【症例35】食いしばり・顎の緊張からくる耳鳴り(20代女性)
3ヶ月続く耳鳴りで眠れず睡眠薬に頼り、耳鼻科で複数の診断名の可能性を挙げられて、かえって不安が強くなっていた20代女性の症例です。背景にあったのは、ストレスによる食いしばり・顎まわりの強い緊張でした。顎や首の緊張を緩める鍼灸で、耳鳴りが気にならなくなるまでの経過をご紹介します。「耳鳴りで眠れない」「食いしばりがある」「いくつも診断名を言われて不安」という方に読んでいただきたい事例です。

来院者
| 性別 / 年代 | 女性 / 20代 |
|---|---|
| 主な症状 | 耳鳴り(眠れないほど)、耳閉感、音の響き、鼻づまり |
| 診断名 | メニエール病・耳管開放症・低音型感音難聴・耳管狭窄症などの疑い(確定診断はつかず) |
| 通院期間 | 約2ヶ月 |
| 通院回数 | 計7回(週1回〜2週に1回) |
来院までの経緯:眠れない耳鳴りと、いくつもの診断名による不安
3ヶ月前から続く耳鳴りに悩んで来院されました。耳鳴りのほかに、耳閉感(耳のつまり)、音の響き、鼻づまりもありました。耳鼻科を受診すると、メニエール病・耳管開放症・低音型感音難聴・耳管狭窄症など、いくつもの診断名の可能性を挙げられ、かえって不安が強くなり、つらい状態だったとのこと。
1ヶ月前からは耳鳴りで眠ることもできず、睡眠薬を使用されていました。「とにかく耳鳴りをなんとかしてほしい」というお気持ちで、当院へ来院されました。
施術と経過:顎・首の緊張を緩め、姿勢も整える
初診:顎まわりを緩めると、その日のうちに耳鳴りが軽減
顎まわりの筋肉を緩めると、施術後に耳鳴りの軽減がみられました。鼻づまりや首の動きも楽になり、耳鳴りが気にならずに、しっかり睡眠を取ることもできたとのことでした。
2診目:首の前側もゆるめ、姿勢が改善
顎まわりと、首の前側の筋肉を緩めました。首の前から鎖骨までが緩むことで、猫背だった姿勢も少し改善。姿勢が良くなることで、首の動きや顎まわりの緊張が戻りにくくなっていきました。
3〜4診目:耳鳴りがほとんど気にならない状態に
3診目には、耳鳴りはほとんど気にならない状態になっていました。耳鳴りが落ち着いたことで、今度は耳閉感や音の響きを強く感じるようになったとのこと。顎まわりの緊張はまだあったため、引き続き同じツボに鍼をしました。4診目には、ほとんどの時間を耳の調子が良い状態で過ごせるようになっていました。
5〜7診目:ストレスと付き合いながら、間隔を延ばして安定へ
家庭のストレスが強いときは耳の症状も強くなるものの、休息の時間をとったり1日休んだりすると改善するようになっていたため、通院間隔を延ばして経過をみていきました。7診目で一旦終了とし、家庭の行事や強いストレスを感じる前後で様子をみながら、メンテナンスを続けていくことになりました。
使用した主なツボ
膀胱兪(ぼうこうゆ)、養老(ようろう)、合谷(ごうこく)
担当鍼灸師の考察:食いしばり・顎の緊張と、ストレス
今回の症状は、特に顎まわりの緊張が強いことで、耳の症状が出始めたと考えられます。生活環境でストレスを強く感じている方で、元々あった顎の緊張がさらに強まり、力が抜けない状態が続いていました。
回復は早いほうでしたが、ストレスが強くなると症状が出てくるため、回復後も定期的に来院されています。
食いしばりや顎の緊張、ストレスが背景にある耳鳴りは、その緊張を緩めることで落ち着いていくことがあります。「耳鳴りで眠れない」「無意識に食いしばっている」「いくつも診断名を言われて不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

同じような症状でお悩みの方へ
耳鳴りや耳のつまりの背景に、食いしばりや顎・首まわりの緊張、ストレスが隠れていることは少なくありません。検査では原因がはっきりせず、いくつも診断名を言われて不安になる方も多くいらっしゃいます。その緊張を緩めることで、症状が落ち着いていくケースがあります。
お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
※ 個人の症例であり、効果効能を保証するものではありません。症状や回復には個人差があります。


