頭痛の原因
一般的な頭痛の分類とその原因
まずはじめに、医学的な頭痛の分類と、その原因についてお伝えします。
一次性頭痛
(機能性頭痛) |
緊張型頭痛 | 頻度:毎日から週に2~3回
痛みの種類:締め付けられるような痛み |
片頭痛 | 頻度:月に1〜2回から数ヶ月に1回
痛みの種類:拍動性でズキズキした痛み |
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群発性頭痛 | 頻度:ある時期に集中して起こる
痛みの種類:眼の奥がえぐられるような激しい痛み |
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二次性頭痛(脳出血など) | ①頭以外に全身症状を有する
②頭痛の頻度や感覚、さらには痛みの種類が変わる ③突然起こった激しい頭痛 上記のいずれかに当てはまる頭痛 |
頭痛には、片頭痛・緊張型頭痛・群発性頭痛など頭痛そのものが痛みの原因である一次性頭痛と、脳出血や脳腫瘍など別な病気に伴い頭痛が出現した二次性頭痛の二種類があります。一般的に頭痛患者さんの約90%が一次性、約⑩%が二次性であるとされています。
鍼灸院が対応できるのは、一次性頭痛になります。
このうち、緊張型頭痛は頭痛全体の80%を占めます。緊張型頭痛は、精神的、あるいは身体的ストレスによって、肩・頸・頭の周りの筋肉が収縮して凝り固まるのが原因とされています。頭の筋肉の緊張は頸・肩のコリと密接な関係があるので、頸・肩のコリさえ治せば頭痛のほとんどが治るといえます。
片頭痛は頭痛全体の8%を占めます。片頭痛の原因ははセロトニンによって血管が反応を起こすとする「血管説」が有力とされていますが、まだ解明されたとは言えません。しかし、頸・肩こりが片頭痛発生の契機となることがわかってきています。
群発頭痛は頭痛全体の1%にすぎません。片目周辺に耐えがたい激烈な痛みが起こるのが特徴です。発生のメカニズムはまだ分かっていませんが、頭蓋血管、特に内頸動脈の炎症による血管拡張、浮腫、発痛物質説が有力です。群発頭痛が発症する際、強い頸・肩こりがある場合が多く、これを解消すると頭痛が治まることが分かってきました。
このように、頸・肩こりが頭痛の発生と密接に関わっているのです。
快気堂が考える頭痛の原因
上でお伝えしたように、頭痛のほとんどの割合を占める一次性頭痛が発生する裏には、肩こりが潜んでいます。
ただし、一口に「肩こり」といっても、様々なタイプの肩こりがあります。臨床の経験から、緊張性頭痛、片頭痛、群発頭痛と関連する肩こりは、それぞれタイプが違うことを確認しています。
また、肩こりの治療をすると、頭痛が悪化すると考える方もいますが、コリをほぐそうとして、首や肩に強い刺激を加えると、頭痛が悪化する事はありますが、当院で採用する鍼の治療は、コリから離れたところへ鍼をして、コリを改善するので、頭痛が悪化する事はほぼありません。
頭痛を引き起こす肩こりとは
「肩こり・首こり」が頭痛を引き起こす原因と言っても、頭痛には様々な種類がありますし、肩こりも、発生する原因によって、引き起こされる箇所や、身体に与える影響も全く変わってきます。
下の図は肩こりと頭痛の関係を表したものです。わかりやすいように簡略化していますが、実際は、複合的に発生するケースが多いです。頭痛には、タイプごとに異なる肩こりが原因としてあり、その肩こりも、それぞれ違う原因で発生します。
よく、雑誌などで「肩こりに効くツボ」という言葉を良く目にしますが、コリの原因は様々です。一つのツボが効果を出せる肩こりの範囲は限られおり、それだけでは、無数にある肩こりの全てに対応できるわけではありません。
「頭痛を治す」ことに本気で取り組むためには、様々な種類の肩こりの真の原因を正確に把握している必要があります。そのためには、高度な専門知識が必要です。
