札幌市・白石区の鍼灸院|医師との共同研究で磨かれた、やさしい鍼(はり)の専門家

頭痛の症例

≈頭痛の鍼灸治療<改善報告集>

頭痛の症例ヘッド

当院はこのような症状に実績があります

頭がズキンズキン痛む こめかみが痛い
頭がしめつけられるように痛む 眉間・まゆげが痛い
頭が重い 耳の後ろが痛い
頭の中がモヤモヤする 顔がモヤモヤする
目の奥が痛い・重い 視界がギラギラ・ギザギザする
後頭部から項(うなじ)が痛い・重い 吐き気・嘔吐

症例18 筋トレで発症、スクワットで増悪する頭痛

患者

20代 男性

来院

2018年 5月

症状

来院10日前、ジムで筋トレ中、高負荷でレッグプレスをしたところ頭が殴られたような痛みを感じた。5日経過しても改善しないため、脳神経外科で検査をしたが、レントゲン、MRIともに異常なし。首の骨の歪み、あるいは、首の筋肉の炎症ではないかと診断される。常に痛みがあり、運動すると増悪。しゃがんだ姿勢から立ち上がると拍動性の頭痛を発症。安静にしていても改善する気配がない。当院に通院する母親のすすめで来院。

治療内容と経過

頭と首の境目に強い緊張を確認した。レッグプレスの負荷で発症したことから推察し、ふくらはぎが首の強い緊張を引き起こしていると考えた。ふくらはぎのツボに鍼をしたところ、首の緊張が緩和し、頭痛が消失した。屈伸運動をしてもらったが、頭痛が発症しなかったので施術を修了とした。1ヶ月後、再発はないとの報告を受けた。

 

使用した主なツボ

築賓R、飛陽R

考察

発症の状況から、くも膜下出血などが頭をよぎる症例。病院の画像診断で原因が判明する頭痛は1〜2割と言われている。残りは原因不明とされるが、身体の過度な緊張を鍼治療で緩和すると改善する事が多い。今回は、脳外科での異常なしとの診断後、すぐに鍼治療を決断したことが、早い回復につながった。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【YT0010790】

症例17 学校に通えない程の頭痛

患者

10代 男性

来院

2018年 4月

症状

中学に入る前から頭痛があった。側頭部が痛むことが多い。脳神経クリニックに定期的に通院している。検査で脳の異常は見当たらなかった。以前よりも痛みが強くなり、頻度も増えている。頭痛薬を服用しても痛みが治まらないときがある。学校に行けないほどの痛みを感じる日も週に2〜3回のペースである。当院をネットで発見した母親のすすめで来院に至る。

治療内容と経過

左の側頭部に強い頭痛があるとのこと。首から肩にかけて顕著な緊張があったので、手のツボと、臀部のツボに鍼をして緊張を緩和した。その直後、「頭痛を感じなくなった’とのこと。

 

同様の方針で、週に1回のペースで施術を続けた。2診目で頭痛の頻度が減り、4診目で2週間に1回の割合になった。徐々に通院間隔を空けながら施術を続けたところ、8診目で1ヶ月間、頭痛を感じなくなった。

 

頭痛の再発があったら、すぐに来院するように約束をして、通院を終了とした。

同時に治療した症状

頚から肩にかけてのコリ

使用した主なツボ

内谷L、臀蓋L

考察

5年間、強い頭痛に悩まされ、様々な治療を試したが改善しなかったとのこと。一診目の施術で変化を感じていただけたので、通院を続ける決意をしていただけた。学校行事などのため、間隔が空くこともあったが、回復の兆しを頼りに通院を続けていただけたため、改善につながった。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【YT0010781】

症例16 6年前からの片頭痛・緊張性頭痛

患者

40代 女性

来院

2018年6月

症状

6年前から月二回の偏頭痛、週一回の緊張性頭痛がある。

 

頚から肩にかけてこっている。

 

マッサージと鎮痛剤で対応してきたが、1年前に頭部の手術をしたのでマッサージを控えていた。

 

頭痛がひどくなり、久しぶりにマッサージに行ったところ,ひどいもみ返しが起こり辛かった。

 

インターネットで、マッサージに代わるものをさがし,当院のHPを見つけ,来院。

治療内容と経過

《1診目》

 来院当日も左のこめかみ痛と、目の奥が痛かった。背中を触診したところ、偏頭痛の原因となる箇所に強い緊張があったため、対応する手のツボに鍼をしたところ、こめかみと目の奥の痛みは消失した。

 頚にも強い緊張がみられたため、頭痛の原因の一つであると考え、対応する肩甲骨付近に鍼をし、治療を終了とした。

 

《2診目》

 前回の緊張していた箇所はとれていた。頚と肩の境目の部分のコリがつらいことと、首を真上に向けづらいとのことで、対応する手のツボと、臀部のツボに鍼をした。

コリの辛さはとれ、頚の動きもよくなったので治療を終了とした。

 

《3診目》

 頭痛はほぼ起きなくなっていた、予防として同様の治療をし、終了とした。

同時に治療した症状

頚から肩にかけてのコリ

使用した主なツボ

内谷L、聚労L、T4(4)L

考察

頭痛は頚肩の緊張が引き起こすことが多い。頚肩の緊張している部分を直接ゆるめても、原因部分が緩んでいないため、緊張はすぐ戻ってしまい、頭痛などの症状を繰り返すことがが多い。原因部分をしっかりと見極め、治療することで、長年の頭痛を解消することができる。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【YT0010816】

