冷え性の症例
足先と太ももが常に詰めたい下半身型の冷え性
下半身型の冷え性に悩む40代の女性Aさんの症例を紹介させて頂きます。
2020年1月、ご友人の紹介でご来院されました。
冷えによるお悩み
- 3年前から足先と太ももが常時冷たい。
- 夏にサンダルを履けなくなった。
- 寝るときだけ足がほてって用に熱くなり、布団から足を出さないと寝られない。
- 日中、上半身にほてりを感じるが、下半身が常に冷たい。
- 座っている際も膝掛けが無いと寒い。
- 台所でご飯支度をしているときに足が冷たくなる。
- 足の冷たさは左足の方が強く感じる。
下半身型冷え性の施術と経過
Aさんのふくらはぎに触れると、強い緊張がありました。ふくらはぎの強い緊張が足先の血流を妨げ、足先が冷える下半身型の冷え性と考えました。Aさんは首にも緊張がありました。
【1回目】
首とふくらはぎの真ん中にあたる仙骨周辺には、首とふくらはぎ両方に関連するツボがあります。そこに鍼をすると、首とふくらはぎの緊張がほぐれました。すると右足がすぐに暖かくなり、10分後には左右とも足先が暖まっていたので、1回目の施術を終了しました。
Aさんのお身体の状態と、生活週間から、週に1回の施術を提案しました。
【2回目】
1回目の施術後の一週間は、体全体の冷えが弱まった感じがしたとのことです。今回は、ふくらはぎの緊張をゆるめるのに加えて、血液の循環をよくすることを目指しました。
背中の緊張があると、体全体への血液循環が邪魔されます。
そのため、手のツボに鍼をして、背中の緊張をゆるめました。さらに、腰のツボでふくらはぎの緊張をゆるめました。鍼をした直後から足が暖まってきました。
【3回目】
「一週間、足先が凄く冷たいとかんじることはなくなった」とのことでした。前回と同様の施術をすると、「足の指先が熱い」とAさんが感じるほど暖まりました。
【4回目】
「生活上、ものすごく冷たく感じることはなくなった」とのことでした。最初のお悩みが解消したので、通院を終了としました。
まとめ
- 下半身型の冷え性は、のぼせを伴うことがある。
- ふくらはぎの緊張が足先の冷えの原因だった。
- ふくらはぎの緊張は首と腰の緊張に深く関係している。
- 腰のツボに鍼をすると、ふくらはぎの緊張がゆるみ、足先が暖まった。
- 背中の緊張をゆるめると、血液循環が上手くいくようになり、体が冷えにくくなる。