12の新しい頭痛分類
医学的な分類では、一次性頭痛はたった3つのタイプにしか分類されていません。私達は、臨床の経験から、3つのタイプ分けでは、頭痛の根本的な治療は難しいと判断しました。そこで、「どこが痛むか」に注目し、頭痛のタイプ分けをし直しました。その結果、12の新しい頭痛の分類が誕生しました。頭痛は、発生する箇所により、原因となる肩こり・首コリのタイプが決まってきます。私達は、肩こり・首コリにも専門家として精通しており、肩こり・首コリを真の原因から解決することが可能なので、根本的な頭痛の治療ができるのです。
12の新しい頭痛の分類は、東京都品川区にある頭痛専門鍼灸院「カポス」で提唱されました。カポスと当院は、「整動鍼」という鍼治療の新しい技術を共有しています。専門治療院として、膨大な臨床数を誇るカポスはもちろん、「整動鍼」という統一した技術を採用する全国の治療院が実績を重ねることで、鍼による頭痛の治療は磨かれてきました。ツボに鍼をしては、頭痛の変化を確認する。そういった地道な積み重ねが効果の高い頭痛治療につながっているのです。
頭痛を治すための肩こり治療
頭痛の原因に肩こりが深く関与しているからといって、闇雲に肩こりの治療をしても、本当の改善は見込めません。
特に、肩こりに直接施術を加えると、緩んだ感じがして楽になりますが、症状が再発しやすい上に、頭痛が悪化するケースが多々あります。
頭痛の治療には、頭痛の種類別に原因となっている肩こりをピンポイントで見定めて、適切な治療を加える必要があるのです。
肩こりも、原因によって様々なタイプがあります。骨格や筋肉の連動はもちろん、内臓の調子も関係してきます。筋肉や骨にどんなに詳しくても、総合的な視点がなければ、真の解決に近づくことは出来ません。
頭痛治療には、総合的な治療の知識と技術が必要となります。頭痛に悩まされず、薬や施術に頼らない生活を手に入れるためには、総合的な視点に立つ根本的な頭痛治療が必要になります。
肩こりの原因
鎖骨 | 大胸筋 | 肩甲骨 |
胸椎 | 肩関節 | 肘の関節 |
手首 | 仙骨 | 仙腸関節 |
坐骨 | 梨状筋 | アキレス腱 |
胃腸 | 子宮 | 心理的要因 |
その他(内臓疾患、精神異常) |
頭痛治療の問題点
痛み止めの薬と頭痛
頭痛治療の主流は、痛み止めの薬による痛みの緩和です。痛み止めの薬は、脳の一部分を麻痺させているだけなので、一時的に楽にはなりますが、本当に治しているわけではありあません。また、薬を飲み続けることで引き起こされる、副作用にも注意が必要です。長期間の鎮痛剤の服用は、効果が弱くなるだけではなく、薬剤性の頭痛という新たな症状を引き起こす危険性もあります。
手軽さは魅力ですが、本当に治そうと思うなら、いつかは痛み止めとのお別れが必要です。
頭痛は一生つきあうものとあきらめていませんか?頭痛は完治する
医師は、検査で数値化できるような、はっきりとした病巣を取り除くのは得意です。しかし、緊張性頭痛、片頭痛、群発頭痛をはじめとする頭痛のほとんどは、はっきりとした病巣があるわけではありません。痛む部分に異常が無いのに、耐えられないほどの激痛が生じる原因は、肩こり・首こりにあります。
肩こり・首こりは検査で数値化しにくい上に、原因として身体の連動が関わってくるので、医師にとって苦手分野です。そのため、頭痛に対しても、薬による対処療法に頼らざるを得ません。「頭痛は完治しない、お薬でコントロールし、一生つきあっていくもの」と言われるのは、このためです。
私達は、肩こり・首こり治療の精度を高めることで、頭痛にも対処できることを発見し、臨床データを積み重ね、検証し、専門性を追求してきました。結果、当院では、頭痛の完治例が数多く生まれています。
薬に頼らず、頭痛のことを心配しなくても良い生活。頭痛の本当の原因を追求することで、実現のお手伝いをさせていただきたいと思っています。