症例15

患者

女性 40代

来院

2017年6月

症状

15年ほど前から頭痛に悩んでいる。

 

目尻の奥と後頭部の痛みが強い。

 

常に痛みがあるが、月に1〜2回程度、吐き気が出るほど増悪し寝てなければやり過ごせない。

 

最近、子供の運動会で緊張してから頭痛がひどくなった。

 

1年前に脳外科でMRIを撮影したが異常なし。

 

週に2回ほど頭痛薬を飲んでいる。

 

頭痛についてネットで検索したところ、当院のWebサイトを発見し来院に至る。

 

治療内容と経過

<一診目>

触診すると、後頭部から首にかけてと肩甲骨周辺に強い緊張があった。首の動きを検査すると、左に首を傾けたときと上を向いたときに後頭部の痛みが増悪した。足首のツボと背部のツボに鍼をしたところ、首の動きによって誘発されていた痛みが治まった。

 

次に、目の奥の痛みに関連する緊張が後頭部から頸椎間にかけて見られたので、手のツボと足のツボに鍼をしたところ、緊張が大幅に緩和した。

 

週に一度の来院を提案。

<2〜3診目>

同様の施術を続けた。3診目で「首・肩のコリがないのが日常になった」「頭の重い感じの頭痛はあるが、薬は減らせそう」「やる気が出て家事が進むようになった」との報告があった。

<4〜6診目>

4診目に「頭痛の種類が変わり、コメカミが痛くなった」とのお話があった。首の緊張のポイントが変わっており、コメカミ痛の原因と考えられたので、スネのツボと足のツボに鍼をしたところ、首の緊張が緩和され頭痛を感じなくなった。

 

6診目、「調子が良い、しばらく薬を飲んでいないが、頭痛を感じなくなった」とのことなので、治療を終了した。

同時に治療した症状

肩こり 肩甲骨の違和感

使用した主なツボ

懸鐘R 水泉R T5(3)R 項強L 条口R 足臨泣LR

考察

15年来の頭痛が短期間(一月半)で解消された症例。後頭部の頭痛は緊張型頭痛や後頭神経痛と診断されることが多い。主な原因がわかっておらず、病院では痛み止めの処方が一般的である。痛みが強い時は薬を飲んでやり過ごすことも出来るが、常時薬を飲むことは難しい。休む暇がなく緊張を強いられる場面の多い子育て中は、軽い頭痛といえど、常時あると苦しいものである。鍼治療による根本改善で、頭痛の出にくい身体に調整することで、日々のストレスを軽減できる可能性は高い。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例14

患者

女性 40代

来院

2016年9月

症状

頭痛014

治療内容と経過

<一診目>

頭痛の原因とみられる頚の緊張が強い。そのうち2カ所に突出した緊張があり、圧すると頭痛の増悪が見られた。緊張を引き起こしていると推察される足のツボ2カ所に鍼をしたところ、ただちに頚の緊張が解消した。こめかみに感じていた重さも消失したため、治療を終了。

<二診目>

 

「一診目の翌日、頭痛の気配がしたのでトリプタンを服用したが、それ以降は薬を使わないで過ごせた。」とのこと。前回と同様の治療をする。

<三診目>

トリプタンは服用しなかった。前日、お子さんのお迎えで3時間くらい車の中で待たされて、寝てしまった。その後、右の首筋が苦しくなり、右目の奥も痛む。

前回の治療に加えて、首筋〜目の不調の原因と考えられる、肘と手のツボに鍼をしたところ、気になる症状が消失した。

<四診目>

前日までほとんど症状が無かったが、病院に行く際、地下鉄に乗ったところ、こめかみに重い感覚が出現した。前回と同様の治療を施す。

<五診目〜七診目>

同様の治療を続けたところ、3週間の内、トリプタンを使ったのは、生理のとき一回のみに治まった。普段はコメカミの痛みは気にならないレベルまで改善した。「前よりも身体が動けるようになってきた」とのこと。逆流性食道炎や過敏性腸症候群の症状も気になるとのことなので、そちらに治療のメインに移行し、通院を続けている。

同時に治療した症状

肩こり 逆流性食道炎 過敏性腸症候群

使用した主なツボ

足太陽R 水泉R 肘一R

考察

20年来の頭痛であり、薬による症状の増悪もあるので、複数の原因が複雑に絡まった症状である事が推察された。こういった場合、症状を追いかけて施術量(鍼の本数、施術の手数)を増やすよりも、身体に現在表れている症状の原因を精度高く捉え、シンプルな施術をした方が功を奏すことが多い。症状が複雑になればなるほど、施術の量よりも質の高さが要求される。

常に絶えることの無い頭痛の辛さは、想像を絶する。薬に頼ると後々、症状が悪化する事を知りながら、薬を止めることができないことも多い。頭痛を起こす人には、特徴的な身体のクセがあり、鍼でそれを修正することで、頭痛は緩和されることも少なくない。原因を精度高く捉え、適切な治療をすることにより、本症例のように薬に頼らない生活を手に入れることも可能である。

