突発性難聴・耳鳴りが胃腸症状と関係していた症例【難聴・耳鳴り症例22】

突発性難聴の症状と来院まで

来院時の状態 ・周りの人の声が聞こえづらいため耳鼻科へ行ったところ左耳の突発性難聴と言われる。   ・難聴で有名な耳鼻科を紹介され転院。３週間点滴を続けるが変化が無かった。   ・発症前２週間ほど仕事が忙しくて寝不足だった。   ・高いキーンと言う耳鳴りがずっと続いている。   ・慢性的に胃腸の調子が悪く常に下し気味

突発性難聴への鍼治療と経過

【初診】

首の痛みで上が向けない、アゴが開けづらいという症状がありました。「緊張しやすい性格で噛みしめるクセがある」とのことでした。

　首やアゴの緊張は，耳の症状に深く関係するため、その緊張をゆるめる鍼を肩と腰にしました。首・肩の緊張をゆるめるセルフケアをお伝えしました。

施術後から２回目までの間、「耳鳴りが大きくなったり、小さくなったり，変動していた」という変化がありました。

【2回目】

「慢性的にお腹をこわしがち」とのお話がありました。胃腸の症状が難聴・耳鳴りに深く関わることがあります。そのため、胃腸の症状に関連する脚のツボに鍼をしました。

施術後から３回目の間に、「耳閉感は10→4になり、耳鳴りの音が鋭いキーンという音が和らいだ。」という変化がありました。

【3回目】

「冷房にあたると，お腹が下りがちでガスっぽくなる」とお話があり、それに対応する鍼を頭と足にしました。

施術後から４回目の間に、「聞こえがクリアになった。施術後、４日間は耳鳴りは気にならないことが多かった。お腹も落ち着いてきた。」という変化がありました。

【4〜８回目】

お腹の調子が良くなると共に耳の症状が改善しているため、８回目まで、お腹の調子を良くする鍼を足にしました。

８回目の施術後の聴力検査で正常値の範囲内まで数値が上昇していました。「耳鳴りは日中は気にならなくなり、耳閉感も来院時を10とすると、1，2まで減った」とのことでした。

【9〜21回目】

聴力が回復してきていて、気になる症状が、静かなところで小さな耳鳴りがなっていることに限局されてきたため、週2回の施術を週1回に変更しました。

18回目で、症状が日常的に気にならなくなり、その状態が安定するように十日空けての施術を４回繰り返し、経過も良好だったため、21回目で施術を終了しました。

まとめ

• 胃腸の不調が突発性難聴・耳鳴りにつながることがある。

• 日常の噛みしめ癖が、耳に大きな影響を与えることも多い。

• 鍼だけではなく、首肩のセルフケアにも取り組んで頂けたため，良好な結果につながった。

突発性難聴について詳しくはこちら

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喜びの声

佐伯範彦さん

男性 30代

北海道虻田郡洞爺湖町

突発性難聴・耳鳴り

正直、自分の耳はもう元に戻らないと諦めかけていました。

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最初は諦めかけていた治療も、次はどんな変化があるんだろう？と好奇心と希望を持つことができるようになりました。

 

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須藤るる（副院長）

鍼灸師・北斗病院鍼治療センター鍼灸師

生理痛、PMSなどの婦人科疾患、肩こり、腰痛、足の痛みなどの不調を得意としています。女性鍼灸師だからこその強みを活かして、お役に立ちたいと思っています。

谷地一博

鍼灸師・医学修士・北斗病院精密医療センター共同研究鍼灸師

肩こり、腰痛、肘膝など運動器系の不調の他に、突発性難聴、耳鳴り、めまい、頭痛、偏頭痛などの症状も得意としています。他の医療機関で回復がみられなくても、一度ご相談ください。

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全ての方を完治させることはできません。半分程度の改善、若干の改善にとどまる例もあります。残念な結果に終わる場合もあります。

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