腰痛の治療例
当院の鍼灸と活法による治療効果を知っていただきたいので、改善例の一部を掲載します。
あなたの腰痛にそっくりな症状を見つけてください。
症例27 掃除の疲れが原因の腰痛
掃除をした翌日の朝に発症した腰痛。ソファーに一度座ると、立ち上がるのが「イテテテテ」となってつらい。原因は急性的なものと慢性的なものがミックスされていました。
スネのツボに鍼をして改善。
50代 女性
施術回数 5回
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症例26 椎間板が減っている原因と整形外科で言われた腰痛
患者
30代 男性
来院
2018年7月
症状
来院一週間前から、ベッドから起き上がれないくらい腰が痛んだ。その日のうちに整形外科を受診。椎間板が減っているのと背骨が歪んでねじれているのが原因と言われる。固いイスに長時間座った後と、寝て起きたときに「腰が重くて痛い」。整骨院に定期的に通っていたが、改善しなかった。知人の紹介で来院。
治療内容と経過
最も痛むのは左の腰椎周辺で、「かばっているので右も痛くなってきた」とのこと。ふくらはぎのツボに鍼をしたところ、腰の痛みが消失した。(2診目)「前回の施術後、5日間楽だったがその後痛みが出てきた。」とのこと。前回と同様の施術。(3診目)「痛んでいたところは良くなったが、尾てい骨が痛い」とのこと。膝にあるツボに鍼をしたところ、痛みが消失。4診目で症状がほぼないとのことなので、施術を終了とした。
使用した主なツボ
玖路 精霊
まとめ
椎間板の摩耗や、腰椎の捻れが原因とされた腰痛が、はり治療で早期改善した症例。最近の研究では、腰痛は椎間板が原因である事はほとんどない事がわかっている。今回は、画像診断しても、椎間板の変形しか見つけ出せなかったので、やむを得ずこのような診断になったものと考えられる。真の原因は膝とふくらはぎにあった。腰痛の場合、腰に原因を求めると、良い結果が得られないことが多い。椎間板や骨の異常と言われると、一生治らないのでは?と不安になることも少なくないが、適切な鍼の施術を受ける事が出来れば、早期改善の可能性は十分ある。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
【YT0010838】
症例25 立ち上がるときに発症したギックリ腰
患者
70代 男性
来院
2017年10月
症状
来院二日前、椅子から立ち上がろうとした際、「ゴキッと鳴って」腰が痛くなった。その日は息ができないほどの痛みで一睡もできなかった。整形外科でMRIの検査をしたが異常は見つからなかった。治療として牽引と湿布薬の処方がなされたが効果を感じなかった。2ヶ月前に引っ越しをして、「これまでに感じたことの無い疲れ」を感じが続いている。友人から鍼治療をすすめられ、ネットで当院のことを知り来院された。
治療内容と経過
イスから立ち上がる際に、胸椎に無理な力がかかり、【胸椎ー腰ー脚】の連動が崩れたのが腰痛の原因と考えた。連動を整えるため、脚に鍼をすると9割ほど痛みが軽減した。立ち上がるときの痛みはほぼ消失したが、「座っていると腰が痛い感じがする」とのこと。手の甲に鍼をすると、座っていてるときの痛みを感じなくなった。
2診目、腰の調子が良かったのでゴルフに行ったが問題なかったとのこと。「座っているときの腰の違和感がある」とのことなので手の甲に鍼をすると違和感が消失した。
一週間後、「腰痛の再発はない」とのことなので、腰痛の施術は終了とした。
使用した主なツボ
玖路 精霊
まとめ
【胸椎ー腰ー脚】の連動が崩れる典型的なタイプの腰痛。連動の崩れが原因なので、腰部に施術を施しても良い結果になることは少ない。今回は発症二日後に施術ができたため早期の回復につながった。眠れないほどの痛みであっても、痛む部分だけに囚われず、痛みを発生させている原因を見極めることが重要である。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