はり治療が頭痛治療を選択する際の高い優先順位を獲得できるよう、専門性を高め、症例を積み重ねていきたい。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例13

患者

女性 40代

来院

2016年9月

症状

1ヶ月前、お風呂から上がった際、体調の異常を感じた。そのまま就寝し、翌日仕事に行ったが、「ユラユラと揺れるような」強いめまいが吐き気とともに発症し、立っていられなくなった。現在は、起床時にユラユラとしためまいが発症することがあり、下を向くと吐き気が増悪し、気持ち悪さがしばらく続く。発症二〜三ヶ月前から首から肩にかけて痛みがあった。

二〜三ヶ月前から頭痛も増悪した。頭痛が発症すると、首の下から後頭部を上がり、目の裏まで痛みが出る。特に生理前に悪化する。脳神経外科に行こうと思ったが、病院が苦手なこともあり、半身浴をしてみたが効果なし。アリナミンを試してみたが、効果なし。バファリンで頭痛が寛解した。子供が大きくなり、家を出たため、現在一人暮らしとなり、不安を感じている。

マッサージやカイロに行ってみたが、施術の痛みが苦手であり、モミ返しが辛いので、通うのを辞めた。

はり治療の経験はなかったが、当院のホームページで、はり治療がめまいにも対応できると知り来院に至った。

めまい04

治療内容と経過

<一診目>

首を触診すると、めまいと頭痛に関連するポイントのうち、3カ所に強い緊張がみられた。それぞれのポイントに関連する、手、足首、踵にあるツボに鍼をしたところ、首の緊張が解消された。初めての鍼であったが「鍼の痛みは気にならない。こんなことで症状が改善するならありがたい」との感想。

<二診目>

「前回の治療後、めまいは出なかった。右首筋からコメカミにかけての頭痛と、気持ち悪さがあった。バファリンを飲んで堪えた。」との報告。

頭痛中心の治療にシフトする。触診すると、頭痛発症のポイントとなる首の後ろと肩に過緊張部位があった。脚のツボと、仙骨周辺のツボに鍼をした。「頭のモヤモヤが抜け、爽快感がある」とのこと。

<三診目>

前回の治療後、「身体がすごく楽になった。めまい、頭痛ともに全く感じなかった」との報告があり、治療を終了した。

同時に治療した症状

めまい

使用した主なツボ

六谿L 足太陽L 水泉R 三陰交R 空髎R

考察

めまい、頭痛とも、首や肩の過剰な緊張が原因となっている例が多い。これを改善すれば、めまい、頭痛は改善に向かうが、めまい、頭痛にも様々なタイプがあり、緊張が出る首・肩のポイントも違う。患者さんの訴える症状を丁寧に吟味し、どのタイプに該当するかを正確に判断することが早期の回復につながる。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

※この症例はめまいの症例4と同じものです。

 

 

症例12

患者

40代 女性

来院

2016年 7月

症状

十年くらい前から、コメカミから頭の後ろのかけて、ガンガンとした片頭痛がある。特に生理の前後一週間くらいが症状が出やすい。その期間は、頭痛薬(レルパックス)を毎日飲まないと、耐えられない。ふわっとした眩暈が出るときがある。身体も非常に重い。5年前に突発性難聴になったことがある。頭痛には、鍼が効くと知り、専門治療院である当院をネットで見つけて来院。

頭痛012

治療内容と経過

<一診目>

首の後ろから後頭部にかけてを確認すると、頭痛持ちの人に共通する特徴的な緊張があった。足首のツボと、腰にあるツボに鍼をしたところ、首の緊張が緩んだ。頭が軽くなったとのことなので、治療を終了。

<二診目>

前回のあと、頭痛が軽くなった感じがする。頭痛は、毎日会ったのが一週間に3回になった。前回と同様の治療に加え、肩こりも強く、生理中に頭痛、肩こりが悪化することから、婦人科疾患に関連する足のツボに鍼をした。身体の軽さが出たので治療を終了。

<三診目>

今回は、薬を飲まなかったのに、頭痛が週二回に減った。前回と同様の治療をする。

<四診目>

生理直前に左目の奥が痛かった他は、症状なし。前回と同様の治療。

<五診目>

ほとんど頭痛はない。ごくたまに、右目の痛い気がすることがある。前回と同様の治療をし、症状もほとんどなくなったことから、一旦、治療の区切りとする。

月一回、メンテナンスで来院する予定。

同時に治療した症状

肩こり めまい

使用した主なツボ

水泉R 僕参R 三陰交R

まとめ

病院で片頭痛と診断された症例。片頭痛を含む、一次性頭痛は、鎮痛薬による対処療法が主流である。しかし、根本的な原因の解決ではないので、症状がぶり返してしまう。頻度が少なければ問題ないが、頭痛が一月に二週間程度続き、その間、常に薬を飲まなければ日常生活が出来ない状態だと、薬の量に不安を感じるのも仕方がない。はり治療で、頭痛の原因を根本的に解決することで、薬を使わずに、今回のように、頭痛の発生を抑えられる事例は多い。根本的な解決のためには、首や肩のコリについて熟知している必要がある。悪化の原因となる、コリそのものに対する治療を避け、隠された原因を見極め、適切な治療が出来る専門的な知識と技術が重要になってくる。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

