【症例32】めまいと耳のつまり・低音難聴を繰り返す(メニエール)症例(40代男性)
めまいと耳のつまり・低音の難聴が「交互に」現れ、回復と再発を繰り返した40代男性の症例です。病院では「メニエールだろう」と診断され、このままで良いのかと不安を抱えて来院されました。約1年・57回の通院で、回復→再発→回復という経過をたどり、最終的に安定するまでの流れをご紹介します。「めまいと難聴を繰り返す」「メニエールと言われた」という方に読んでいただきたい事例です。

来院者
| 性別 / 年代 | 男性 / 40代 |
|---|---|
| 主な症状 | 回転性のめまい、耳のつまり、低音の聴力低下(めまいと聴力低下が交互に出現) |
| 診断名 | メニエール病(疑い) |
| 通院期間 | 2024年12月〜2025年11月(約1年) |
| 通院回数 | 計57回(週3回〜月1回へ調整) |
来院までの経緯:めまいと聴力低下が交互に
半月ほど前、急に耳がつまる感じがして耳鼻科を受診すると、低音の聴力が低下していました。翌日には回転性のめまいが起こり、半日動けないほどでした。その日に再び聴力検査をすると、今度は正常値に近いところまで聴力が戻っていました。
その後も、激しいめまいがおさまると聴力が下がり、めまいが起こると聴力は上がる——という変動を繰り返しました。実際、耳鼻科での聴力検査では、右耳の低音域が一時40dB(中等度)程度まで下がり、数日のうちに正常に近い値まで戻るなど、聴力が大きく変動していました。病院では「メニエールだろう」との診断。このままでは不安で、難聴・めまいの治療を行う当院へ来院されました。

施術と経過:首こりの解消から、全身のケアへ
初診〜13診目:首の張りを取り、強いめまいが消失
初診時はめまいがある状態でした。首の横にある胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)の張りが強く、ここは内耳への血流やめまいと関わりの深い部分です。この張りを取るため、手にあるツボに鍼をして初診を終了しました。2診目にはめまいがなくなり、代わりに音の響きが強くなりました。13診目までは週2〜3回のペースで治療し、たまにふわっとすることはあるものの、強いめまいは消失。音の響きもなくなりました。
再発:仕事再開の1週間後にめまいがぶり返す
休養していた仕事を再開して1週間ほど経った頃、回転性のめまいが再発し、聴力も再び低下しました。やはり首の横が張っていました。
24診目〜:方針を変更し、全身的な要因へ
23診目までは首の張りを取ることに専念しましたが、以前のような顕著な変化が出ませんでした。そこで24診目から治療方針を変更。腕のこわばり、お腹のかたさ、足の冷えに対してアプローチしたところ、次第にめまいがおさまり、聴力も安定していきました。
終了:1ヶ月あけても問題なく
徐々に通院ペースを落とし、1ヶ月あけても問題がなかったため、治療を終了しました。
使用した主なツボ
合谷(ごうこく)、侠白(きょうはく)、地弓
担当鍼灸師の考察:まず頻度と強さを和らげ、再発を防ぐ全身ケアへ
通院期間1年の中で、回復→再発→回復という経過をたどった症例です。最初にアプローチしたのは、難聴やめまいの原因となる首コリの解消でした。再発の後にアプローチしたのは、その首コリを作り出してしまう、より全身的な要因(腕のこわばり・お腹のかたさ・足の冷えなど)です。
繰り返すめまいや難聴は、まず「強さ」や「繰り返す頻度」を和らげることが最初の目標になります。そのうえで、できるだけ再発しないように全身的にケアをしていくことが大切です。メニエールや低音障害型のように「良くなったり悪くなったり」を繰り返す症状でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

同じような症状でお悩みの方へ
めまいと難聴・耳のつまりを繰り返す、メニエールと診断された——そうした「良くなったり悪くなったり」を繰り返す症状は、まず頻度と強さを和らげ、再発しにくい身体づくりをしていくことが大切です。
お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
※ 個人の症例であり、効果効能を保証するものではありません。症状や回復には個人差があります。


