札幌市・白石区の鍼灸院|医師との共同研究で磨かれた、やさしい鍼(はり)の専門家

【症例10】突発性難聴(低音)、ブワンとした感じがある

1月中旬に右耳の聞こえが悪くなり、ブワンとした違和感が続いていた60代女性の症例です。耳鼻科で低音型の突発性難聴と診断されて一週間入院し、点滴治療を受けたものの、聴力は40~50dBの間を行き来する状態が続いていました。医師からは「年齢的なもの」と改善への見通しが立たない状況でしたが、アゴと背中の緊張に着目した鍼灸治療により、著しい聴力改善が見られました。

来院者

性別 / 年代 女性 / 60代
主な症状 右耳の低音聴力低下(40~50dB)、「ブワン」とした感じ
診断名 突発性難聴(低音部)
発症からの期間 約1ヶ月
治療経過 点滴治療後も聴力が停滞した状態
同時症状 腱鞘炎

症状と来院までの経緯

1月16日に右耳の聞こえが悪くなり、「ブワンとした感じ」がしました。18日に耳鼻科で突発性難聴(低音部)と診断され、ステロイドによる治療を開始。22日の検査で聴力に変化が見られなかったため、一週間入院して点滴を受けました。

やや回復したものの、聴力は40~50dBの間で上下する状態が続き、特に「ブワンとした感じ」が強く続いていました。耳鼻科の医師からは「年齢的なものなので」と、大きな改善は期待しにくいとの見方を示されていました。しかし、ネットで当院を知り、少しでも改善できないかと来院されました。

施術と経過

肩こりは普段感じないとのことでしたが、右側のアゴの緊張が非常に強いことが判明しました。手首にあるツボで、このアゴの緊張を丁寧に緩めていきました。

また、背中に盛り上がるほど強い緊張が見られました。スネのツボに鍼をして背中の緊張を緩めると、身体全体の緊張が緩み、同時に腱鞘炎の痛みも和らぎました。3診目(週2回)まで同じ施術を行ったところ、聴力の著しい回復が見られました。その後、「夜間だけ『ブワンとした感じ』が強いとのことだったため、治療を週1回に変更して継続。5診目後、仕事の都合で治療間隔が空いた際に聴力の低下が見られましたが、6診目後の検査で回復を確認。8診目で違和感がほぼ消失したため治療を終了しました。

使用した主なツボ

養老(ようろう)、陰陵泉(いんりょうせん)、肘四(ちゅうし)

担当鍼灸師の考察

この症例では、突発性難聴特有のコリが比較的少なく、むしろ胃腸関係のツボに強い緊張があり、全体的な不調の原因となっていました。年齢とともに聴力が低下することは自然なことですが、このような明確な「身体的な緊張」がある場合は、その緊張を緩和することで、医学的には改善困難とされた症状であっても改善の可能性があります。

耳の症状は非常に繊細なところがあり、鍼をしすぎても良い結果にはつながらないことが多いです。ポイントを絞ることが重要ですが、このようにセオリーから外れた症状に対しても対応できるように、部分に囚われることなく全身の丁寧な観察が重要であると痛感した症例です。

同じような症状でお悩みの方へ

加齢による聴力低下は避けられませんが、それでも症状を軽減できる可能性があります。特に「ブワン」とした違和感や、聴力の停滞が続く場合は、アゴや背中などの身体的な緊張が関わっていることがあります。医学的には改善困難と言われても、身体全体のバランスを整える鍼灸治療により、思わぬ改善が期待できることがあります。耳の不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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※ 個人の症例であり、効果効能を保証するものではありません。症状や回復には個人差があります。

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