札幌市・白石区の鍼灸院|医師との共同研究で磨かれた、やさしい鍼(はり)の専門家

【症例5】砂嵐のような「サー」という強い音が続く突発性難聴・耳鳴り

テレビの砂嵐のような「サー」という強い耳鳴りが1日中続く55代男性の症例です。同時に左耳の聴力低下も伴っていました。病院での薬物療法に加え、鍼灸で頭部と首の血流を改善することで、聴力が徐々に回復し耳鳴りも軽減に向かった経過をオージオグラム付きでご紹介します。

来院者

性別 / 年代 男性 / 55代
主な症状 左耳の聴力低下(50dB)、砂嵐のような耳鳴り(サー音)
診断名 突発性難聴
発症からの期間 3日
通院期間 約2ヶ月半
通院間隔 週2回 → 週1回
通院回数 11回

症状と来院までの経緯

ある朝、目が覚めると左耳がおかしいことに気づきました。テレビの砂嵐のような「ザー」「サー」という強い音が絶え間なく聞こえており、同時に左耳の聞こえが悪くなっていたとのこと。その日のうちに耳鼻科を受診し、「突発性難聴」と診断されました。聴力検査では左耳の高音域から中音域にかけて50dB程度の低下が確認されました。

病院ではステロイド療法と利尿薬が処方され、初回は点滴を受けました。しかし1週間経っても耳鳴りと聴力低下は改善されず、患者さんは「これ以上どうなるんだろう」という不安を感じていました。病院以外の治療法を探して、当院に来院されました。

施術と経過

初診時に詳しく話を聞くと、発症の1週間前から仕事でストレスが増していたことが分かりました。また、首の右側が特に硬くなっていることが触診で確認されました。東洋医学では、ストレスと首肩の緊張は耳の血流に大きく影響すると考えられます。

初回の施術では、首から頭部にかけての血流改善に重点を置き、同時に足のツボを使って全身の気の流れを整えました。施術後、患者さんからは「何となく耳鳴りが少し小さくなった気がする」との感想がありました。

2回目以降も週2回のペースで通院。5回目の来院時(初診から2週間後)に再度聴力検査を受けたところ、40dB程度まで聴力が改善していました。同時に、患者さんも「耳鳴りが『ザー』から『スー』くらいに小さくなった」と報告。首の硬さも初回と比べて大きく改善していました。

6回目から11回目は週1回のペースに変更。この時期から聴力検査の数値も着実に上がり、8回目には ほぼ正常範囲(10dB程度)まで回復。耳鳴りも「音量が気にならないレベルになった」とのこと。最終来院時には、耳鳴りはほぼ消失し、聴力も完全に回復していました。

使用した主なツボ

風池、風府、翳風、太淵、三陰交

担当鍼灸師の考察

砂嵐のような耳鳴りは、内耳の血流が悪くなっているサインの一つと考えられます。本症例では、ストレスによる首肩の過緊張が、頭部への血流を阻害していたと推測されます。

鍼灸では、首から頭部への血流経路を意識して、首肩の筋肉の緊張を緩め、同時に足の経穴を使って全身のバランスを整えることで、内耳への血流改善を促します。病院での薬物療法と鍼灸治療の両者が相乗効果を生み出し、聴力の回復につながったと考えられます。

突発性難聴は、発症から時間がたつほど改善が難しくなる傾向があります。本症例のように、早期に鍼灸治療を開始することが重要です。

同じような症状でお悩みの方へ

砂嵐のような耳鳴りは、内耳の血流悪化の可能性が高いです。特に、発症から日が浅い場合は、早期に治療を開始することが改善の鍵となります。病院の治療に加えて、鍼灸で首から頭部への血流を改善することで、聴力と耳鳴りの両方の改善が期待できます。

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※ 個人の症例であり、効果効能を保証するものではありません。症状や回復には個人差があります。

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