札幌市・白石区の鍼灸院|医師との共同研究で磨かれた、やさしい鍼(はり)の専門家

慢性上咽頭炎の症例 003:風邪から続く激しい咳と喉の違和感が改善した症例

慢性上咽頭炎の症例003

慢性上咽頭炎の名医の症例3番目

症状と来院まで

夏に風邪をひいてから、嘔吐してしまうほど激しい咳が続き、夜も眠れない日が続きました。少しずつ症状は軽くなったものの、横になると喉の奥に鼻水が流れ込むようなイガイガした違和感があり、咳が出てしまう状態が残っていました。

そんな中、お子さんの風邪がうつったのか、喉の奥(上咽頭)に強い痛みと発熱が現れ、耳鼻科を受診。そこで初めて「慢性上咽頭炎」と診断され、**Bスポット療法の説明を受けましたが、「実際に受けるべきかどうか」「他に体に合った方法はないか」と考え、当院にご相談くださいました。

来院者

性別:女性 年代:40代

通院期間・通院間隔・通院回数

通院期間:2024年11月~2025年3月現在

通院間隔:週1回~2週1回

通院回数:12回(2025年3月時点)

施術と経過

お身体を確認させていただいたところ、首の5番目・6番目の骨(頚椎)周りに強いコリと痛みがありました。この辺りの緊張は、鼻や喉の調子に深く関係しています。また、背中の真ん中(胸椎3~7番あたり)にも硬さがあり、これらは咳の原因や、鼻の中に熱がこもることと関わりがあります。

こういったコリがあると、鼻の中の熱がうまく外に逃げず、鼻水がスムーズに排出されなかったり、喉に流れて咳が出たりします。

初回の施術では、まず「体の熱を冷ますこと」を優先しました。発熱後で、まだ炎症が残っている状態と考えたためです。

  • 腰のツボに鍼をして、首や肩のコリをゆるめることで、鼻の熱を外に逃がしやすくしました。
  • その後、首の骨に関係する足のツボにも鍼をすると、肩甲骨の間がゆるみ、鼻の通りが良くなった感覚があったそうです。
  • 最後に、炎症に関係する小指の付け根にあるツボに鍼をしたことで、「上を向くと首に痛みがあったのが、スムーズに動かせるようになった」とのお声がありました。

2回目の来院時には、「喉の奥がちゃんと閉じてきた感じがして、痰も出しやすくなった」「頭痛もなくなった」と、いくつかの症状が改善。ただ、まだ咳が残っていたので、前回と同じツボに加えて、腕のツボにも鍼をしました。その後は咳の回数が少なくなってきました。

3回目から6回目までは、体にしっかりと「ゆるんだ状態」を覚えさせるため、同じ施術を継続。

7回目の頃には、「咳はほとんど出ない。痰も夜に少しからむくらいで、だいぶ楽」とのこと。

8回目以降は、日常生活に支障が出ることも少なくなってきたため、施術の間隔を2週間に1回に。

12回目の現在は、夜に咳で起きることもなく、よく眠れるようになりました。ただ、疲れがたまると首や肩甲骨のあたりにコリが出やすいので、様子を見ながら、施術の間隔を空けていく予定です。

試用したツボ

胞肓LR、足三里LR、尺沢LR

 

まとめ

 

出産や引っ越しなどでしっかりと休めない時期が続くと、どうしても体の免疫力が落ちてしまい、風邪や発熱のあとに症状が長引きやすくなります。今回の患者様も、育児に追われてご自身のケアが後回しになっていたことで、最初の夏風邪がしっかり回復しきらないうちに、再び風邪を引いてしまい、結果的に喉の奥(上咽頭)の炎症が悪化してしまったと考えられます。

回復がスムーズに進んだ要因のひとつは、Bスポット療法を始める前にご相談いただけたことです。Bスポット療法は、急性期には効果が期待できますが、慢性的な炎症がある状態で繰り返すと、かえって粘膜に刺激を与えすぎて悪化させてしまうこともあります。今回の患者様の場合、症状の経過から慢性化が疑われたため、まずは当院での鍼灸治療に専念していただくことをおすすめしました。

また、施術後の「小さな変化に目を向けていただいたこと」も大きなポイントです。

「まだ痛みがあるかも」と不安を探すのではなく、

「咳の回数が減った」

「痰が出しやすくなった」

「体がポカポカした」

「気持ちよく眠れた」

といった前向きな変化に注目していただくことで、自然と体の回復力も引き出されていきました。

今後もお身体の状態に合わせながら、無理のないペースでケアを続けていけるようサポートしてまいります。

 

 

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