【YT0010661】
症例24 じっとしても、立っても歩いても激痛の腰痛
患者
60代 男性
来院
2018年7月
症状
腰が常に重たく感じる。長く座っていて立つときに「おーいてて」となる。運送業で大型トラックを10年以上運転している。湿布を毎日のように貼っている。以前、鍼治療を受けたことがあるが、症状は改善されなかった。知人の紹介で当院へ来院。
治療内容と経過
痛みの出る動きを確認すると、立ち上がるとき、腰をそらすときであった。関連する足のツボに鍼をすると、立ち上がるときの痛みが消失した。前傾した状態から起き上がる際の腰の痛みが目立つので、手に鍼をしたところ、痛みが消失した。
2診目、ほぼ痛みは消失したが、立って腰をそらすのが辛いとのこと。足にあるツボに鍼をしたところ、「腰が非常に軽くなった」とのこと。
3診目、前回の治療後、非常に調子がよかったので、無理をしたところ少し不安になったとのこと。前回までと同じ施術をしたところ、「全く問題がない」状態になったので、施術を終了とした。
使用した主なツボ
玖路R 後谿R 大腰R
まとめ
慢性的な腰痛であっても、腰痛を起こしている原因が特定できれば、少ない回数で改善できることも少なくない。腰が痛むからといって、腰に鍼をするのではなく、原因となっている箇所を見極め、正確に施術をすることが、早期改善につながる。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
【YT0010847】
症例23 じっとしても、立っても歩いても激痛の腰痛
患者
90代 女性
来院
2018年6月
症状
転んでもいないのに腰が痛くなった。2日後、良くならないので、整形外科を受診したが骨には異常はないと言われた。整形外科を受診した日は歩けたが、徐々に歩けないほどの激痛になり、以前腰痛で来た事のある当院へ来院。
治療内容と経過
一人で歩けずに付き添いの方に寄り添われながら「痛い、痛い」と歩くたびに言いながら来院。立っていても痛い。座ることも激痛でできず、骨盤と腰の境目を非常に痛がっているため、立ったまま、対応する下腿のツボに鍼をした。
痛みは軽減したがまだ座ることができないため、肩甲骨付近の緊張が原因と考え、鍼をしたところ、座れるようになった。
胸椎に負担がかかっていると考え、対応する足の脛のツボに鍼をしたところ、痛みはかなり軽減した。少し痛みが残っているとのことだったので、腰椎に対応するふくらはぎのツボに鍼をしたところ、痛みは消失したため治療を終了とした。
「痛くない」と一人で歩いて帰宅された。
使用した主なツボ
殷門R、ふくら2R、玖路R,玉天R
まとめ
肩甲骨のバランスの崩れが引き起こした腰痛だった。原因をしっかり見極めることにより、痛みが早期改善された良い例である。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例22 ヒールのあるパンプスが原因となった腰痛
患者
40代 女性
来院
2018年 3月
症状
立っている姿勢で腰が痛む。来院3日前より痛みが強くなってきた。
「雪が溶けて、ヒールのないブーツから,ヒールのあるパンプスへ変えて歩いてたら痛くなってきた」とのこと。
放っておけば良くなると考えていたが、痛みが強くなってきたので、知り合いに勧められた当院に来院した。
治療内容と経過
仙腸関節周辺の痛みが強い。
ヒールにより身体の重心が変わり、胸椎に負担がかかっているのではないかと考えた。胸椎のバランスを整えるため、下肢のツボに鍼をしたところ、仙腸関節周辺の痛みが消失した。
次に、腰の真ん中付近がまだ気になるとのこと。腰椎の負担がかかるポイントに緊張がみられたため、対応するふくらはぎのつぼに鍼をすると痛みが消失した。