 

症例11

患者

40代 女性

来院

2016年 6月

症状

今年の1月から、鼻から目頭にかけて、痛みと違和感がある。去年の8月から精神的にストレスが掛かることが続き、眠れない日が続いた。歯が痛くなり、歯医者に行ったところ歯根嚢胞と診断され、1月に上の歯を抜いた。その後、鼻から目頭にかけ痛みが出たので、耳鼻科に行くが、異常なしとの診断。痛みが強いため、何か原因があるはずと考え、さらに5件ほど耳鼻科を回ったが、異常は見つけられなかった。脳神経外科にて検査を受けるも異常なしとの診断。北大の口腔外科に行ったところ、自律神経の症状だと言われ、すすめられた薬を飲んだところ、痛みは少し改善した。症状をより改善するため、1日2回に薬を増やしたが、胸がもわっと嫌な感じが出て、7日目に不安で胸が押しつぶされそうになる。口腔外科にて相談したところ、精神科を紹介される。精神科で処方された薬は、強すぎて体調が崩れる。現在は体調に合う薬になり、精神的には安定した。鼻から眉間にかけては常に違和感があり、仕事中にストレスが強いと、強い痛みになる。なぜか、病院に行っても、痛みが強くなる。肩こりも感じているので、ヨガと整骨院に通ったが、特に症状に変化はなかった。ネットで症状について調べたところ、鍼が良さそうだと知り、頭痛治療の実績のある当院へ来院を決意した。

頭痛011

治療内容と経過

<一診目>

触診してみると、首と肩甲骨の内上角に強い緊張があった。これを緩めるため、手と肘に鍼をしたところ、眉間の違和感がなくなった。

<二診目>

前回の治療後、一時間くらい調子は良かったが、また症状が出てきた。鼻の痛みは薄らいだ気がするが、眼の周りの痺れが強い感じがするとのこと。首の緊張、顔の表情筋の緊張を解くため、手に鍼をしたところ、痛みと痺れがなくなったので、治療を終了。

<三診目>

鼻の頭が痛くなる。目尻の痺れも強い。お酒を飲んだあと症状が出たとのこと。肩甲骨の上角の緊張が目立つ。首の頭痛に関するポイントも緊張が強い。肘と足にあるツボで緩めると、症状がなくなったので治療を終了。

<四診目>

前回の治療後、1時間は症状がなかった。遠くに目尻が強い。首の緊張と、肩甲骨の緊張を解くため、足と手に鍼をした。首の緊張点が前よりも多くあり、足首のツボにも鍼をして緩める。症状がなくなったので治療を終了。

<五診目>

夜の辛さが和らいだ気がするとのこと。肩甲骨上角のこりが目立つため、肘のツボで緩めると、症状がなくなる。肩甲骨間の緊張も強かったので、肘のツボで緩めた。

<六診目>

強い症状が出なくなったとのこと。前回と同様の治療。

<七診目>

症状が出なくなってきた。問題点を絞り、肘と手にのみ鍼をする。症状が消失したので治療を終了。

<八診目>

症状が出なかった。前回と同様の治療。

<九診目>

鼻のあたりが少し感じた。前回と同様の治療。

<十診目>

症状がほとんど出なく、調子が良い。薬を飲むのも忘れるくらい。前回と同様の治療。

<十一診目>

症状がでない。お医者さんが薬をやめても良いとの診断をする。非常に調子が良いとのこと。ここで、鍼の治療も終了とする。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

水泉R 項強L 肘一R 合谷L 胞肓

まとめ

原因不明の、鼻から眉間にかけての痛み、眼の周りの痺れの原因は、首こり肩こりにあった。病因では、肩こり・首こりは不得意分野のため、原因を見つけることが出来ず、自律神経症状と診断されてしまい、最終的に精神科の受診となった。それで治るなら良いが、精神薬による対処療法が選択され、結果、心身ともに不調を悪化させているようでは、本末転倒である。

鍼治療の得意な症状ではあるが、発症から時間が経ち、症状が慢性症状に移行してしまった上に、余計な治療が繰り返されたため、複雑な症状となってしまった。

初期の治療で、効果の持続時間が少なかったのは、一つの原因を改善しても、他の要素が強く残っており、身体が元に戻ろうとする力が強かった為と考えられる。患者さんは、それでも根気強く治療計画通りに通院していただけたため、一つ一つ問題を解決していった結果、最終的に、原因を二つまで絞ることが出来、症状の解消へつながった。

どんな症状にも当てはってしまう「自律神経の失調」とは、大変便利な言葉であるが、一旦、そういう病名がつくと、本当の原因を隠してしまう危険性を秘めている。頭痛治療には、肩こり・首こり治療に対する専門的な知識が重要である。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例10

 

患者

30代 女性

来院

2016年 8月

症状

5〜6年前から、肩こり、首コリ、頭痛に悩まされている。頭痛が強いときは、吐き気、目の痛み、耳鳴りが起こる。頭痛専門外来にて、異常なしと診断される。会社の同僚に紹介され、2年半前に当院を受診。肩こりが解消し、頭痛の発症頻度も激減していた。今回、久しぶりに、頭痛が発症。朝から、右のこめかみから、側頭部へ広がる痛みを感じる。痛みがひどく、目を開けているのも辛い。眉間にも違和感がある。お腹もムカムカする。生理期間であり、それが関連しているのではないかと感じる。あまりにもひどいので、薬を飲むことを考えたが、当院で鍼を受ける予定だったので、薬を飲まずに来院した。

