札幌市・白石区の鍼灸院|医師との共同研究で磨かれた、やさしい鍼(はり)の専門家

【症例7】副鼻腔炎がきっかけで発症した突発性難聴

春の季節性鼻炎をきっかけに副鼻腔炎が悪化し、その2週間後に左耳の突発性難聴と耳鳴りが現れた50代男性の症例です。鼻と耳の関連に着目した鍼灸治療で、副鼻腔炎の改善に伴い耳の症状も徐々に改善に向かいました。

来院者

性別 / 年代 男性 / 50代
主な症状 左耳の聴力低下(45〜50dB)、耳鳴り(キーン)、耳閉感
診断名 突発性難聴
発症からの期間 2週間
通院期間 約3ヶ月
通院間隔 週2回 → 週1回
通院回数 12回

症状と来院までの経緯

春先からの季節性アレルギー鼻炎が続いており、3月下旬には副鼻腔炎の症状が強くなってしまいました。顔面の圧迫感や鼻づまりが続く中、4月中旬に急に左耳が聞こえづらくなったとのこと。耳鼻科で「突発性難聴」と診断され、ステロイド点滴を受けましたが思わしい改善が見られず、別の治療法を探して当院に来院されました。

症状としては、左耳の聴力が低下し、特に高い音が聞き取りにくくなっていました。加えて、耳の奥がキーンと鳴る耳鳴りと、耳が詰まった感じ(耳閉感)が続いていました。通勤時の会話が聞き取りにくく、仕事にも支障が出ていた状態でした。

施術と経過

初診時に詳しく話を聞くと、副鼻腔炎の悪化が聴力低下より先に起きていたこと、また顔面の圧迫感が強いことが分かりました。東洋医学では、鼻と耳は経絡で深く関連していると考えられます。まずは副鼻腔炎の改善を視野に入れながら、同時に耳の血流を改善する施術を行うことにしました。

初回から3回目までは週2回のペースで通院。顔面周囲の経穴を中心に、また足の経穴を組み合わせて施術を行いました。2回目の来院時には、施術後に鼻の通りが楽になったと報告がありました。3回目には鼻づまりはさらに改善し、耳鳴りも「少し静かになった」とのこと。

4回目から7回目は週1回のペースに。この時期に耳の聴力検査を受けたところ、30〜35dB程度まで改善していました。5回目以降、患者さん自身も「会話が聞き取りやすくなってきた」と実感し始めたとのこと。副鼻腔炎も同時に改善していき、顔面の圧迫感はほぼ消失しました。

8回目から12回目は2週間に1回のメンテナンスペースに移行。最終的に聴力検査では、ほぼ正常範囲まで回復。耳鳴りも気にならないレベルまで軽減し、耳閉感も消失しました。現在は月1回の予防的な施術で安定を維持されています。

使用した主なツボ

迎香、太淵、三陰交、風池

担当鍼灸師の考察

副鼻腔炎と突発性難聴が同時に関連して起きるケースは珍しくありません。鼻腔と耳の中耳腔は、耳管という器官で繋がっており、解剖学的にも深い関連があります。東洋医学でも「鼻」と「耳」は密接に関連する器官として捉えられています。

本症例では、まず副鼻腔炎による顔面の圧迫感と鼻づまりを改善することで、耳周囲の血流と耳管機能が回復し、結果として難聴の改善につながったと考えられます。症状が改善した後も定期的なメンテナンスを続けることで、再発防止が期待できます。

季節の変わり目に鼻炎と耳の不調を同時に訴える方は多くいらっしゃいます。そうした複合的な不調には、鼻と耳の両方にアプローチする鍼灸治療が有効な場合があります。

同じような症状でお悩みの方へ

鼻炎や副鼻腔炎を経験してから難聴が起きた場合、鼻と耳の関連を視野に入れた治療が有効な可能性があります。また、その逆に突発性難聴が起きた後に鼻の不調が出ることもあります。両方の症状にアプローチすることで、より良い改善が期待できます。

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※ 個人の症例であり、効果効能を保証するものではありません。症状や回復には個人差があります。

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