一週間後、確認したところ再発はないとのことなので治療を終了した。
使用した主なツボ
地機L 築賓L
まとめ
靴の高さが変わることにより、重心や、足の運び方など身体の使い方が変わり、痛みが生じることがある。痛む箇所への施術では、この痛みを根本から改善する事は難しい。
痛みの箇所に囚われず、体全体の動きのバランスを調整することで、早期改善が可能な腰痛は少なくない。
症例21 中腰の姿勢で強く痛む腰痛
患者
40代 女性
来院
2018年 2月
症状
一週間前より腰が痛い。
仕事で中腰の姿勢を取り続けることが多い。立ったり座ったりする際もつらく、ズボンを上げるときにも腰が痛くなる。一番つらいのは中腰の時である。
他院で鍼治療を受け、体は軽くなったが、腰の痛みに変化はなかった。
これ以上悪化すると、仕事に支障が出ると考え、ホームページで知った当院へ来院した。
治療内容と経過
仕事で中腰の時間が長いことから、胸椎に負担がかかっているのが腰痛の原因と考えた。
胸椎の調整のため、足にあるツボに鍼をしたところ、中腰の姿勢と、立ったり座ったりしても痛みは出なくなった。
今度は、「腰の真ん中の痛みが気になる」とのこと。
腰椎に関わる膝周りのツボに鍼をしたところ、痛みが消失したため、治療を終了した。
使用した主なツボ
玖路L 玉天L
まとめ
症例20 3日間で徐々に痛くなり、歩けなくなった腰痛
患者
60代 女性
来院
2018年 3月
症状
治療内容と経過
臀部の強い痛みで椅子に座った姿勢から立つことも出来ない。腰の外側に強い緊張があり、鍼をすると立ち上がれるようになったが、骨盤と腰の境目に強い痛みが残る。
肩甲骨の動きのバランスの崩れが原因と考え、肩甲骨の外縁のツボに鍼をしたところ、腰の痛みが消失し、スムーズに立てるようになる。一人で歩いてもらうと、問題ないとのことなので、治療を終了した。
使用した主なツボ
腰海R 肩貞R
まとめ
北斗病院との共同研究についてはこちらもご覧下さい。
≫ 鍼治療を医学にするプロジェクト
≫ 帯広で「はり治療の未来」を見てきました。
症例19 ギックリ腰
患者
70代 女性
来院
2017年 10月
症状
治療内容と経過
座った姿勢から立つときに最も痛みが強くなる。中腰の姿勢で痛みが強くなること、引っ越し作業や、ゴルフの際の負担が腰痛の発端となっていることから、胸椎に腰痛の原因があると考えた。
胸椎の調整をするため、スネにあるツボに鍼をしたところ、座った姿勢からスムーズに立つことが出来るようになった。
「腰の真ん中にあった痛みが右脇へ移った」とのこと。手の甲に鍼をしたところ、右脇の痛みも消失した。一週間後、「2日後のゴルフで痛みが出なかった」との報告があった。
使用した主なツボ
玖路R 精霊R
まとめ
症例18 咳から始まった腰痛
患者
60代 女性
来院
2017年 4月
症状
治療内容と経過
<1診目>
車を降りる動作を再現していただくと、腰の両脇の腰方形筋と右足付けね後ろ側に強い痛みがあった。腰方形筋の動きに関わる臀部のツボ、足の付け根に関連する膝裏のツボにそれぞれ鍼をすると、痛みが和らぎ、無理なく動作できるようになった。
座った姿勢から立ち上がろうとした際、「腰の中央に強い痛みを感じる」とのことなので、スネにあるツボに鍼をしたところ、立ち上がる際の痛みが消失した。
<2診目(5日後の来院)>
「前回の治療後、非常に調子が良かったため、無理をして昨日4㎞ほど歩いたら、腰と股関節が再び痛み出した。」とのこと。前回と同様の治療に加え、股関節を調整する膝のツボに鍼をしたところ、痛みがほぼ消失した。
<3診目(一週間後の来院)>
「前回の治療後から腰の痛みはほとんどなかった。長く歩いていると股関節に張りを感じる程度」とのこと。股関節の緊張を緩和するツボに鍼をしたところ、「張りを感じなくなった。」とのことなので治療を終了した。