治療内容と経過

頭痛発症のポイントとなる、首、肩、背中、腹部を触診してみると、いくつかの箇所に反応が見られた。生理中とのことなので、頭痛との関連を考え、足にある婦人科に関連するツボに鍼をしたところ、頭の全体的な痛みは緩和される。次に、眉間の違和感と関連する手のツボに鍼をしたところ、頭痛は少し軽減され、ムカムカが消失した。さらに、首を丹念に探ると、強い硬結があり、そこを指で押すと、頭痛が増悪した。頭痛の中心ポイントと考え、関連する足首のツボに鍼をしたところ、頭痛が完全に消失したので、治療を終了した。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

三陰交R 項強R 水泉R

まとめ

肩こりと、首コリ、生理による腹部の不調からくる頭痛だった。今回のように頭痛の原因がいくつかに分散している場合もある。頭痛に効くツボに鍼をして終わり、というような治療法ではなく、鍼をするごとに、患者さんと変化を共有し、丹念に原因を探り、一つ一つ解決していったことが、激しい頭痛の早い改善につながった。薬を飲むと、頭痛は軽減するが、薬の量が増え、飲む頻度が増えると薬物性の頭痛が発生するようになってしまう。薬に頼らずとも、鍼治療で解消できる頭痛は多い。今回は、鍼治療で急性期の偏頭痛が解消できる可能性を示した症例となった。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例9

患者

30代 女性

来院

2016年 4月

症状

モニターを見ながら、電話での問い合わせに答える仕事をしている。仕事が忙しくなってくると、左目の奥から頭痛がはじまり、側頭部へと痛みが広がっていく。肩こりは慢性的に悩まされている。10年苦ほど前、交通事故に遭った。カイロやマッサージに通うが、一時的に楽になるが、根本的な改善へ向かっているを実感できず、鍼治療を受けてみたいと考える。知人が、頭痛に強い鍼灸院が札幌にあると紹介され、当院へ来院。

頭痛009

治療内容と経過

首から肩を探ると、首に一カ所、肩に一カ所、非常に強いコリがあった。首のポイントを押すと、目から眉間にかけて響く。首のポイントを緩めるため、手にあるツボに鍼をしたところ、眉間のあたりの違和感が薄れた。次に、肘にあるツボに鍼をしたところ、目から鼻にかけて、すーっと通るように楽になったとのこと。肩甲骨の動きをい調べると、一点、連動性に問題がある部分があったので、手のツボで連動性を回復させた。治療後、目の奥の違和感がなくなった。同様の治療を2週間で4回続けたところ、頭痛と違和感が発生しなくなったので、治療を終了した。メンテナンスのために一月に一回来院中。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

項強L 曲池L 外谷L

まとめ

モニターを長時間見ることによって、目の疲れが生じた結果、首や肩の緊張が強まり、頭痛に至ったケースであると考えられる。コリの強い部分がはっきり確認できるので、そこに施術を加えたくなるが、首や肩に刺激を加えると、脳の血流が一気に変化するため、頭痛を誘発する可能性がある。また、コリを生み出している原因の多くは、コリがある場所ではなく、動きの連動性に関する部分にあることが多いため、コリを直接刺激して緩めたとしても、根本的な原因が解決されていないため、すぐに症状が戻ってきてしまうことが多々ある。部分にとらわれることなく、体全体から症状を捉えることで、比較的短期間で、日常的に頭痛のない状態につなげることができた。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例8

患者

40代 女性

来院

2016年 7月

症状

眉間からこめかみにかけて、常に頭痛がある。肩こりは小学生の頃からで、父親にもんでもらっていたほど。クーラーなどで体を冷やされると、頭病みがひどくなる。10年ほど前にレーシック手術をしてから体調が悪く、首や肩のコリを感じる。2年ほど前、軽い交通事故に遭ってから、2ヶ月後にまぶたがむくみだし、それ以来、眉間の違和感がとれない。整形で診察を受けるが、ひどいストレートネックと言われた。あらゆるマッサージ、整体に通っていたが、効果が見られず、ホルモンバランスが崩れているせいだと言われる。仕事がPCの作業中心なので、目が疲れる。頭痛やむくみの治療について、インターネットで探したところ、当院をみつけ、来院に至る。

頭痛008

治療内容と経過

頭痛の原因を探ると、首のコリがひどく、これが多くの症状を引き起こしている原因と推測された。首に緊張を作り出す原因となっている手のツボに鍼をしたところ、眉間の緊張が和らいだ感覚が出てくる。さらに、体を診てみると、肩の緊張が非常に強かった。この緊張は肘の動きの府庁から来ていると考え、肘にあるツボに鍼をしたところ、肩の緊張が消失する。すると、鼻の通りも良くなりすっきしたとのこと。まだ、こめかみのあたりの痛みが残ると言うことなので、足にあるツボに鍼をしたところ、これも楽になったとのこと。週に2回のペースで同様の治療をしたところ、4回目で、まぶたのむくみがかなりとれ、顔全体も小さくなった感じがするとのこと。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

