札幌市・白石区の鍼灸院|医師との共同研究で磨かれた、やさしい鍼(はり)の専門家

【症例3】交通事故が発端となった突発性難聴・耳鳴

交通事故によるむちうち後、3日経って突発性難聴と耳鳴りが現れた42代女性の症例です。事故後の首・肩の極度の緊張が、耳への血流を阻害していると考えられました。事故による体の緊張をほぐし、耳への血流を改善する鍼灸治療で、聴力と耳鳴りの両方が改善した経過をご紹介します。

来院者

性別 / 年代 女性 / 42代
主な症状 右耳の聴力低下(40dB)、耳鳴り(ジー音)、首肩の強い痛み
診断名 突発性難聴(外傷性)
発症からの期間 事故から3日後
通院期間 約2ヶ月半
通院間隔 週2回 → 週1回
通院回数 11回

症状と来院までの経緯

5月中旬、信号待ちの際に追突事故に遭いました。事故の衝撃で首が激しく揺さぶられ、事故直後は首と肩に強い痛みを感じました。病院でレントゲンを撮ったところ、骨には異常がなく「むちうち」との診断でした。鎮痛薬をもらい、ひとまず帰宅しました。

 

事故から3日目のこと、朝目が覚めると右耳の聞こえが悪くなっていることに気づきました。同時に、耳から「ジー」という低い音の耳鳴りが聞こえます。首と肩の痛みはまだ強く残っていました。耳鼻科を受診すると「突発性難聴」と診断されました。聴力検査では右耳が40dB程度低下していました。

病院でステロイド療法を受けましたが、事故から1週間経っても聴力に改善が見られず、むちうちの痛みも続いていました。「事故と耳の症状の関連性があるはずだ」と考えた患者さんが、当院を受診されました。

 

施術と経過

初診時に詳しく問診するとで、事故後の強いショックと、それに伴う首肩の極度の緊張が分かりました。実際、触診では首の右側と肩甲骨周囲の筋肉が、異常なほどに硬く緊張していました。この状態では、首から頭部への血流が著しく阻害されていると考えられました。

鍼灸では、むちうちの痛みと耳への血流改善の両者にアプローチすることにしました。初回は、特に首から背中の緊張を緩めることに重点を置き、同時に足の経穴で全身のバランスを調整しました。施術後、患者さんから「首が少し楽になった」との感想がありました。

初回から5回目までは週2回で通院。3回目の来院時には、首の痛みはかなり軽減。同時に患者さんも「耳鳴りが少し小さくなった気がする」と報告しました。4回目に聴力検査を受けたところ、右耳が35dB程度まで改善していました。

5回目から8回目は週1回ペースに。この時期から首肩の痛みはほぼ消失し、患者さんの表情も明るくなりました。7回目の聴力検査では、さらに改善(20dB程度)。耳鳴りも「かなり静かになった」と報告がありました。最後の11回目来院時には、聴力はほぼ正常範囲に戻り、耳鳴りもほぼ消失。首肩の痛みも完全になくなっていました。

交通事故が発端の突発性難聴・耳鳴り

使用した主なツボ

大椎、肩井、肩外兪、完骨、風池

担当鍼灸師の考察

交通事故による外傷性の突発性難聴は、事故後の体の緊張が耳への血流を阻害することが原因の一つと考えられます。特に首や肩の筋肉が極度に硬くなると、首から頭部への血液循環が悪くなり、内耳への血流低下につながります。

本症例では、むちうちの治療と耳への血流改善を同時に進めることで、両方の症状が改善しました。これは、首肩の筋肉の緊張を緩めることで、自動的に耳への血流が改善したためと考えられます。事故後に難聴が起きた場合、事故後の体の緊張をほぐすことが、耳の症状改善の鍵となります。

むちうちと難聴を同時に抱えている場合、全身のバランスを整える鍼灸治療が有効です。

同じような症状でお悩みの方へ

交通事故やむちうちの後に難聴が起きた場合、事故による体の緊張が耳への血流を阻害している可能性があります。むちうちの痛みだけでなく、耳の症状もまとめて改善する鍼灸治療が有効です。事故後の体全体をリセットし、耳への血流を回復させることで、難聴の改善が期待できます。

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※ 個人の症例であり、効果効能を保証するものではありません。症状や回復には個人差があります。

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