使用した主なツボ
腸鳴LR 陰谷R 玖路R 膝陽関
まとめ
症例17 転倒後、半日経ってから発症した腰痛
患者
50代 女性
来院
2017年 1月
症状
治療内容と経過
<1診目>
痛む箇所は仙骨のやや右側。動きのテストをすると、どの動きでも痛みを感じる。発症した際の姿勢から、中部胸椎のバランスが崩れていると考え、関連するスネのツボに鍼をした。すると痛みが和らぎ、痛みが強く出る動きがハッキリしてきた。顔を洗う動作で最も痛みが強いため、上部胸椎の歪みに原因があると考え、関連する手のツボに鍼をしたところ、顔を洗う動作での痛みが消失したが、腰を前屈した際の痛みが残った。肩甲骨とふくらはぎにあるツボで調整したところ、前屈が大幅に改善したので治療を終了した。
<2診目(2日後の来院)>
「かなり歩けるようになった」とのことだが、歩く際、足を引きずっている。痛む箇所は「腰の真ん中あたり」に移動していた。テストすると、後屈で痛みが強く出る。ふくらはぎに或るツボに鍼をすると、後屈痛が消失した。仰向けの状態から起き上がるとき、腰に「ぴりっとした痛み」を感じるとの事なので、スネにあるツボに鍼をしたところ、同じ動作で痛みを感じなくなった。歩いてもらうと、足も引きずらず、「これで娘を送りに行けそうです」との事なので、治療を終了した。
使用した主なツボ
玖路R 後谿R 肩稜R 玉人L 玉天R 元瑠LR
まとめ
症例16 転倒後、半日経ってから発症した腰痛
患者
30代 男性
来院
2017年 1月
症状
治療内容と経過
立位で上体を後屈すると広い範囲で強い痛みがあり、曲げられなかった。胸椎に問題があると考えスネに鍼をすると、20度ほど後屈できるようになった。痛む箇所は腰椎付近に限局された。ふくらはぎにあるツボに鍼をすると、さらに後屈できるようになった。転倒時、右手をついていたことから、肩甲骨の動きに問題亜あると考え、関連する手にあるツボに鍼をしたところ、ほぼ痛みが消失。後屈も問題なくできるようになったため、治療を終了した。
使用した主なツボ
申脈R 玉天R 後谿R
まとめ
症例15:野球観戦後、発症した腰痛
患者
50代 男性
来院
2016年 9月
症状
治療内容と経過
検査をすると、座位で右に身体を倒したとき、最も痛みが出現した。触診の情報と合わせて、胸椎の動きに問題があると判断し、関連性の高いスネのツボに鍼をしたところ、この動作での腰痛は消失した。次に、野球の応援で、座ったり立ったりを繰り返したという情報から、大腿部後面に問題があると判断し、調べてみると強い緊張があった。鍼をして緊張を緩和すると、前屈が楽になった。すると、痛む箇所が尾てい骨に近い部分に移動した。肩甲骨の動きの問題が絡んでいると判断し、肩甲骨の動きを整えるツボに鍼をしたところ、前屈時の痛みも消失した。テストで、立ったり座ったりしてもらったところ、痛みが全くないとのことなので、治療を終了した。
使用した主なツボ
陽輔R 殷門L 肩稜L
まとめ
症例14 尾骨の周辺から腰にかけて痛む
患者
20代 男性
来院
2016年 9月
症状
治療内容と経過
痛みが出る動きを検査したところ、前屈で痛みが増す。痛む箇所は、腰椎の4番から尾てい骨までの間。腰椎の左側を圧すると、痛みが出る。腰椎に関する足のツボに鍼をしたところ、前屈時の痛みはなくなる。歩いてみても痛みは出ないが、なんとなく足を上げると違和感がある。違和感が出る動きから、中腰筋に問題があると考え、足のツボに鍼をしたところ、足は軽くなる。治療中、仰向けで寝ていると、仙骨のあたりにモヤモヤと違和感を感じが出てきたとのこと。仙腸関節と胸椎の関係に問題があると考え、足にあるツボに鍼をして、胸椎を調整したところ、違和感が消失した。腰を動かしてチェックしてもらうと、痛みが完全になくなったので、治療を終了した。
使用した主なツボ
玉人L 中腰L 陽輔L
まとめ
症例13 太ももに痛みと痺れを伴った腰痛