項強R 曲池R 足太陽R

まとめ

眉間の頭痛は首の緊張が関係することが多い。頭痛というと、こめかみや後頭部のイメージがあるが、眉間の頭痛に悩む方も意外に多い。整形外科や、脳外科では、原因を特定するのが難しく、ストレートネックや肩こり、精神的なモノとして処理されてしまうことが多い。そう診断したからと言って、有効な治療法があるとは言えず、緊張を緩める薬や、精神安定剤、リハビリ指導などが試みられるが、結果が出ないことが多い。眉間という部分にとらわれることなく、体全体から下人を探ると、遅漏への道筋が見えてくる。眉間の緊張の原因を解消することで、むくみがとれ、結果、美容的な効果も得られた興味深い症例。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例7

患者

30代 男性

来院

2016年 7月

症状

右後頭部から、こめかみにかけて頭痛がある。交通事故に4回ほど遭ったことがある。首から頭にかけての痛みが強く、ロキソニンなどを飲んでいたが、効果が弱くなってきた。ブロック注射を受けたが、その時は良い気がしたが、すぐに痛むようになってしまう。肩こり専門と謳われる整形外科にて、MRIを月に一回撮っているが、ストレートネックと診断されたとの事。リボリトールを処方され、飲み続けていたが、常に眠くて日常生活がままならなくなる。看護師の奥様に相談したところ、薬の副作用である可能性があると言われ、薬を飲むのを休止すると、眠気がなくなる。後頭部の頭痛はとれないため、以前から奥様が通われている当院を紹介され来院。

頭痛06

治療内容と経過

痛む箇所、首、肩を探っていくと、後頭部に頭痛を起こさせるポイントに強いこわばりがみられた。また、咬筋の緊張が非常に強く、これも頭痛の原因であると考えられた。本人に確認してみると、噛みしめるクセがある事を自覚し、咬筋の異常な緊張がいつも気になっているとの事。足、手、仙骨にあるツボをに鍼をしたところ、首、肩、咬筋の緊張がほとんど無くなった。感じていた重だるい頭痛もすっきりと消失し、久しぶりの爽快感を感じると喜んで頂いた。

同時に治療した症状

肩こり 足首の違和感

使用した主なツボ

水泉R 下髎R 空髎R 項強R

まとめ

性格がまじめで頑張り屋さんな人ほど、噛みしめるクセがあり、そこから来る頭痛に悩まされるケースも多い。また、そういった人は、緊張状態にある事が多く、肩や首に力が入り続け、頭痛を誘発してしまう事も珍しくない。一口に頭痛と言っても、沢山の原因があり、頭や首だけみていても、根本から改善する事は難しい。ストレートネックと診断されても、ストレートネックに見える原因を調整する事で、過度な緊張は解消され、頭痛も出なくなってくる。薬は、痛みを感じる神経を麻痺させ、痛みを一時的に感じなくさせるもので、治っているわけではない。症状が強くて他選れレ内場合なら有効であるが、日常的に服用すると効果が弱くなる事も多い。また、副作用の問題もある。頭痛に鍼治療は非常に有効である。もっと、利用してもらい、頭痛に悩む人を一人でも減らせればと考える。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例6

患者

30代 男性

来院

2016年 7月

症状

普段はそれほど頭痛を感じた事はないが、最近出張が多かったためか、来院前日の3時から、強烈な後頭部の頭痛に襲われる。痛みから、吐き気を催すほどであった。もともと、体調管理で当院を定期的に訪れており、今回は頭痛の相談となった。

頭痛06

治療内容と経過

後頭部の痛む部分を探っていくと、右側に強い緊張が見られ、山のように盛り上がっていた。強く押すと、頭痛を感じる場所に響くという事で、これが頭痛の原因と推察された。後頭部の緊張をとるため、足にあるツボに鍼をしたところ、痛みが7割ほど消えた。さらに、仙骨上のツボに鍼をしたところ、後頭部の硬かった箇所がユルユルに柔らかくなった。本人に聞いてみると、全くずつを感じなくなり、頭が軽くなったとの事なので、治療を終了した。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

水泉R 下髎R 空髎R

まとめ

出張続きの仕事中に襲われた後頭部の頭痛。吐き気を催すほどで、これが続くようだと、仕事に集中できなかったであろう。後頭部のハリを押すと、イタ気持ちよく、ここが原因ではないかと、すぐに推察されるが、この部分を緩めるには、知識と工夫が必要である。頭痛発生時に、首や頭に鍼をすると、症状が悪化する恐れがある。後頭部頭痛と足との関係を知っていれば、それほど困難な症例ではない。大事なのは、痛む箇所ではなく、本当の原因となっているところを探す事である。それさえ特定できれば、特殊な技法を用いなくても、頭痛をすぐに解決する例が多々ある。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例5

