札幌市・白石区の鍼灸院|医師との共同研究で磨かれた、やさしい鍼(はり)の専門家

【症例8】伝染性単核症で入院後発症した突発性難聴

伝染性単核症で入院していた19歳女性が、退院後7日で突発性難聴を発症した症例です。耳鼻科で処方された薬も効果が見られず、身体を温めるなど自分でできることを試みても改善しない状況でした。首肩の緊張と股関節の強い緊張に着目した施術により、わずか2回の鍼灸治療で聴力が正常値に回復し、耳鼻科の医師からも「もう来なくてもよい」との評価をいただきました。

来院者

性別 / 年代 女性 / 10代(19歳)
主な症状 右耳の聞こえづらさ
診断名 突発性難聴
発症のきっかけ 伝染性単核症で入院後、退院7日で発症
来院時の状況 処方薬も効果なし、3日経っても改善なし
同時症状 肩こり、右こめかみの片頭痛

症状と来院までの経緯

来院1週間前の6月8日、朝起きた時に右耳が聞こえづらくなりました。3日経っても改善しなかったため耳鼻科を受診。ビタミン剤と血流を良くする薬(アデホスコーア)が処方されましたが、効果を感じられません。身体を温めたり、自分でできることを試みてもまったく改善しませんでした。

6月3日まで伝染性単核症で入院していて、6月7日に学校に復帰したばかりのところ、翌日に難聴が発症してしまいました。アルバイトが立ち仕事で肩こりを感じており、右のこめかみに片頭痛を感じることが不定期にあるとのこと。小学校の頃には顎関節症と言われたこともあるとのことでした。ネットで当院を知った母親のすすめで来院されました。

施術と経過

首肩を触診すると、耳の周囲に突発性難聴特有の緊張がはっきり見られました。これを緩和するために、関連する足のツボに鍼をしたところ、耳の周囲の緊張が緩み始めました。

次に股関節を検査すると、右の股関節に強い緊張があったため、関連する足首のツボに鍼をしたところ、股関節の緊張が消失し、耳周りがさらに緩みました。加えて、僧帽筋(首から肩を覆う大きな筋肉)に緊張があったため、手のツボに鍼をして緩めました。この時点で患者さんから「聞こえが良くなっている」とのことだったため、この日の治療を終了しました。

治療の翌日、朝起きたときに「治ってる」と感じました。その翌日の耳鼻科の検査で「正常値になったので、もう来なくても良い」と医師から言われました。5日後の2診目では、予防をかねて前回と同様の治療を行い、肩こりが緩和されたことを確認したため、治療を終了としました。

使用した主なツボ

光明(こうめい)、申脈(しんみゃく)、中渚(ちゅうしょ)

担当鍼灸師の考察

低音性難聴を含め、突発性難聴は高齢者のイメージがありますが、このように10代・20代での発症も珍しくありません。突発性難聴の大きな原因である肩こりが、若い世代でも発症することが多いためです。

今回は、症状が出てから短期間での施術開始ができたこと、そして全身の緊張パターン(首肩の緊張と股関節の緊張)が明確に出ていたことが、迅速な改善につながりました。伝染性単核症という全身感染症からの回復過程で、身体全体のバランスが崩れていた状態だったと考えられます。首肩や股関節の緊張を取り除くことで、身体全体のバランスが戻り、耳の血流も改善したのです。若い世代であっても、ストレスや疲労、感染症からの回復過程などで突発性難聴が発症することがあります。このような場合には、早期に身体全体のバランスを整える鍼灸治療をお勧めします。

同じような症状でお悩みの方へ

若い年代での突発性難聴は、感染症からの回復過程や、ストレス、疲労などの全身的な不調が関連していることがあります。そのような場合は、耳だけに注目するのではなく、身体全体のバランスを整えることが重要です。首肩の緊張と股関節の緊張を同時に取り除くことで、身体の回復力が高まり、耳の症状も改善する可能性があります。若い年代だからこそ、回復力が高く、短期間での改善が期待できます。耳の聞こえで不安を感じたら、ぜひ早期に当院にご相談ください。

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※ 個人の症例であり、効果効能を保証するものではありません。症状や回復には個人差があります。

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