患者
50代 男性
来院
2016年 9月
症状
治療内容と経過
腰を動かしてもらい、痛む動きを検査した。前屈や回旋は全く問題ないが、後ろにそらすと、右の骨盤部分に痛みが走る。痛みの出る動きと、痛む箇所から、下部胸椎のバランスに問題があると考え、触診してみたところ、右へ強くねじれていることを確認した。これを調整するため、足のツボに鍼をした。5分後に確認のため、腰を後ろにそらしてもらうと、痛みが出なかった。シビれも無くなっていた。朝、得意痛むことを考え、慢性的な症状の存在もうかがえるので、さらい足にあるツボで、調整したところ、調子が非常に良くなったので、治療を終了した。
使用した主なツボ
豊隆R 足三里R
まとめ
症例12 靴下をはくとき、トイレの便座を上げるとき痛む腰痛
患者
30代 男性
来院
2016年 8月
症状
治療内容と経過
痛む動きを確認したところ、腰をそらした際、痛みが強いとのこと。痛む箇所は、骨盤と腰椎の間のやや左寄りの真ん中部分。痛む動きと、痛む箇所から、ふくらはぎに原因があると考えて、鍼をしたところ、腰椎周辺の痛みが無くなった。次に、靴下をはく動作をしてもらったところ、まだ痛むとのこと。便座を上げる動きで痛みが出ることなどから、胸椎部分に問題があると考え、対応する足のツボに鍼をしたところ、靴下をはく格好をしても痛みは発生しなくなった。
股関節も、膝の動きに問題があると考え、鍼をしたところ、痛みが消失した。
直後、ボクシングのトレーニングへ行ったが、パフォーマンスも落ちることなく、痛みが出なかったとのことなので、治療を終了した。
使用した主なツボ
玉点L 玖路L 腰関L
まとめ
症例11 ジクンジクンと痛む背中と腰
患者
60代 男性
来院
2016年 7月
症状
治療内容と経過
背中を確認したところ、肩甲骨下端から15cmほど下の起立筋上に、強い緊張が見られた。ここは、東洋医学的に、決断を迫られる場面が続くストレスによって症状が出るとされている。そういったストレスに効果的であるとされる膝のツボに鍼をしたところ、緊張が緩み、体の軽さを感じるようになった。
あらためて、体を動かしてもらうと、前屈したときに腰に痛みを感じた。仙腸関節に問題があると考えた。仙腸関節と肩甲骨の動きには、強い関連性があるため、肩甲骨の動きをよくするために、手にあるツボに鍼をしたところ、腰の痛みが消失したので、治療を終了した。
使用した主なツボ
曲泉R 六谿R
まとめ
症例10 腰をひねってモノをとろうとしたら発症したギックリ腰
患者
60代 女性
来院
2016年 7月
症状
治療内容と経過
痛みが出る動きを確認したところ、左に腰をひねり、右腕を左側に伸ばすことで、背中が引っ張られたときに、脊柱起立筋から脇腹にかけての痛みが出ていた。痛むところを探ると、脊柱起立筋が非常に緊張して盛り上がっていた。東洋医学的には胃腸に関するツボにあたる。念のため聞いてみると、固いご飯を食べた後から、胃腸の調子が悪かったとのこと。これらの情報を元に、胃腸に関する足のツボに鍼をした。結果、痛みが完全に消失し、痛みが出ていた動きをしても、痛みを感じることがなくなったので、治療を終了した。
使用した主なツボ
豊隆R
まとめ
症例9 スクワットで発症した腰痛
患者
30代 男性
来院
2016年 6月
症状
治療内容と経過
動きをチェックすると、前屈姿勢で痛みが増した。このことから、ハムストリングスと腰の連動性消失による腰痛であると推測した。太ももの裏にあるツボに鍼をしたところ、痛みが完全に消失した。その後、時間が経つと痛みが少し戻ったが、三回目の治療で、痛みが完全出でなくなったので、治療を終了した。
使用した主なツボ
殷門L
まとめ
症例8 授乳中に転倒したのをきっかけに発症した腰痛
患者
30代 女性
来院
2016年 5月
症状