患者

40代 女性

来院

2016年 6月

症状

こめかみのあたりと、首の後ろから頭の境目にかけて、常に重だるい頭痛がある。13年前にデスクワークを中心とした仕事に変わってから、悩まされるようになった。仕事が立て込んだときや、生理になると頭痛が悪化する。病院での診断は、体中の筋肉が過緊張するのが原意と言われ、緊張を緩める薬を処方されるが、著しい効果を感じなかった。漢方薬、発酵食品、や他院での鍼灸治療(頭に鍼を刺した)などを試してみたが、良くなる気配がなかった。インターネットで札幌の頭痛に強い鍼灸院を探していたところ、当院を発見し、来院を決意した。

頭痛005.1

治療内容と経過

触診をしていくと、首と肩の境目辺りに強いこわばりを発見する。婦人科的な症状と関連するポイントのため、聞いてみると、生理の時症状が悪化することがわかった。足にあるツボに鍼をしたところ、こわばりがほぼ無くなった。もう一度肩周りを探ってみると、僧帽筋付近にいくつかのコリが残っていたので、手に鍼をしたところ、コリが消えた。この時点で、頭痛を感じなくなったので、治療を終了。次の週来院した際、長年苦しんだ頭痛を感じなくなったと喜びの報告をして頂いた。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

三陰交R 魚際R 後谿R

まとめ

頭痛の鍼治療といっても、頭に鍼をするわけではない。病院で検査をしても異常が見られないのに頭痛が強い場合は、首肩周りの緊張が強いことが原因である例が多い。だからといって、首や肩に鍼や指圧、マッサージなどをすると、頭痛が悪化してしまうケースが多々ある。これは、首や肩に刺激を加えることで、脳内の血流量が急激に変わることや、過敏になっている脳が、防御反応で痛みのセンサーを強くしてしまうといった理由が推察される。この問題を避け、肩首の緊張を解くには、幹部から離れた場所から治療する技術が必要になってくる。肩・首のコリの隠れた原因を探り出し、適切に治療を加えることが出来れば、脳に負担をかけることなく肩・首の過剰な緊張を解くことが出来、長年苦しんだ頭痛も短期間で解消できる可能性を示す典型的な症例となった。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

 

症例4

患者

30代 女性

来院

2016年 6月

症状

左右のこめかみに感じる頭痛がほぼ毎日ある。もともと、頭痛はたまに起きていたが、一年前に海外旅行に行った際、重い荷物を持って歩いたりしてから、頭痛がひどくなった。とくにこの一週間ひどい。ストレスが溜まりすぎていることが原因だと思うとのこと。

常に、生理痛っぽいのがあり、下腹部が痛い。月に何回か、フワフワとしためまいが起こる。ひどいときは、吐き気がする。耳鼻科を受診したが、異常はないと言われた。

10年前、息が突然苦しくなり、パニック障害と診断された。

頭痛004

治療内容と経過

婦人科の症状が顕著なことから、婦人科に関連する足にあるツボに鍼をしてみたところ、頭痛が8割ほど無くなった。フワフワとしためまいがあることから、首の異常を疑い、探ってみると、めまいの原因となるポイントに、強い緊張を感じた。これは、足首との連動性がうまくいっていない結果、生じているものだと推測し、足首に鍼をしたところ、首の硬さがとれ、頭痛もほぼなくなった。同様の治療を3回繰り返したところ、頭痛がほとんど出なくなった。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

三陰交R 大鍾R

まとめ

もともと、婦人科の症状があり、肩こり・頭痛が起きやすい状態であったが、1年前の海外旅行時の荷物の重さの記憶が、体の動きのバランスに影響を与え、頭痛を引き起こしたと考えられる。さたに、精神的にストレス過多となり、より体の緊張が強くなったため、体の動きのゆがみを緩和する筋肉の余裕がなくなり、頭痛が増悪したものと考える。めまい、はきけを伴う頭痛は、症状がとても強いものが多いが、脳外科や、耳鼻科で診察を受けても、異常なしと言われることが多い。そういった場合、原因となるのは、肩から首にかけての動きのバランスの崩れである。この原因となっているのが足や手の動きのねじれである。鍼によってこのねじれを修正することで、少ない鍼の本数で、即効性のある治療が可能になる。

もし、首や肩の緊張部に鍼や整体の施術をすると、頭痛が悪化する恐れがある。

常に、痛みを出す原因を患部にだけ目を奪われるのではなく、体全体の変化から捉えられる知識と目こそが、鍼治療のレベルを決める、最大の要素である。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例3

患者

30代 女性

来院

2016年 6月

症状

右目の奥の痛みから始まって、頭全体がズキズキと痛むコリは高校生の時から強く感じていた。疲れがたまってくると、体全体がギュッとこわばる感じがする。5年前に子供を産んでから、症状がより強くなった。頭痛がひどいときは吐き気に襲われる。カイロには月2回のペースで通っていたが、その時は効くけど、すぐに元に戻ってしまうことに悩み、ネットで見つけた当院に来院。

頭痛003

治療内容と経過

触診していくと、肩の強いコリと首の緊張が見られた。右目の奥から始まる頭痛タイプは、首の痛みから発生することが多いので、関連する手のツボに鍼をした。すると、首のポイントが緩まり、目のところがすっきりしたとのこと。残った肩こりは、婦人科系の不調が原因と考えれたため、足首にあるツボに鍼をしたところ、肩が楽になり、軽くなったとのことだったので、治療を終了した。

