相談しながら決めていきます。

Q. 札幌で突発性難聴の鍼を受けられるところはありますか?

A. 札幌市内には多くの鍼灸院があり、耳の症状の相談を受けている院もあります。選ぶ際は、耳鼻咽喉科の受診を前提にしているか、施術の内容、通いやすさなどを事前に確認されるとよいでしょう。当院(札幌市白石区)でもご相談を受け付けています。

まとめ

  • 36研究・3,360人のデータをまとめたネットワークメタ解析で、標準治療に鍼を併用したグループの有効率が高かったと報告されました。
  • ただし、エビデンスの確実性は低く、著者自身が暫定的な解釈にとどめるべきとしています。
  • 突発性難聴は時間との勝負です。まず耳鼻科へ。そのうえで、標準治療との併用の選択肢のひとつとして鍼をご検討ください。

札幌・白石区で突発性難聴の鍼灸をご検討中の方へ

耳鼻科での治療と並行して鍼を受けたい方、治療を終えたあとのご相談も承っています。当院の考え方や施術の流れは突発性難聴の鍼灸(快気堂鍼灸院白石)のページをご覧ください。ご予約・ご相談はご予約ページからどうぞ。

この記事の著者・院の紹介

執筆:谷地一博(快気堂鍼灸院白石 院長・鍼灸師・医学修士)
快気堂鍼灸院白石(札幌市白石区)
鍼のみの施術(マッサージなし)。手足のツボを中心に、少ない本数の鍼で施術します。突発性難聴など耳の症状のご相談では、耳鼻咽喉科の受診を前提に、耳鼻科との併用というかたちでお体の状態をうかがっています。

📍白石駅徒歩15分|快気堂鍼灸院白石|☎011-598-9049|土・祝も営業

出典

Zhong W, Zeng Z, Li X, Luo Y, Zhang B. The clinical efficacy of acupuncture therapy in patients with sudden sensorineural hearing loss: A systematic review, meta-analysis and network meta-analysis. Complement Ther Med. 2026;103:103461. doi:10.1016/j.ctim.2026.103461(2026年10月24日オンライン先行公開)
PubMed(論文の要旨)

免責事項:この記事は、医学論文の要旨(アブストラクト)をもとに内容を一般の方向けにご紹介したものであり、特定の治療をおすすめしたり、効果をお約束したりするものではありません。結果には個人差があります。突然の聞こえの変化があった場合は、まず耳鼻咽喉科をできるだけ早く受診してください。

最終更新:

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快気堂鍼灸院白石(札幌市白石区)は、鍼のみの施術(マッサージなし)の鍼灸院です。突発性難聴のご相談は、耳鼻咽喉科の受診を前提に、耳鼻科での標準治療との併用というかたちでお受けしています。突発性難聴は時間との勝負です。聞こえの変化に気づいたら、まず耳鼻科へ。そのうえで併用をお考えの方は、ご相談ください。

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