4月に出産。2週間前に赤ちゃんを抱いたまま、中腰姿勢で左足首をひねり後ろに転倒してしまう。骨盤から肩甲骨間にかけて痛めた。日にちが経つと、痛みは軽減されたが、背中に冷えた感じが残る。整形外科を受診するも、検査の結果、異常は無かった。湿布を出されるが、貼っているとますます冷えを感じ、症状が悪化した気がする。ネットで、産後の症状について検索していたところ、当院のweb siteにたどり着き、来院を決心した。
治療内容と経過
どの動きで違和感が出るかを試してみたところ、座っているときの前屈時に左の仙腸関節部分の痛みが強まった。背中の冷えた感じも増強される。肩甲骨間で骨盤の動きを制限する原因と考えられる部分を探ると、特に冷えを感じる部分と一致した。ここに関連する手のツボにハリをしたところ、腰の痛みが消失。同時に、背中の冷えた感じも改善したので、治療を終了。
使用した主なツボ
後谿L
まとめ
症例7
患者
60代 男性
来院
2016年 5月
症状
4月に引っ越しがあり、荷造りから運搬までの作業を自分で全てしていた。作業の途中から腰の痛みを感じるが、無理して続けていた結果、腰の痛みがひどくなる。歩いていると足を引きずってしまうほどの痛みに。以前、鍼灸院で腰痛を治療してもらったところ、すぐに回復したことがあり、近所にある鍼灸院を探して当院へ来院。
治療内容と経過
痛みの出る動作をテストしたところ、前屈で痛みが強くなる。最も痛みが強いのは、腸骨稜の際あたり。痛みが出る動きから、太ももの動きに問題があると考え、大腿部にあるツボに鍼をしたところ、痛みが6割消失。痛む部分が移動し、腰の骨の真上あたりが痛むようになる。足の動きとの関連に注目し、ふくらはぎにあるツボに鍼をしたところ、ほぼ痛みが取れる。前屈を目一杯すると、まだ腰に違和感があるとのことだったので、手にあるツボで肩甲骨の動きを改善したところ、床に手をべったり着くことができるようになったので、治療を終了した。
使用した主なツボ
殷門R 玉人R 後谿R
まとめ
症例6
患者
60代 女性
来院
2016年 4月
症状
ひと月前に、ジムのベンチに座ろうとして、目測を誤り、ベンチの端に勢いよく座りすぎ、ベンチごとひっくり返る。脇腹を激しく打ち付けた。その時はそれほど痛みがなかったが、徐々に左足に痺れとだるさが出てくる。2週間ほど経った頃、立っているだけで左足のだるさと痛みが出てくるようになる。さらに、座っていると、右のお尻も痛くなってきて、長時間座っていられない。整形外科に行きCTを撮ったところ、L4-L5に著しい脊柱管狭が発見される。手術を勧められるが、手術に不安があるので拒否。リハビリに毎日通うように指示され、電気治療、牽引、ウオーターベッドを受けるが、症状はどんどん悪くなる。手術以外の解決法を探して、当院に来院。
治療内容と経過
もっとも痛い部分を尋ねると、尾てい骨の横が痛いとのこと。股関節の回旋が上手くいかず、常にその部分に負担がかかっているため、痛みが出ると考え、膝のツボに鍼をしたところ、痛みがなくなる。次に、気になるところを尋ねると、立っていると腰がだるくなるとのこと。腰と足の連動性に問題があると考え、ふくらはぎのツボに鍼をしたところ、腰の痛みと痺れが消失。最後、座っている時の右坐骨付近の痛みが残っていた。肩甲骨と骨盤の連動性に注目し、手のツボに鍼をしたところ、痛みがなくなる。ゴールデンウィークに旅行に行くのが不安だったが、すっきりして行けそうだと喜んでいただけた。
使用した主なツボ
陰谷LR 玉天L 玉人L 後谿R
まとめ
症例5
患者
70代 男性
来院
2016年 4月
症状
10日前より、右足の親指が痛くて病んだ。かばって歩いているうちに、足の外側がビーントきた。痛いのを我慢して歩いていたら、痛みが気にならなくなった。次の日の朝、立つ時に、お尻からふくらはぎにかけてビーンと電気が走ったような痛みが出た。整形を受診したが、2週間後にMRIを予約させられただけで、あとは湿布だけの処方だった。4年前のぎっくり腰では、腰椎の4番と5番の間が狭くなっていると言われ、今回もそれが原因ではないかと言われている。ひどい場合は手術だと言われた。MRIを待つ間にも仕事があり、このままだとこなせないと困っていたら、娘に勧められたので来院。