同時に治療した症状

肩こり

使用した主なツボ

項強R 三陰交R

まとめ

目の奥が痛むタイプの頭痛は群発性頭痛と診断されることもある。治療はもちろん、目の奥に鍼をしたり、刺激を加えることは不可能なので、離れたところからの治療となる。頭痛は首の緊張から発生するタイプのものが非常に多い。そのため、首の緊張を緩めたいところであるが、首に刺激を加えてしまうと、頭痛が増悪する事が多々ある。また、緊張した患部に指圧やマッサージを繰り返しても、かえって緊張が増し、コリはなかなかとれない。緊張を生み出す原因は、体に散在している。該当する箇所の原因を探り出し、適切な治療が加えられれば、すぐに効果が現れるし、効果の持続時間も長くなる。頭痛を根本から解決したいのであれば、今回のように、首を緊張させる要因となる離れた部分への治療が最適であると考える。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例2

患者

20代 男性

来院

2015年 7月

症状

ここ1年ほどの間に、左目の奥が痛むタイプの頭痛に見舞われるようになった。病院では群発性頭痛との診断だった。薬を飲んで耐えていたが、毎年、なぜか夏になると頭痛が悪化し、薬だけでは耐えられなくなる。夜も、頭痛のために目が覚めて眠れない。医学部生だが、病院での研修が始まり、眠れないと辛い。家と治療院が近かったので、来院。

頭痛002

治療内容と経過

頭痛の原因を探るため、触診していくと、首と背中のポイントに強い緊張が見られた。大きさで言うと、米粒ほどの小さな緊張であるが、小さな緊張が首や頭と体全体の動きの連動性をくずし、頭痛の原因になることが多い。連動性を回復させるため、足にあるツボに鍼をしたところ、首の緊張が緩んだ。また、背中の緊張を緩めるために、関連する手のツボに鍼をしたところ、背中の緊張も緩んだ。この時点で、左目奥の頭痛が和らぐ。2週間後の来院時聞いてみると、1回目の施術以降、頭痛は出ていないとのこと。

同時に治療した症状

肩こり 足の裏の痛み

使用した主なツボ

足太陽L 後谿L

まとめ

頭痛は、肩こりや首の過度な緊張が原因であることも多い。外科的な異常が無い限り、病院では痛み止めや、筋肉の緊張を緩める薬での対応になるが、原因へのアプローチでは無いため、完治するわけでは無く、薬の効果がなくなれば、また頭痛が発生してしまう可能性も高い。肩こりや首への施術として、緊張部分に治療を加えると、頭痛が増悪するケースがある。整動鍼ならば、手や足の連動性を利用して、患部とは離れた部分からのアプローチが可能なので、頭痛の治療には非常に有用である。ちなみに、今回の緊張部分は東洋医学的に、精神的ストレスにも関わるところであった。鍼によって、その部分の緊張が緩んだため、頭痛も改善し、精神的にも楽になったのか笑顔が見られた。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例1

患者

20代 女性

来院

2016年 5月

症状

慢性的な頭痛と肩こりに悩まされていた。整体に行って緊張性頭痛であると言われる。出産後、頭痛が悪化し、右の後頭部から側頭部にかけてが特にズキンズキンと痛む。出産時、多量の出血があり、貧血気味のため頭痛が悪化したのでは無いかと思っている。頭痛は常に感じており、すごい痛みが一日に数回起こる。赤ちゃんを抱っこしたり、授乳しているときが一番つらくなる。痛みは、だんだんとひどくなってきており、放っておいても悪化する一方だと思い、ご主人がネットで当院を見つけて来院。歩いている時、だんだんと股関節も痛くなってくる。

肩こり016

治療内容と経過

頭痛の原因を探っていくと、後頭部に強い緊張が見られた。また、肩の張りも強かった。これらの緊張は足との連動が失われているためと推察し、足にあるツボへ鍼をしたところ、首の硬さ、肩のコリが消失した。そのまま5分ほど置鍼したところ、頭痛も消失した。股関節の症状も、足の動きのねじれに原因があると考え、足にあるツボに鍼をしたところ、痛みが消失したので治療を終了。

1週間後、メンテナンスのために来院したが、頭痛は全快の治療以来、全く出なくなったとのこと。

同時に治療した症状

肩こり 股関節痛

使用した主なツボ

大鐘R 三陰交R 豊隆L

まとめ

慢性的な頭痛には、首の緊張や肩こりが関わっていることが多い。治療の狙いとしては、首や肩の過度な緊張を解くことだが、だからといって、首や肩、頭に治療を加えてしまうと、頭痛が悪化してしまうことが多い。そのため、首の緊張や肩こりを引き起こしている真の原因を探し出し、そちらに治療を加える方が、即効性の面でも、予後の面でも良い結果をもたらす。今回は、首の緊張、肩こりともに、足に原因があると考えられる。出産時の体への負担、また、突然ガラリと変わった赤ちゃん中心の生活スタイルなどにより、動きにゆがみが生じた結果、悪化したものだと思われる。

きちんと、真の原因を探りだし、適切な治療が加えられれば、何年も苦しんだ頭痛を短期間で改善させることも可能である。子育ては長くて大変な作業になる。鍼灸によってサポートできることは多いので、どんどん活用して頂けたらと思う。

 

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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