【症例26】突発性難聴(右耳)・騒音性難聴(左耳)の症例
右耳の突発性難聴と左耳の騒音性難聴を同時に発症された40代男性の症例です。入院して点滴治療を受けた後も残っていた「耳のつまった感じ(耳閉感)」が、鍼灸治療2回目で消失。合計6回の施術で日常生活の不快感がなくなりました。
来院者
| 性別 / 年代 | 男性 / 40代 |
|---|---|
| 主な症状 | 突発性難聴(右耳・中〜高度)、騒音性難聴(左耳・高音域)、耳閉感、耳鳴り |
| 診断名 | 突発性難聴、騒音性難聴 |
| 発症からの期間 | 4日 |
| 通院回数 | 6回(約10日間) |
症状と来院までの経緯
右耳の突発性難聴と、左耳の騒音性難聴を4日前に発症された方です。突発性難聴は中等度から高度の難聴で、日常生活にも支障が出る状態でした。一方で、左耳の騒音性難聴は高音域の低下が見られるものの、生活上の支障はほとんど感じていないとのことでした。

発症後すぐに病院を受診し、入院して2日間の点滴治療を受けられました。耳鳴りと聴力はある程度回復したものの、「耳のつまった感じ(耳閉感)」が残り、聞こえにくさを感じるため、他の方法を探して当院にご来院されました。
原因として思い当たるのは、「大きな音の出る職場環境」と「仕事の忙しさ」。常に緊張した状態が続き、首や肩のこりも強く感じていたそうです。耳鳴りは「キーン」という高い小さな音が静かな場所で聞こえる程度に残っていました。
施術と経過
初回の診察では、首から肩にかけての強いこりと、首を横に倒したときの張りを確認しました。そのため、耳の血流を改善する目的で、肩・首の緊張をゆるめる施術を中心に行いました。首肩と関連する手・ふくらはぎのツボ(陽陵泉・三陰交・手井)を使用し、首や肩の深いこりを緩めることで耳周囲の血流を促すよう調整しました。
1回目の施術後、肩の動きが軽くなり、耳の奥の圧迫感がやや軽減。2回目の来院時には「耳のつまりがなくなった」とお話しくださいました。耳鳴りも徐々に小さくなっていき、聴こえ方が自然になっていきました。
3回目以降は耳の状態が安定し、首や肩のこりも戻らず良い状態を維持。合計6回(約10日間)の施術で、耳閉感や聞こえにくさは消失し、日常生活での不快感もなくなりました。
使用した主なツボ
陽陵泉、三陰交、手井
担当鍼灸師の考察
今回の症例では、発症から早期に来院されたことが回復の大きな要因となりました。突発性難聴は「時間との勝負」と言われるように、耳への血流をいかに早く改善できるかが大切です。
また、この方は慢性的なこりではなく、難聴発症前後から急に肩・首のこりを感じ始めていたため、筋緊張の改善も早く、施術の効果がスムーズに定着しました。
中高度の突発性難聴であっても、早期に適切な血流改善と自律神経の調整を行うことで、回復の可能性は十分にあります。同じように耳のつまった感じや聞こえにくさが残っている方は、一人で悩まずご相談ください。
同じような症状でお悩みの方へ
入院や点滴治療を受けても耳閉感や聞こえにくさが残っている方は、首・肩の緊張が原因かもしれません。発症から早いほど回復の可能性が高まります。
※ 個人の症例であり、効果効能を保証するものではありません。症状や回復には個人差があります。