治療内容と経過
【初診】
腰を探ると、腰の外側に強い緊張が感じられた。臀部に鍼をすると、緊張が消失。立ち上がってみると、痛みは無くなったが、お尻から膝にかけてのしびれが残るとのこと。
腰椎の動きに問題があると考え、鍼をしたところ、痺れがほぼなくなった。
腰を側屈させると、やや、股関節に痛みが出るとのことなので、膝にはりをしたところ、痛みが全て消失した。
【2診】
前回、這うようにして来院したのにもかかわらず、帰りは2キロほど歩いて帰れたと喜んでいる。ほとんど痛みや痺れはないが、お尻のところの重だるさが残るとのこと。
足の動きにねじれがあることが原因と考え、脛のツボに鍼をしたところ、だるさが完全に消失し、何も症状がないとんでいただいたので、治療を終了。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
外秩辺R L4(1)R 足三里R 豊隆R
まとめ
症例4
患者
20代 女性
来院
2016年 3月
症状
もともと、慢性的な腰痛を感じていたが、ドアノブに腰をぶつけてから、痛みが増してきた。3日ほど前から痛みが酷くなる。疲れも原因かもしれないと考える。しゃがむと痛みを強く感じる。靴下を履くのに苦労する。歩いていていると違和感を感じる。重いものを持つのが痛くて辛い。痛みが怖くて患部に触れることができない。昔、腰痛で鍼治療を受けて3回くらいで治った経験から、鍼治療を受けてみたいと思った。
治療内容と経過
痛む箇所を見てみると、見た目でも、筋緊張が強く、盛り上がっているように見える。膝に原因があると考え、鍼をすると、痛みがほぼ消えた。さらに、座った状態から立ち上がる時に痛みがまだ少しあるとのことなので、背中を探ると、肩甲骨間に反応があった。手にある肩甲骨間にアプローチするツボに鍼をしたところ、痛みが消失した。患部に触れず、痛みが消えてしまったので、「不思議ですねー」と笑顔で話す。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
委中L 後谿L
まとめ
腰痛は痛む箇所と痛む動作がはっきりしていると、原因を特定しやすく、結果が出やすい。今回は、どちらもはっきりしていたので、鮮やかな効果を出すことができた。一見、痛む箇所の筋緊張が強く、どこに治療を加えたくなるが、痛む部分に刺激を加えても、そこが原因でない場合がほとんどで、鍼の鎮痛効果により痛みが消えたような気がするが、またぶり返してしまうことが多い。痛みの原因となっている真犯人を推理し、見つけ出し、適切な治療を加えることで、鍼2本だけでも十分な効果が得られる。患部はただでさぜ疲弊している。そこに刺激を加えず、治療できるのは、体への負担を減らし、体の回復を早めることができる。患部と離れたところにする治療法は患者に大きな恩恵をもたらすが、観察力と、人体の動きの連動性に関する深い理解が必要になってくる。
※結果には個人差があり、
症例3
患者
70代 男性
来院
2016年 2月
症状
1週間前に、ソファーから立ち上がろうとした際、腰を痛める。歩くのもつらいほどの痛み。ぎっくり腰治療で評判の整骨院に行く。患部を揉んだり、スパイラルテープを貼られる。その時はいいのだが、すぐに痛みがぶり返す。毎日通うよう勧められ、5日経つが、一向に改善されない。1週間も経てば、治療しなくても痛みは軽減したんじゃないか?と疑問に思い、整骨院に通うのを中止し、当院へ来院。
治療内容と経過
