札幌市・白石区の鍼灸院|医師との共同研究で磨かれた、やさしい鍼(はり)の専門家

【症例6】ジェット機の音のような耳鳴りで眠れない

ジェット機のエンジン音のような強い耳鳴りで、夜間の睡眠がほぼ取れなくなった45代女性の症例です。病院での治療では改善が見られませんでしたが、鍼灸で体全体の緊張を緩めることで、耳鳴りが軽減し、睡眠を取り戻すまでの経過をご紹介します。

来院者

性別 / 年代 女性 / 45代
主な症状 強い耳鳴り(ジェット音)、睡眠障害、不安感
診断名 耳鳴り(原因不明)
発症からの期間 1ヶ月半
通院期間 約2.5ヶ月
通院間隔 週2回 → 週1回
通院回数 10回

症状と来院までの経緯

2月中旬、ある時から左耳がジェット機のエンジン音のような、とても大きな低い音で鳴り始めたとのこと。最初は一時的だと思っていたが、3日経っても治らず、耳鼻科を受診しました。検査では聴力に異常はなく、「耳鳴りの原因は不明」との診断。処方された薬を飲んでも改善は見られませんでした。

症状が続く中で、最も辛かったのが「睡眠」でした。耳鳴りが大きいため、夜間にほぼ眠ることができず、毎晩2〜3時間の睡眠で日々を過ごしていました。睡眠不足による疲労とストレスから、ますます不安感が増してきたとのこと。「このままでは精神的に持たない」という切実な思いで当院を受診されました。

施術と経過

初診時、まず体全体の状態をチェックしました。強いストレスと睡眠不足の影響で、首・肩・背中が極度に緊張していることが分かりました。特に頭部への血流が悪くなっていると考えられました。また、常時の不安感から顎周囲も硬くなっていました。

初回の施術では、首から背中にかけての筋肉の緊張を緩めることを重点的に行い、同時に足の経穴を使って全身のバランスを整えました。施術直後は「耳鳴りの音が少し小さくなった気がする」との反応がありました。

2回目の来院(3日後)では、初回の施術後、その夜初めて4時間ほど連続して眠ることができたと報告がありました。この成功体験が患者さんの希望につながったと考えられます。3回目以降も同様のアプローチを継続。5回目までに、耳鳴りは「ジェット音から、遠くの機械音程度に静かになった」とのこと。

5回目から7回目は週1回ペースに変更。この時期から睡眠も6〜7時間取れるようになり、日中の疲労感が大きく軽減しました。8回目には耳鳴りはほぼ気にならないレベルまで静まり、睡眠も完全に回復。10回目の来院時には「耳鳴りはもう気にならない。普通の生活が戻った」とのことでした。

使用した主なツボ

風池、肩井、膈兪、太渓、崑崙

担当鍼灸師の考察

強い耳鳴りで睡眠が奪われると、体全体のストレスレベルが上がり、さらに耳鳴りが悪化するという悪循環に陥ることがあります。本症例では、この悪循環を断ち切ることが治療の鍵となりました。

首から背中の筋肉が極度に緊張していると、脳への血流が悪くなり、耳鳴りの知覚が増幅される可能性があります。これらの筋肉の緊張を鍼で緩めることで、脳血流が改善され、耳鳴りの知覚が減少したと考えられます。同時に、筋肉の緊張緩和に伴い副交感神経が優位になり、睡眠の質が向上したと考えられます。

強い耳鳴りでお困りの方、特に睡眠に支障が出ている方は、まず体の緊張を緩めることで改善の可能性があります。

同じような症状でお悩みの方へ

強い耳鳴りで睡眠が妨げられている場合、薬だけに頼るのではなく、体全体の緊張をほぐすことが有効です。特に首や肩の筋肉が強く緊張していると、耳鳴りが悪化することがあります。鍼灸で体全体のバランスを整えることで、耳鳴りと睡眠の両方が改善する可能性があります。

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※ 個人の症例であり、効果効能を保証するものではありません。症状や回復には個人差があります。

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