股関節痛の症例
【症例002】結石手術後も続く鼠径部の痛み
― 病院では原因不明、夜も眠れなかった痛みが緩和 ―
■ 症状と来院まで
来院の2ヶ月前に尿道結石を砕く手術を受けた男性。
その後から、鼠径部(恥骨の近く)から外側にかけて痛みが出始めました。
夜は痛みで寝つけず、仕事も集中できずに困っていました。
病院で検査を受けても原因は不明。
処方された痛み止めもまったく効かず、
「病院ではわからない痛みに鍼が効くかもしれない」と思い、当院を受診されました。
■ 来院者
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性別:男性
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年代:50代
■ 通院期間・通院間隔・通院回数
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通院期間:2023年10月
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通院間隔:週2回 → 週1回
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通院回数:全6回
■ 施術と経過
初回は、骨盤内の血流と恥骨周辺に関わる膝のツボ、
さらに股関節に関わる足首のツボに鍼を行いました。
するとその場で、「刺すような痛み」が「やわらかい痛み」に変化。
2回目の来院時、「石が出た」とのことで、
結石が残っていたことが痛みの一因だったことが判明しました。
ただ、恥骨周辺の痛みはまだあり、
太もも内側に出る痛みにも対応する施術を追加しました。
3回目以降、仕事中に痛みを忘れる時間が増え、
「ふっと気が抜けたときにだけ痛みに気づく」という状態に。
4~5回目では下腹部の重さや違和感に対し、
膀胱周辺に関連するツボを中心に施術。
6回目の来院時には、鼠径部の痛みは完全に消失。
最終的に、6回の施術で治療を終了しました。
■ 使用した主なツボ
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陰谷(L)
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曲泉(L)
■ まとめ
今回のケースでは、
結石を砕く際の衝撃波による身体への負担と、
排出しきれていなかった石の刺激が痛みの原因と考えられます。
結石そのものは病院での処置が必要ですが、
処置後の痛みや違和感には鍼灸が効果を発揮することがあります。
同じように、手術後も原因がはっきりせず、痛みが続いている方は、
一度鍼灸という選択肢も考えてみてください。
症例001 股関節痛・サッカーの練習中に発症
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サッカーの練習中に右股関節前面の痛みが発症。トレーナーによる鍼とマッサージの施術で4割程度回復したが、1ヶ月後また痛める。その後、悪化と緩解を繰り返していた。足の動きを調整することで痛みが消失。
足のツボに鍼をして改善。
10代 男性
施術回数 1回
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※結果には個人差があり、