立ち上がる時に特に痛みを感じるとのことなので、動き出しの起点となる背中に原因があると考え、背中のツボに鍼をしたところ、ほとんど痛みなく立ち上がれるようになった。ほんの少し、前屈時の痛みが残るとのことなので、足に原因があると考え、脛のツボに鍼をしたところ、痛みが完全に消失。足を引きずって来院したのに、軽快に歩けると笑顔で帰宅。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
T7(1)R 元瑠
効果が著しかった活法整体
なし
まとめ
軽い腰痛程度なら、痛む部分のマッサージや指圧で誤魔化せる場合もあるが、刺激を強くすると悪化する恐れがある。腰痛を起こしている原因が他にあるからであある。原因ではないのに、痛む部分に刺激を続ければ、炎症も強くなる可能性がある。合わない治療に見切りをつけ、1週間以内に来院されたのが、早期の回復につながった。
痛む動きと箇所をヒントに原因をきちんと特定できれば、2箇所の鍼、治療時間も10分以内と、低刺激、短時間で改善できることも多い。
※結果には個人差があり、
症例2
患者
30代 男性
来院
2016年 1月
症状
2週間前、スポーツクラブで運動していたら少し腰が痛くなる。放置していたら悪化し、夜も眠れないほどに。4年前と2年前にぎっくり腰の経験あり。
治療内容と経過
痛む動きを再現してもらうと、前屈、後屈、腰をひねった時と、どの運動でも痛い。痛む箇所を探ると、背骨と骨盤の連結部分からやや外よりの場所に痛む箇所が見つかった。脛にあるツボを使って調整したところ、ほぼ痛みが消失。前屈時の痛みが多少残ったので、膝の裏にあるツボに鍼をしたところ、痛みは完全に消滅した。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
元瑠L 陰谷L
効果が著しかった活法整体
なし
まとめ
腰が痛いからといって、腰に原因があるわけだはない。原因ではないのに、痛むところに安易に治療を加えると、その時は良くても後で悪化する恐れがある。きちんと原因となるポイントを探し出し、正確に治療ができれば、少ない鍼で十分な効果が得られる場合が多い。特に、慢性化する前のぎっくり腰であれば、少ない治療回数で改善することも多々ある。
今回は、スポーツクブの運動中に痛めたとのことで、足の動きの歪みが原因になっていた。原因を特定できたことで、早期の回復につながった。
※結果には個人差があり、
症例1
患者
30代 女性
来院
2015年 6月
症状
家で体育座りをした後、急に立ち上がった瞬間に左の腰にビリっとした痛みが走る。左手に物を持てないほど痛く、夜も眠れなかった。湿布を貼って2週間過ごす。歩けるほどに回復したが、前屈と右に体をねじった時に激痛がはしる。これ以上の痛みの改善が見られないので、紹介で来院。
治療内容と経過
痛む部分を探ってみると、腸骨稜の頂点、ツボでいうと腰眼の当たりが最も痛む。腰眼の痛みの原因となる太ももの裏のツボにに鍼をすると前屈、体をねじった時の痛みが消失する。
4日後来院。痛みはだいぶ良くなったが、歩く時と仕事中にカバンを持つ時に違和感を感じる。肩の動きが制限されて、骨盤の動きにも影響し、腰痛につながっていると考える。肩の痛みに関連する肩甲間部のツボに鍼をすると、カバンを持つ動作での違和感がなくなる。活法整体で骨盤の動きを整えると歩く時の違和感が完全に消失。治療を終了する。
同時に治療した症状
肩の痛み。
使用した主なツボ
殷門 T5(1)R
効果が著しかった活法整体
骨盤回し
まとめ
一口に腰痛といっても原因となる場所が多々ある。痛む部分に治療を加えても、鎮痛効果でなんとなく痛みは薄れるが、原因が取れていないのでまた痛み出すことが多い。今回のように原因を特定し、適切な治療を加えれば、少ない刺激と少ない回数で改善が可能である。患者さんのためにも、一刻も早い改善を目指すため、体の連動性に対する知識が重要になってくる。
※結果には個人差があり、