膝痛の治療例
あなたの膝痛にそっくりな症状を見つけてください。
症例3 膝の痛み・足首の可動域制限
患者
40代 女性
来院
2016年 8月
症状
一月前、フルマラソンに参加中、左膝が痛くなり、それ以来調子が悪い。しゃがんで体重をかけると左膝の内側に痛みを感じる。3年前に左足首を捻挫し、可動域が少なくなったのが原因ではないかと考える。マラソンを始めて20年近くなるが、このように痛んだのは初めて。神奈川県在住だが、お盆の帰省を利用して当院へ来院。
治療内容と経過
実際にかがんでもらうと、左膝の内側に痛みが出た。臀部の緊張により膝の可動域制限が起こっていると推測し、臀部に鍼をすると、曲げるのが楽になり、全体的に痛んでいたのが、限局的になった。次に、膝の内側の動きに関連する脊柱のツボに鍼をしたところ、可動域がさらに上がり、内側の痛みも小さくなった。最後に、膝の屈曲時に邪魔になっている大腿部の緊張ポイントに鍼をしたところ、膝の痛みがほぼ消失した。足首の可動域制限に対しても、足首の動きに関連する膝のツボ、ふくらはぎの緊張を調整するツボに鍼をしたところ、可動域が上がり、健側よりも動くようになり、治療を終了した。
同時に治療した症状
足首の可動制限
使用した主なツボ
膝根 内眼裏 玉下 L2(0.5)
まとめ
マラソンで痛めたのが契機となった膝痛であったが、本人は老化によるモノではないかと心配していた。今までは、なんともなかった部分が、何かの弾みで動きに歪みが出て、特定の所に負担が掛かり、痛みやコリが発生することが多い。このような場合、膝なら膝に治療を加えても、根本的な原因にアプローチできていないので、良い結果が出ない。膝の動きの連動性に注目すると、臀部や背中の湯葉身と関連することが見えてくる。歪みの中心となる部分に鍼をすることで、すぐに変化が現れ、早期回復につながる。症状が出てから早めに治療を受けて頂いたことで、クセがつく前に修正できた。整形外科で老化が原因と言われても、動きの歪みを修正することで、回復する膝痛も少なくはない。
※結果には個人差があり、
症例2
患者
60代 女性
来院
2016年 6月
症状
もともと、左足首に違和感を感じていたが、かばいながら仕事をしていたところ、左の膝に激痛が走るようになった。黙っていても強い痛みがあり、曲げるのも辛い。整形外科を受診し、レントゲンを撮ったが異常なし、3週間後にMRIの予約をさせられる。アセトアミノフェン、ロブ錠、ムコスタを処方され服用しているが、痛みが全く引かない。友人の紹介で当院へ来院。
治療内容と経過
足をかばっていたことから、足の動きにゆがみが出たため、膝に負担がかかり痛みが出たものと考えた。夫も痛みが出る箇所は膝の内側であった。原因と考えられる、臀部のツボ、背中のツボに鍼をしたところ、膝の痛みがほとんど消失した。足を曲げるのも苦ではなくなり、あぐらもかけるようになった。一週間後来院した際、膝の痛みはほとんどなかったので、治療を終了。MRIは予約をキャンセルしたとのこと。
同時に治療した症状
足首の痛み
使用した主なツボ
膝根 T9
活法整体
年背の調整
まとめ
突然の膝痛が発症すると、骨や軟骨が原因ではないかと不安になる。整形外科に行って。レントゲンを撮っても、原因を発見できない場合が8割ほどある。結局、年齢的に軟骨がすり減ったため、であるとか、ヒアルロン酸が減っているからという理由で、投薬やヒアルロン酸注射を施されることが多い。しかし、それでも痛みが治まらない場合は、他の原因があると考えた方が良い。体の連動性に注目すると、臀部や背中との連携の喪失が膝の動きのゆがみを生み出し、痛みを発生させている場合が多い。原因に適切な治療を加えられれば、手術を勧められるケースでも、今回のように一度の治療で回復してしまうことも珍しくない。
※結果には個人差があり、
症例1
患者
50代 女性
来院
2015年 8月
症状
普段、仕事で正座でいることが多いが、正座の状態から立ち上がろうとすると膝の内側が痛む。3日前にマラソンに参加した後、さらに痛くなり、正座も出来ない。6月から左の足首(アキレス腱側)が痛む。
治療内容と経過
膝痛の原因は臀部や背中にあることが多い。臀部にあるツボに鍼をすると、立ち上がるときの痛みが消失した。足首の動きが悪いと、膝痛の原因にもなるので、アキレス腱を緩める背中のツボに鍼をした所、アキレス腱の緊張が取れ、痛みが半減した。足首の状態を見ると、左足首を背屈させる力が右に比べて著しく弱かったので、活法整体で調整した所、力が入るようになった。太もも前面にも緊張があり、左の膝の曲がりを阻害していたので、活法整体で膝の曲がりをよくした。結果、正座をしても痛みがなくなり、正座から立ち上がっても全く問題なくなった。
同時に治療した症状
足首の痛み、アキレス腱の痛み
使用した主なツボ
膝根 L2
活法整体
足首の調整 膝の空気抜き
まとめ
慢性的な膝痛であっても、原因をきちんと治療すれば、少ない鍼で短時間で改善することが可能である。膝の痛みは複合的に起こっていることが多く、膝だけに注目せず、下肢、骨盤なども注目すると、より治癒率が高まる。足首の痛みも、捻挫などした時、適切な対処がされていないと、慢性化し、治らないと考えがちだが、活法整体で調整してあげると、すぐに調子が回復することが多い。
※結果には個人差があり、